
筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ健康システム・マネージメント専攻所属の
宗像恒次(むなかたつねつぐ)先生が定年でご退職されるに当たり,
茗荷谷にある筑波大学東京キャンパスで最終講義(3/20)が行われた.
宗像先生とはキャンパスが違うので,普段ほとんど接点を持つことはないのだが,
実は,私の採用人事の際には宗像先生に一方ならずお世話になった経緯もあり,
つくばから東京キャンパスまで足を運んだ.
はじめて宗像先生の講義を聴講したが,
「もっと前に宗像先生のお話を聞いておくべきだったな」という思いを強くするほど,
非常にインパクトのある講義であった.
ご自身曰く「自分が好きなことは,新しいことを発見して,身近な人に話すことだ」との言葉通り,
博覧強記,まさに知のデパートともいえる豊富な知識に舌を巻いた.
とにかく機関銃のごとく,次から次へと繰り出される映像や図表に頭の回転が追いつかず,
講演を聞くのには慣れているはずなのに,ややオーバーフロー気味.
それでも最先端の知見に触れ,大いに脳が活性化したように思う.
講義の内容としては,ご専門のメンタルヘルスに関するこれまでの研究成果をもとに
1)サバイバー(生存者)症候群の症例と発症原因
2)認知行動療法SAT法(Structured Association Technique)の処方例と効果
3)うつ病にならないためのセルフケア方法
などについて1時間15分熱弁をふるわれたが,のっけから宗像ワールドに引き込まれ,
それこそ,アッという間に時間が過ぎた.
講義の中で配布された資料に基づき,自分の気質を調べる作業も行ったが,
私の場合,人格気質別に言えば,循環気質.
ストレス気質別に分類すれば,新奇気質と言えそうだ.
これらの気質を踏まえたうえで,
人生満足を保証する自己報酬型キャリアを形成するためのセルフケア方法として,
1)認められるために頑張るのではなく,人生が楽しいと思えるように生きる
2)それがいいと思っても,すぐに行動に移さないで1週間以上経過してからもう一度点検する
3)気質の異なる相手を自分と同じだと考えず,相手の気質に応じた,発言の仕方を身に付ける
以上のような行動を心がけると言いそうだ.
フムフム,かなり納得.
宗像先生,とてもためになる講義有難うございました.