ヤス・ウラノ vs 丸山敦

これも第一試合の翔太と佐藤悠己と同じく欠場プロレス繋がりの同門らしく、さっきとは逆に翔太たちがそれぞれセコンドにつく。



もともと二人とも派手な打撃はあまり乱発せずじっくりじっくりレスリングを作っていくタイプだが、ウラノが一度ヘッドロックを取るとロープに振られても離さず、一度解けてもまたかけ直す徹底ぶり。
今のプロレスラーのどれだけがヘッドロック一本で試合を作れるだろうか?




けっこう昔からあるレスリングの基本ではあるが、下手したらこれは70年代くらいのクラシカルレスリングのアレンジでもある。
この人たちが産まれるより前にあったかもしれない。




ウラノがヘッドロックなら丸山はサーフボードを決めて見せる。
昔なら初代タイガーマスクがこのような攻防をやっていたが、今ではやり手も激減し、鬼神道のリングぐらいでしか見ることがない。

実力者同士の対決だけに5分以内の秒殺で終わることもあり得るので、今までとは違った緊張感がある。

ところがお互いが技を見せ合い、仕切り直しで二人が再び組み合ったが…。




なんと丸山がグラウンドヘッドロックに組み付いてきたのをウラノがリバースしたのがそのまま3カウントが入ってしまった!!
突然の幕切れに誰もが驚きを隠せない。

しかしいきなりの秒殺とかはまあいろいろ見るのだが、リスタートした直後に決着したのは極めてレアなケース。
ある意味メイン以外で一番目を奪われた。


バッファロー vs 木高イサミ



イサミをゴング前から襲撃し、暴走したバッファロー。
そのままどんどん場外に突き進んでいく。

とにかくバッファローの試合の場合、相手が誰であろうとお構い無し。
イサミのトペを迎撃し、イスを持ったままダイブしていく。




リングに戻ってもなかなかバッファローの優勢は変わらず。
イサミも鋭角なエルボーで反撃し、打撃では負けないが、バッファローもラリアットを放ち、全体的に有利。
しかしラリアットで場外に落とそうとしたバッファローだが、イサミはこれをこらえて反撃しトペを放っていく。



終盤さらにラリアットを乱発するバッファローに対し、マスクの角を引っ張って撹乱したイサミ。
崩しを入れてからのキックからラリアットを防御してニーをぶちこみ、辛くもイサミが勝利した。






リミッターの効かないバッファローみたいな突進タイプはイサミの苦手なタイプではないだろうかと思ったが、ここもキッチリやり返して見事に勝利を奪ったイサミ。
お互いあれだけ暴れたにも関わらず、最後はキッチリと握手をして終わった。