"Kramer vs. Kramer"という映画をご存知でしょうか?
ダスティン・ホフマン演じる仕事第一主義のテッドに対して、
愛想をつかした妻がある日突然家を出てしまい、
テッドは、息子ビリーと父子二人きりの生活を余儀なくされます。
慣れない家事に悪戦苦闘するテッドの様子を
ペーソスとユーモアを交えて映す出す作品はアカデミー賞も受賞しました。
この映画を見た時、もし俺だったら、、、
「カミさんに出て行かれるよなことはないだろうし(根拠のない自信)、
家事だって一人暮らしが長かったので、なんてことないさ」
と思っていました。
しかし、いざ現実なると、、、(いゃ~カミさんに逃げられたわけではありません(*^。^*))
実は、長男が8月末から始まる大学の新学期合向けて、昨日アメリカに戻りました。
それに合わせて、カミさんと私の母も同じ飛行機に便乗して、
ニューヨークへと旅立って行ったのです。
そして残されたのは、私と次男の2人。
カミさんには「飯の支度だって、洗濯だって、ゴミ出しだって、
なんでもやるから、何も心配することはない!」と豪語した手前、
手抜きは許されません。
とは言え、男二人、適当にやればいいとたかをくくっておりまして、
次男に「明日から飯作るから、今晩は何食いに行こうか?」と尋ねると、
「部活で疲れているの家で食べたい」と言う。(えっ!?そうなの??)
「そうか!じゃ俺が腕によりをかけて晩飯をつくってやるからな!」
と言ったものの、予定外の展開に慌てて、冷蔵庫の中身をチェックし、
近所のカスミストアーに買い物に出かけました。
悩んだ挙句、献立はマーボ茄子と五目チャーハン、
それに失敗した時の保険として唐揚げを買ってきました。
次男には、「ちゃんと食えるもん作ってよ~」なんて毒づかれましたが、
「お前、驚くな!『王将』もまっつぁおなうまいもん作るからな!!」と強がり、
缶ビール片手に汗だくになりながら、晩飯をこさえました。
で、気になる出来は、次男に言わせると「まぁまぁじゃん」と言った評価。
なんとか晩飯を食わせてホッと一息と言いたいところですが、
洗濯物が出しっぱなしであることに気が付き、慌てて取り込む始末。
その後、次男にも洗い物を手伝わせ、バタバタで父子生活1日目が終わりました。
翌朝、次男は国体予選が群馬であるため、早く出かけるとのこと。
試合があるならちゃんと朝飯を食わせねばと思い、
早めに起きて、ウィンナーを炒め、トーストを焼き、
コーヒー豆を挽いてアイスカフェオーレを煎れました。
ここまではまあ上出来!
しかし8時に次男を集合場所まで送っていかなければならないので、
それから、バタバタで食器を洗い、ゴミを出し、洗濯物を洗濯機に入れ、
植木に水をやり、歯を磨き、着替えをして、決して振り返ることなく
あたふたと玄関のドアを閉めて、家を出てきました。
カミさんに逃げられたら、「こんな状況が毎日続くんだろな~」と思うと、
気が重くなりますが、それでも12日までの事なので、
テッドとビリーのようにドタバタしながらも楽しくやりたいと思います。