2年半ぶりに浅草東洋館で劇団ドガドガプラスの公演を見ることができました。

本来ならば次の公演は劇団ドガドガプラスの記念すべき第30回公演となるはずでした。

ところが2月の公演は初日を公演したのみで途中中止。その前もこのご時世で中止延期が相次ぎました。


声掛けがあったり、劇場初日乾杯があったりなどする型破りな劇団であるドガドガプラスはどことなく他の劇団にはない独特の雰囲気を持ってますが、何よりコミュニケーションをどこよりも重要としたこの劇団にこのご時世は苦難でしかなかった。

だからみんなこの時を待ちわびたのです。

再開の舞台は大々的になんとドガドガ復活祭として一ヶ月に二公演の連続公演をやるという劇団としては前代未聞の試みでした。

前半に第1弾として今回の金色夜叉、第2弾として2月にやる予定だった春琴SHOWをやる形になったのです。

もちろんどちらの作品も過去に上映したことのある作品ですから、元のベースがあったためこういう企画が通ったのだと思いますが。

さて、今回の金色夜叉改はもともと望月監督が主演の中瀬古健のために作ったような作品でした。

今年で創立15周年、もうさすがに世代が変わって創立当時からのメンバーはほぼいませんが、それでも中瀬古健は古くから劇団のためにいろんな役を務め尽力してきた人です。

そんな彼を深く信頼してるからこそできたのが彼の初の主演作であるこの作品でした。

中瀬古は中国へ演技の勉強をするために渡りましたが、このご時世のために活動を中断するしかなく一度地元に戻ったと聞きます。

そんな時期なので本来はこういう形での復帰は本意ではなかったかもしれませんが、それでも壮行会とかに行った身としては素直に彼の出演を喜びたいとこでした。

また今回は二公演ありますが、都合金色夜叉はこの日しか見れる機会がなかったので、今回にしか出ないメンバーはぜひ見ておかねばと思いました。

特に座長丸山正吾に関しては。

売れっ子になった今では年がら年中様々な作品に出続けています。

そんな今でも会うと普通に接してくれるのでありがたいです。

でもやっぱドガドガプラスでの丸山正吾を見たいからという思いにかられましたね。


ちょうど前の金色夜叉を見た後に、私は丸ちゃん、ハッチ、エスケンさんらとみんなで近くのラーメン屋さんに食べに行きました。

その時芝居のことでいろいろと話していた時に偶然ハッチと百合沙が知り合いだったというのを教えられてびっくりして、世間は狭いな~とか話してたのですが、それが今になって今度は百合沙が後半の春琴に参加することになったので、運命どこで変わるかわからないと思ったものです。

その他にも自分の知り合いとドガドガの出演者が共演したなんて話は最近何度かありましたしね。

あとのメンバーは良い意味で変わらず相変わらず美味しいとこ持っていきます。

まあ明日香が年相応になって毒のある芝居できるようになったなというとこが感心したのですが、もっと頼もしく感じたのは以前は普通の若手だった椿千優と佐藤亜柚が前説も含め立派に中心人物に育っていたことでした。

いずれこうした若い力が新たなヒロインになってくかと思うと嬉しく思います。

8月後半には次の春琴SHOWも控えてるのでまたゆっくり話したいと思いますが、ただびっくりしたのは面会ができないので終演後に望月さんとだけ挨拶をしたのですが、私の様子を時々Twitterなどで見てくれてたらしいのでそれはありがたかったなあと思っています。

無事にこの公演をやり遂げて、そしてまた後半の春琴でお会いできることを期待しています。