
北京五輪も残すところ僅か!数々の感動を与えてくれたが,ここいらあたりでオリンピックのレビューをしてみよう.
まずは競泳.北島選手の活躍が目覚しかったが,競泳界における一番の話題は,マイケル・フェルプスの8冠達成であろう.
そこで,マイケル・フェルプスの強さについて,私なりにコメントしてみたい.
プロフィール
名前:Michael Fred Phelps (マイケル・F・フェルプス) 出身:ボルティモア(米国) 年齢:23歳(1985年6月30日生まれ) 身長:193cm 体重:88kg 指極:201cm 足長:35cm 学歴:ミシガン大学在学中 ニックネイム:Baltimore Bullet(ボルティモアの弾丸)
北京五輪での8冠の軌跡
Date Event Results Time August,10 400m IM Gold Medal, WR 4:03.84 August,11 4x100m FR_Relay Gold Medal, WR 3:08.24 August,12 200m FR Gold Medal, WR 1:42.96 August,13 200m BU Gold Medal, WR 1:52.03 August,13 4x200m FR_Relay Gold Medal, WR 6:58.56 August,15 200m IM Gold Medal, WR 1:54.23 August,16 100m BU Gold Medal, OR 50.58 August,17 4x100m M_Relay Gold Medal, WR 3:29.34
マイケル・フェルプスが北京五輪で上記のごとく8冠を達成し,スピード社から100万ドル(1億1千万円)の報奨金が支給されるなど,新聞紙上では彼の話題で持ちきりであるが,水泳関係者から見てもフェルプスは,本当に「怪物」としか言いようがない.
競泳の競技日程は,8月9日から17日までの9日間.その間フェルプスは,毎日レースに出場し,7つの世界新記録を樹立した. 確かにこれまでもマーク・スピッツ(ミュンヘン五輪で7冠達成)など,偉大なスイマーとして後世に語り継がれる選手はいるが,五輪直前の全米選手権での自らの世界記録をさらに上回る記録を出して,前人未到の8冠を達成するとは,まさに脱帽である.
フェルプスの強さに関しては,NHKで放映された「ミラクルボディー」でも紹介されていたが,400m個人メドレーを泳ぎ切る持久力と,100mバタフライでみせた爆発的なパワーも持ち合わせている.
普通の選手は,短距離型か長距離型か,どちらか一方の特長を持つが,フェルプスはまさにオールラウンダーである.
そのオールラウンダーを支えるのは,恵まれた資質と確かな泳技術であると思われる.
193cmと長身の上,長い腕と大きな手・足を持つフェルプスは,スイマーとしては理想的な体型をしていると言える.
流体力学的に言っても,細長い物体の方が造波抵抗が少なく,さらに大きな手や足はボートのオールの役割をして,効率よく推進力を生むのに適している.
さらに水を捉えるテクニックも抜群で,入水からキャッチにかけて,素早く水を捉え,一気に加速している.
よってフェルプスは,他の選手より1かきで進む距離が長く,省エネで泳いでいると言える.加えて,並外れた心肺能力を持っているのだから,車にたとえれば,日本製の超低抵抗車体に米国製の大排気量エンジンを積んで走るようなものであり,他の車がかなうわけがないのである.
まあそれにしても,イアン・ソープが出てきた時も度肝を抜かれたが,マイケル・フェルプスは,それを上回る逸材である.
彼の直筆のサインが研究室に飾ってあるが,このサインの値打ちもうなぎ上りかもしれない.