葛西純 vs マグニチュード岸和田



この二人は以前に抗争していた時期があったらしいがシングルは初めてだとか。
やはりそんな関係からかいきなり場外でやり初めてしまう。

ところが暴走した二人はレフェリーの制止を全く聞かず、カウント18の時点でも暴走して殴りあいを止めないためわずか2分足らずで両者リングアウト。



これでは岸和田の言うように見てる者が納得するわけがない。
岸和田が勝手にストリートファイトルールを宣言してまた始め出したのでそのまま強引に試合再開。




蹴りまくってスリーパーで絞める岸和田だが、自分の腕が太すぎるためか逆にきっちり首に絞まらない。
その間に葛西が反撃。計3回ブレーンバスターと意外に岸和田が投げられまくる。
そこへこけしを投下した葛西。
これは元同僚だった本間への無言のアピールか。

だがパールハーバーSは自爆。
逆にラリアットと重爆ボディプレスを決めた岸和田はラストライドを決めにかかるがすり抜けた葛西はバックから急所に一撃。




そしてなんと葛西が岸和田のマスクをスッポリ剥いでしまう。
実は最初の場外戦の最中にもマスク剥ぎを狙っていた葛西は岸和田のマスクの紐をほどいていたが、その後両者リングアウトになってしまったため興奮した岸和田はマスクの紐を結び直さずに試合をしていたのだった。
それを知ってて変なとこでマスクを丸ごと取ってしまったのだからこれ確信的犯行。
反則のないはずのデスマッチルールだが、これはルール違反とみなしバーブ佐々木は葛西の反則負けを取った。



もちろん岸和田の怒りは収まらないが、マスクを取られたうえにバーブ佐々木までが葛西の暴行を受けてしまったためもはや試合続行は不可能。
大物同士のシングルだから決着がつきにくくはあると思うが、鬼神道で完全決着を言っておいてこの結末ではさすがに岸和田が気の毒である。
一体葛西は何を考えていたのか。

こうなると岸和田が次回の鬼神道に葛西との再戦を呼びかけるのは必至である。


宮本裕向 vs バッファロー




そんなわけで前の二試合がちょっと鬼神道らしくない結末になってしまったためこの試合でちょっと嫌なムードを巻き返してもらいたいところ。
予想どおりバッファローが初めからつっかけてイス攻撃、さらにはボックスケースまで持ち出して破壊し、大荒れの幕開けになった。



案の定宮本は流血。
これは予想された展開だが、最近のバッファローはガッツではハッとしてgoodで小ズルい戦法のタッグになってるため本来の猪突猛進な部分は抑えがちだった。
この日は本来のバッファローだからとにかくバンバン来るためさすがに宮本でもあの猪突猛進を何度も受けたらしんどいところ。



さらに言えばバッファローは宮本の突進を警戒していた部分があり、ダブルニーで突っ込んできた宮本を場外に送り出し、自らは得意のギロチンを決めていく。



明らかにバッファローのペース。宮本もジャーマンやスプリングボードエルボーで反撃するが単発の攻撃では完全にバッファローの突進を遮断しきれない。
むしろダメージを受けてもバッファローはお構い無しにラリアットを狙っていく。



だがラリアットで吹っ飛ばされた反動を利用して反撃のラリアットをぶちこんだ宮本はファイヤーサンダーを打ち込み、ローリングセントーンから一度は失敗したムーンサルトでバッファローを撃破。
最後はノーサイドで両者クリーンに握手をかわした。




試合は10分程度の短期決着ではあったが、ぶつかり合いの内容は非常によかった。
年齢的に今一番ピークを迎えていると宮本を判断していたバッファローがかなり攻めこんでいたが、やはり勢いあるのはそうそう崩せないようだ。