ガッツ石島 vs 吉野達彦



前回大会の終わりの帰り際に雁之助さんに近々誰も予想しないようなことの発表があると聞かされていたが、それが吉野達彦の大日本プロレス移籍とは確かに予想しないような出来事だった。

今年の後半ぐらいから薄々達彦が主要カードに絡まなくなってきたなと思っていたが、ガッツワールドではあまり移籍とかそういうのに今までほとんど無縁だったのでピンと来ない部分もあったが、ちょうど大日本で達彦の移籍の発表があった時に私のブログのアクセス数がそこの時間だけ一気にはね上がっていたのでおそらく吉野達彦を検索して私のブログに行き着いた可能性があった。
そのためこの試合が始まる前に過去のデータを調べ直して一度ブログにまとめて書いた。
それに関しては達彦本人も目を通していたそうだ。



最後の相手にガッツ石島を選んだのは、やはりこの団体の責任者でありプロレスの生みの親でもあるからだ。
ダイスケという選択肢ももちろんあったが、ダイスケとはそれこそタイトル戦や60分フルタイムなどまた違った意味で特別の特別なので、向き合うなら然るべき舞台でお互い万全な時にというのがあるだろう。



リングインした達彦はこらえていたもののやはりどこか涙ぐんでいた表情を見せていた。
対するガッツ石島は至ってクールそのもの。 もともとあまり感情的なものに左右されにくい人だからこちらは至って平静な感じであった。




試合は最後を確かめあうようにグラウンドから。
ガッツが達彦の背中から上になりまるでアマレス選手かのごとく回ってアピールして見せたが、あのアンコ型体型とまるで不釣り合いな動きなため笑いが起きる(笑)。
しかしレスリングはレスリングだ。



ガッツをボディスラムで投げようとした達彦だが、踏ん張られると今のガッツはアンドレ並みに投げにくく逆に簡単に投げられてしまう。






仲間たちが見守る中で早めに勝負をかけてきた両者。
デーモンボムを食ったら終わりなので一度めはウラカンで切り返しアスリートジャーマンを放ったがカウント2。

二度めのデーモンボムもメッセンジャーのような形で空中で切り返すものの、隙が出来たところにガッツルラリアット!!
そこへ問答無用のデーモンボムを叩き込んで勝負あり!!
8分24秒と意外に早期決着だった。





どこに行ってもガッツワールド出身という気持ちを胸に張っていってこいと送り出し、必要以上には言葉を投げかけなかったガッツ。
抱きしめたあたりで意図は十分に伝わるからだ。




大日本に主戦場を移せば当分は戦う機会はなくなるが、然るべき時に然るべき舞台でまた戦う日は来るだろう。
その時には未だ実現してなかった森松ちゃんとのシングルやってもらうぞ、達彦!!