眞鍋JAPANのパリ五輪出場メンバー(12名+補欠1名)及び試合日程が、次のとおり発表されました。
【セッター】
・岩崎(35歳・175cm・埼玉上尾)
・関(25歳・171cm・イモコ)
【サイド】
・古賀(28歳・182cm・NEC)主将
・石川(24歳・173cm・ノヴァーラ)
・林(24歳・173cm・JT)
・井上(29歳・180cm・姫路)
・和田(22歳・174cm・JT→?)
【ミドル】
・山田(24歳・184cm・NEC)
・荒木(22歳・184cm・久光)
・宮部(25歳・182cm・姫路)
【リベロ】
・小島(29歳・158cm・lovb)
・福留(26歳・162cm・ミラノ?)
《補欠》山岸(33歳・165cm・埼玉上尾)
《試合日程》
7/28 20時(日本時間)ポーランド戦
8/1 20時(日本時間)ブラジル戦
8/3 20時(日本時間)ケニア戦
8/6 準々決勝
8/8 準決勝
8/10 3位決定戦
8/11 決勝
まず私がVNLの途中から記事投稿を中止した理由ですが、五輪選手出場にあたり、内容は申し上げられませんが不合理な要素が介入する懸念を感じたからです。男子代表前監督だった中垣内さんがかつて言及された『日本人の監督は様々なしがらみの影響を受けながら選考しなければならないから、外国人が代表の監督をする方が良い』というコメントが、私の思いを代弁してくれています。つまり権力の二重構造により、本来の組織がまっとうに機能しない可能性を彼は危惧していたのです。しかしながら今回の選考は妥当で合理性があると判断しましたので、パリ五輪グループラウンド第1戦から試合の模様についての記事投稿を再開したいと思います。
さて今回の選考でまず目立つのがリベロ2名起用ですが、眞鍋さんのことですからデータによる裏付けがあったに違いありません。具体的には小島1人に1試合任せたり、福留1人に1試合任せるより、2人でサーブ権時とレセプション時を分け合った試合の方が勝率やセット獲得率が良かったのだと思います。バルガス・エゴヌ・ボシュコビッチなどの突出したポイントゲッターのスパイクに対応するための対策の1つです。また当初林や古賀のリザーブとして期待していた黒後について、残念ながら多くを望めないことがわかったこともリベロ2名起用の理由です。東レファンだった私も当然彼女に期待しましたが、前衛の攻撃力についてはもう一年必要だったのかもしれません。ミドルについては荒木復帰により、昨年の五輪予選で活躍した渡邉が押し出された感じです。ただ昨年荒木が足首を負傷しなければ渡邉が五輪予選に出場することはなかったことも確かで、その点では彼女もラッキーだったとも言えそうです。宮部については一貫して勝負強さが目立ちました。セッターについては眞鍋さんに何か秘策がありそうな予感がします。鍵はミドルの攻撃です。あとは和田の攻撃力をいかに活かしていくかだと思います。古賀と石川の両方にレセプションを任せることになりますが、海外メディアが和田に特に注目するほどですから、林との交代のタイミングが大切です。補欠の山岸については、彼女の裏方の貢献に対する論功行賞的な意味合いがあると思われますが、五輪直前まで変更可能だそうですからまだまだわかりません。
そして今回のスケジュールを御覧いただくと解るとおり、試合数が最大6試合で、特にグループラウンドはポーランド戦とブラジル戦の間隔が中3日というこれまでにない有利なものになりました。つまり身長が低い日本のアタッカーは常にフルジャンプを強いられ疲弊しやすいわけですが、このスケジュールなら充分なリカバリーが可能ということです。またポーランドは強豪とはいえ久しぶりの五輪参戦ですから、緊張感は並々ならぬものがあることが予想され、そこを巧みに攻めることが効果的かもしれません。またVNLの銀メダル獲得も、メンバーたちの心の余裕に繋がったようです。
※それと間もなく福留(イタリアセリエAミラノ?)と和田(lovb?)の移籍先発表がありそうですから、楽しみに待つことにしましょう!