家に戻り、あらためて「大方」創刊号に掲載されていたアニー・ベイビー(安妮宝貝)のエッセイを読んでみました。

そして、何となくわかりました。

このエッセイで彼女は京都や奈良を旅行しており、そこの街並みや工芸品にえらく感心しています。柳宗悦の本も愛読書のようです。そして景徳鎮を訪れて感じた事や「東京夢華録」と比較しながら、過去にあった中国の洗練された文化を、「日本」の中に見出しています。

余談ですが、最近、日本の南部鉄器を使ってお茶を飲むのが中国のセレブ層で流行しています。それも同様な感覚があると思われます。また日本を訪れた中国の友人は、「日本人はよくお辞儀するけど、唐の時代は中国人もそうだったんだ。中国の昔の良い文化が今は日本で生きている」と言ってました。

話を戻すと、彼女の「日本」に対する共感は、過去の日本だけにとどまらず、創刊号の巻頭カラーが桜だったように、現代を含む日本文化自体が持つ美意識に対する共感にまで拡がっているような気がします。

日本文化とはなにか?

日本を象徴する桜は移ろいやすく、もろく、淡い。これは日本の少女趣味にも通じます。また生活様式は簡素かつ細やかです。

こう考えると、日本文化の持つ美意識は、美学的な意味での「都市」の特徴と重なります。日本文化の持つ美意識はその本質において「都市的」なのかも知れません。だからこそ都市的な感受性を持つ安妮宝貝は、「日本」に注目し続けるのではないのだろうかと感じました。


話は全然変わりますが、上海のPuli Hotelは「中華」を極限にまで洗練させたデザイン。欧米客に人気ですが、中国の人々には人気がないようです。
$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-Puli hotel