GWC認定シングル選手権
【王者】ダイスケ vs ミスター雁之助【挑戦者】



数々の激闘の歴史を繰り広げたGWCの戦史にまた新たな一ページが。
今回の挑戦者がミスター雁之助とあって様々な思いがあった。

今のガッツファンは知らないだろうが、もとは6年以上前に正規軍 vs 侵略軍として約一年ほど抗争があった二人。
それが雁之助さんの引退で抗争も自然消滅してしまったのだが、当時はまだGWCのシングル王座が設立されておらず、また雁之助さんとダイスケの実力差もかなりあったのでシングルをやる必要がなかった。

しかしその後のダイスケはメキメキと力をつけ、雁之助さんは裏方でダイスケの試合を見続けていたから成長してるのはとっくに分かっている。
だが、自分が解説をしていた選手といざ向かい合うのはどんな気持ちなのか、これは当の雁之助さんしかわからない。

ただ復帰後の対戦では初戦の6人タッグは達彦や太郎が我先に雁之助さんに向かってしまったのでダイスケとは一度も接触なし。
前回のタッグでは雁之助さんがファイヤーサンダーで直接ダイスケを倒したが、腕を狙われたダイスケがほとんど力を出し切れない状態での負けだった。
あの内容では納得してないのでシングルならばという期待はあった。



序盤はお互いグラウンドからスタートしたが、ヒジの痛いダイスケが腕と腕との関節技でやり合ったらまず勝ち目はない。
これは勝負を避けて正解だ。

となると雁之助さんの弱点は負傷した箇所のあるわき腹かヒザ。
狙いやすいことからダイスケは足狙いに絞る。





これが正解で足を狙われた雁之助はだんだん劣勢に。
インディアンデスロックを決めるダイスケの顔にやや余裕が出てきた。



特に足4の字の場合、仕掛ける方のリスクは少なく確実にダメージを与えるため重宝する。
なんとか間をおきたい雁之助は場外に逃れたが勝負を捨ててはいない。
こちらはジャンピングアームブリーカーで攻める。
しかし終盤近くではアームバーより従来の腕ひしぎで良かったのでは。



試合は20分を経過。
集中力も瞬発力もダイスケに負けない雁之助だが、走り回るスタミナではやはり若いダイスケにかなわない。
その動き回ることが裏目に出たか、雁之助のラリアットはニード手島レフェリーに誤爆。
直後の雁之助クラッチはガッツ石島がカウント3を叩くもレフェリーが倒れてるため無効。
その間にダイスケは力を回復する。




終盤は大技攻勢。
空中戦からスーパーフライやファルコンアローを繰り出すダイスケに対し、雁之助も念仏パワーボム。
どれもがカウント2どまり。



スライディングDを狙うダイスケだが、腕を取った雁之助が再びジャンピングアームブリーカー。
しかし右のラリアットも加えたダイスケがついにスライディングDを炸裂。
だがこれも返され、ダイビングDまでもがまさかのカウント2!!




こうなればドラゴンスープレックスしかない。
この狙いも必死に防御した雁之助だが、エルボーの連発からついに放ったドラゴンスープレックスでカウント3!!
ミスター雁之助を撃破!!





すさまじい激闘。 またすごい試合を見てしまった!!
復帰後はまだ宮本裕向に一敗しただけのミスター雁之助に文句なしの勝利。
6年、いや7年越しの決着もつけた。


素直にダイスケを称える雁之助さんの言葉に感動した人も多いのでは。
再チャレンジも視野に入れた雁之助さんだが、今回はさすがのダイスケの功績がこれは単純に考えてもデカイ!!

試合後は自然に人の集まりができていた。
ダイスケや達彦を中心にみやしょーちゃんやBOKRA and REN、やっぱりファン仲間も含めて気心知れた場所にいるのは気持ちがいい。

今回ダイスケが防衛したことで次の挑戦者は誰かということだが、一通り団体内の中はやった。
ならばしばらくはタイトル戦はやらず、その間にガッツ石島、吉野達彦、ミスター雁之助の間で挑戦者決定戦を争ってもいいのでは。
特に雁之助さんとガッツ、達彦の対戦は見てみたい。



新宿FACEはスポットライトの逆光が強すぎ、私のカメラではなかなか納得いく写真が撮れないが悩みどころだが、なんとか形に出来たのでちょっとひと安心かな。