今回の大震災の影響で、多くのスポーツイベントが中止あるいは延期に追い込まれている。
 
 水球にも関しても、3月26日~30日の期間、千葉県国際水泳場で開催予定であった
JO春季大会の中止が決定された。
 
 理由は、地震によって、会場の可動床などの施設が深刻なダメージを受け、
大会の運営に支障をきたすという理由である。
 
 同期間に計画をしていた、水球男子日本代表候補の合宿も、
会場である筑波大学プールの被災によって、
中止せざるを得ない状況に追い込まれた。
 
 自然災害が原因とはいえ、大会のためにいろいろと準備してきたスタッフや
それを目標に頑張ってきた選手のことを思うと「しかたない」と簡単には諦めきれない。
 
 そのほか、4月5~10日に東京辰巳国際水泳場で開催されるはずだった競泳の日本選手権や
シンクロの日本選手権(5/2~5:辰巳)も会場が使える状態にないという理由で、
やむなく中止の決定が下された。
 
 ただし、競泳は国際大会派遣選手を決定しなければならないので、
準決勝をなくすなどして、4月9~11日の3日間に大会を縮小し、
浜松のTobioプールで代替大会を開催する予定である。
 
 原発問題や電力・石油製品不足など、不安要因が一向に解消されない今、
これからもスポーツイベントの中止や延期は相次ぐのではなかろうか?
 
 そんな状況下、渡邉恒雄氏(巨人球団会長)がセリーグの既定開催を主張し、つぎのように吠えたらしい。
 
『開幕を延期しろとか、プロ野球をしばらくやめろとか俗説がありましたが、大戦争のあと、3カ月で選手から試合をやりたいと声があり、プロ野球を始めました。フェアプレー、緊張した試合をすれば見ている人は元気が出て、エネルギーが出て生産力が上がる』
 
 ナベツネだからこそ言える発言なのかもしれないが、
私も日本全体が沈んでいる時だからこそ、なんでもかんでも自粛すればよいとは思わない。
 
 願わくば、早く危機的な状態を脱し、スポーツで日本を元気にできる状態になって欲しいものである。