筑波大学名誉教授で、元筑波大学水泳部水球監督の坂田勇夫先生が喜寿(77歳)を迎えられ、
東京教育大学時代の後輩、および坂田先生の薫陶を受けた教え子が京都に集まり、お祝いの会を催した。

 坂田先生は、昭和50年に筑波大学体育センターに赴任され、
共通体育担当教員として、一般学生に水泳を教えられた他、
課外活動にあっては、水球の監督として、熱心に部員を指導してくださった。

 熱血漢で「やるんだよ!」が口癖の坂田先生は、
我々にとっては、「おっかない先生」であったわけだが、
一方で、義理人情に篤く、学生思いの先生は、
腹をすかせた学生を自宅に招いては、ご飯をごちそうしてくださったものである。

 また海外旅行がまだ珍しかった30年以上も前に、
オーストラリア、シンガポール、スペインなどへの海外遠征を敢行をされ、
早くから水球を通した国際交流に努められるなど、進取の気性も持ちあわせておられた。

 出席者からの祝辞の中で、異口同音に発せられたのが、
自分が学生時代に坂田先生から言われた言葉、
例えば、「関係ないんだよ!」「やっつけろ!」「だからだめなんだよ!」などの言葉が
時を経て、自分が教えている生徒に向かって、つい口をついて出てしまうという事である。

 つまりそれだけ、坂田先生の言動や行動は我々にとって影響力が大きく、
「言い訳はしない」「まずやってみる」「やってみてだめなら、もっとやる」という
坂田イズムが染み付いていることを再認識した。

 そしてもう一つ、こうして坂田先生が惜しみなく我々の指導に力を注いでくださった裏には、
妻の八千代先生の内助の功があってのことと再認識した。

 よって、これからもご夫婦仲むつまじく、ご健康で、楽しい人生をお過ごしいただけたらと思うのである。

参加者(敬称略、順不同)
岡田 功、尾崎貞香、後藤賢司、佐藤数男、合屋十四秋、信田佳重郎
田中克己、田中順子、川合英之、鶴見秀海、川村清児、野村照夫、
杉浦吉彦、木下 茂、中島みゆき、江波和徳、小宅 誠、加藤英雄、
川合寛明、西 高志、石川雄一、本間正信、高木英樹、川合貴也、
鈴木茂廣、鈴木知代子、高山優子、藤本秀樹、島岡清孝、楢原祥弘、
楢原順子、丹生敬人、石橋美樹、生田泰志、西出康人、本望 洋、
赤崎慎哉、柿坂 均、白濱健太、周崎哲郎、中島晴彦、藤原秀規、
川本佳子、佃 文子、渡辺直美、藤原純子、中村由美子、井出英俊、
小杉友祐、木場恒樹、岩佐隆之、匂坂真也、片田 克、工藤 亘、
松尾成記、原 陽三、岩佐弘之、永田 敏、三浦敏史