黒田哲弘 vs 阿部史典



第三試合になんと黒田哲弘登場!!
言わずと知れたミスター雁之助のFMW時代の盟友でありちょっとしたレジェンドだが、意外にもガッツワールドとは縁がなく、2008年12月6日の四周年記念興行のメインでダイスケとシングルをやった一回しか上がってない。



しかも8年ぶりの登場でありながら相手はガッツの所属でもレギュラーでもない若手の阿部史典。
ちょっともったいない使い方だと思うが、吉野達彦が退団し、翔太、山田太郎が負傷欠場でこのクラスの人間が不在だから致し方ないといえばしょうがないのだ。



加えて言えばスリムでU系の典型的なタイプの阿部に対して黒田は完全にヘビー級。
スピードでは若い阿部にやや劣るが、パワーに関しては圧倒的。
速射砲で蹴る阿部の得意のキックも難なく受け止めて、お得意の鉄柱攻撃に変えてしまった。



これで気を良くした黒田は安定の試合運びで阿部の足を破壊しにかかる。
逆にキックから攻めのリズムを作る阿部は足をやられたことで満足に蹴れなくなってしまいリズムが崩されてしまう。



こうなるとやること成すこと全てが黒田の都合のいいように流れ出す。
雪崩式ブレーンバスター狙いも哲っちゃんカッターに返されてしまい、なんとか蹴りの連打と逆十字で反撃はするものの、さらに強烈なDDTとラリアットを反撃されてしまい、最後は哲っちゃんバスターを決めた黒田の完勝。




通用しなかったという意味では第一試合の大谷と同じだが、こちらはより大物のレジェンドだったため壁もそれなりに高かったようである。


新井健一郎、バッファロー vs 高井憲吾、石田慎也



ハッとしてgood対名古屋軍というこれもまた珍しい組み合わせ。
寒い空気を盛り上げようとするためにタカイシダは石田のブンブンエルボーを推しにして勝負をかけるつもりらしい。



しかしその狙いは裏目に出て、バッファローにもアラケンに対してもエルボーはことごとく失敗。
むしろハッとしてgoodは本来の要である翔太が長期欠場でしかもこの日が手術の当日のため勝っていい報告を送りたいため士気が高い。
このベテラン二人がやる気になってるとそうそう穴が見つからない。




タカイシダも連係では悪くないチームなのだが、肝心なとこで石田が狙うブンブンエルボーはことごとく失敗してしまうため流れはほとんど変わらない。
むしろ攻めてもアラケンは巧みにダメージを減らしてしまうし、捕まえても上手く逃げてしまう。



頼みの高井のパワーもバッファローの踏み込みが早く、逆にラリアットやバックドロップを食らってしまい突破できず、終盤に石田がようやくブンブンエルボーを決めるもタカイシダがようやく調子が上がってきたとこでハッとしてgoodは上手くレフェリーの気をそらしてしまい、ノータッチのアラケンが石田にマンハッタンドロップを決めるとすかさず試合権利のあるバッファローが首固めに丸め込んでハッとしてgoodらしく勝利をかすめ取った。





パワー担当がいないハッとしてgoodの戦力補強として加入したバッファローだが、一人で猪突猛進もずる賢さも備えた器用さを持ち合わせてるためアラケンも上機嫌。
翔太が帰ってくる前の手土産として当面はチャンスを伺いながらシングルとタッグのベルトを狙うようだ。