アフガニスタン人の兄弟が経営している鉱物店の入り口には50㎝位の青い石をくりぬいた壺がいくつか置いてあります。
床の上には石の塊がゴロゴロ。壁にはビーズになったものが幾重にもかけてあります。
青い石はラピスラズリ。ラテン語で石を意味する「ラピス」と青を意味する「ラズリ」の造語です。和名は「瑠璃」
深い青にパイライトの金色の斑点とカルサイトの白い部分が混じって、夜空に星が瞬き雲が流れるような壮麗さが宿ります。
古代より世界中の人々を魅了してきたのも無理はありません。
石に霊力があるとするパワーストーンの概念はラピスラズリから始まったと伝えられています。
アフガニスタンでは建築資材としても使われると聞いた事があったので、産出量が多いのでしょう。
店内を進むとガラスケースの中には経年変化で虹色が現れているローマングラスの小さな花瓶やかけらが無造作に入れられています。
乱雑な店内に何か掘り出し物がありそうできょろきょろしていたら、店主が手招きしています。片言の日本語に店の奥へついて行ったら、倉庫のようなドアがあり、私を中に押し入れて彼は鍵をかけて行ってしまいました。窓もない部屋の中には背の高い男性が何やら韓国語を話しています。「韓国人と間違われた」「違う違う」と首を振りますが、パイプ椅子に座らされ、後ろ手に縛られてしまいます。犯罪に巻き込まれたと怖くなって男性の顔を見たら、昨日映画で見たイ・ビョンホンでした。そんな空想が浮かんで楽しいので私はよくその店に行き、何にするのかわからない青い石の塊を買ってしまいます。