思い返せば長かった。
何かをしようと思った一年前の春。
自分がこの選択をするとは思わなかった。
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世界が十分広いことも、異国情緒あふれることも。
異なった文化による争いや、それ故に醸し出す不可思議な生活。
普遍でない日の出の存在や、生と死に対する考え方。
全てここと違うのは知っている。
なのに何故、行かなくてはならないのか。
家でソファーに横になりTVでCNNを見ていれば、テロや偉人の死、
現地にいても知るよしもないような事件。全て目の前で起きたように報道してくれるのに。
それでも尚、何故行く必要があるのだろうか。
この答えが見いだせないまま約一年準備だけを進めてきた。
そして今日、その答えは未だ見つかっていない。
この時点で自分は旅に招待されていないのかもしれない、とも思う。
もしかしたら自分は旅を欲していないのかもしれない、とも思う。
「心は正直だ。だが同時に臆病でもある。」有名なあの本の話みたいだけど・・・。
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ここまで理解しているのに、何故か体は止まらない。
思い返せばいつもそう。初めての場所に行く日はいつもこの感覚に襲われた。
冬の寒い夜明けを背に、家を出た4年前の旅。
あの時も当日の朝になるまで、意味もない不安と問いかけが続いた。
出先の町で多くに触れ、感じ、前へと進む足に違和感がなくなった頃、
そんな不安などどこにもなくなっていた。
自分の不安とは好奇心と背反しながらも、必ず共にあるものであると悟った。
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何故今更にこんな文章を載せたかというと、
今回旅を目前にして、『骨折』、『急性肝炎』など、不安を助長させるような事件が起き、
多くの方から「そこまでしていくのか?」というお言葉をいただいたからです。
しかし考えてみれば、それは何ら旅を阻害するものではなく、
むしろ警告だったのだろうと今になって思います。
旅は体資本。
健康に気を使い、無理な旅をせず、笑って帰国できるように心がけたいと思います。
hideki