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 地球の裏側,ブラジルのオーロ・プレット(OuroPreto)で開催される国際スポーツバイオメカニクス学会に出席するために8月22日成田を発った.

 行程は次の通りで,成田→(Air13hr)→New York→(Air10hr)→Sao Paulo→(Air1.5hr)→Belo Horizonte→(Bus2.5hr)→Ouro Pretoで,乗り物に乗っている時間だけで,27時間.ホントにうんざりするくらい長い.もちろん座席はすべてエコノミー.これでエコノミー症候群が出なければ,どれだけ乗っても大丈夫だろう.

 ブラジルはかねてから一度訪れてみたかった国の一つであった.南米に足を踏み入れるのも始めてである.スペインへは何度か行っているので,一度ラテンアメリカへ行ってみたいと常々思っていた.そんな憧れの地ではあったが,やはり遠い.「思えば遠くに来たもんだ!」という歌詞を思わず口にしたくなるくらい,感慨深いが,腰は痛いし,寝不足だし,正直ヘロヘロ状態である.

 若い頃は,(と言っても今でも若いつもりではいるが,,)飛行機に乗るのはまったく苦にならなかった.学生の頃は,ヨーロッパに行くにはお金がないので安い南回りをよく利用した.(ちなみに北回りはアラスカのアンカレッジを経由する便が多かった)行程は,成田→シンガポール→ボンベイ→バグダッド→パリ→バルセロナと言った感じである.経由するたびに機内清掃が入り,ロビーで待たされたりもするが,経由地を出発するたびに機内食が出されるので,すべてを平らげ,おまけにアルコールもフリーだったので,飲んでおなか一杯になれば寝るだけのことであった.そんなこんなでスペインまで27時間ぐらいかけて行ったのだが,まったく気にならなかった.

 今回はアメリカン航空を利用した.これでも一番所要時間が短いので選んだのである.でも最近の航空不況のあおりで経費節減に迫られてのことだろう,エアーのサービスも随分低下したような気がする.と言ってもしょっちゅう利用するわけではないので,数年前と比べてと言うことであるが,,,.基本的には飛行機に乗るのは大好きなので,さほどキャリアーにこだわりはないのだが,今回は長い時間乗っているだけにちょっと注文を付けたくなる.ならば「もっとお金を出してビジネスクラスにしたら」と言われそうだが,「まあエコノミーなんだからしかたないか?」と諦めよう.

 結局自宅を出て,最終目的地のホテルに着いたのは,35時間後のことであった.時差は-12時間,日本からまさに地球の裏側である.次回は学会の様子についてお伝えするつもりです.