読者としての最善の供養は彼の残した傑作を手に取り、複雑精緻な世界を味わうことではないか。#東野圭吾 の逝去を悼む。物語を愛し、読み継ぐことが、作家の魂を未来へ繋ぐ行為と思う。偉大な作家だ。明治大正に #夏目漱石 昭和に #三島由紀夫 が聳え立ち、平成令和の吾らの心に東野が桁外れに蟠踞した


彼が普通の市民にとってどれだけデカい存在なのかは
拙宅の書棚を見てもわかる。
まだKindleに移行する前、私の書棚にも息子のそれにも白夜行や幻夜が並んだ。倅は中学生から読み始め、文庫を買い、図書館で借り出し、Kindleで読み続け、3、4十冊は読んでいるようだ。それでも多作家である東野圭吾の作品、106冊の三分の一に過ぎない。


現代のハードボイルドだったと思う。馳星周は東野圭吾はチャンドラーより、優れているとまで言う。そして、哀切な余韻を残すノワール。人間の心の闇、罪、邪と矛盾。精巧なるミステリーとともに心の襞に纏わりつく。


読もう。頁を捲っていくことが追善だ。驚いたことに今夜は冷房もいらない。面妖なる涼しさ。これは何なのだろう。哀しみの夜に、読書を誘う。
これも彼の仕掛けなのか。トリックスター東野圭吾の献身なのか。