私にはヨーロッパの方が合うのではないかと思っていたころ帰国が決まりました。
フィリップ先生は「日本に着いたら開けて」とプレゼントをくれました。
WELCOME TO JAPAN と書かれたジュエリー用の金槌でした。日本でも歓迎してあげようという先生の優しさです。
船便で送った彫金机や道具類が届き、作業再開です。
日本の事情を知るために、赤坂で彫金学校の石留科の講師をする事になりました。
この学校は時給は安いけれど、講師は他の科をどれも無料で受けていいことになっていました。
私は、デッサン科、デザイン科,研磨科、鑑別科などを受講しました。
そうして無我夢中で三十台が過ぎていきました。