昨日の発表時にはあまり気に留めていなかった2024年度日本代表登録メンバーの新背番号ですが、よくよく見直して見ると、VNL(大会ごとに14名)に備えた眞鍋監督の人選の意図が少しずつ見えてきました。
1.岩崎 S
2.林 OH
3.古賀 OH
4.石川 OH
5.山岸 L
6.関 S
7.渡邉 MB
8.小島 L
9.田中 OH
10.井上 OH
11.山田 MB
12.福留 L
13.松井 S
14.大庭 OH
15.宮部 MB
16.黒後 OH
17.西村 L
18.中川 S
19.平山 MB
20.荒木 MB
21.和田 OH
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24.長内 OH
25.山中 MB
26.佐藤 OH
まず2022年世界選手権から戦ってきた2林 3古賀 4石川 6関 10井上 11山田 12福留の背番号は不動で、眞鍋さんが彼女たちを主力として信頼し期待していることがわかります。一方パリ五輪予選に参戦した7渡邉 9田中 13松井 15宮部 17西村 21和田とVNLで活躍した20荒木は、生年月日順の並びに従って背番号が付与されており、彼女たちがまだ選考のサバイバルの渦中にいることがわかります。また24長内 25山中 26佐藤については欠番である22と23の後に背番号が付与されており、選考間際のギリギリのタイミングで追加されたことがうかがえます。私が想像するにこの3人は、復調したばかりの黒後と怪我明けの荒木の万一の離脱に備えた予備メンバーだと思います。つまりVNLに出場する14名を選考するにあたっての最大の鍵は、この黒後 荒木に加え、Vリーグで日本人最多得点を叩き出したオクム大庭だと考えています。この3人が最終選考までに眞鍋さんの期待どおりのパフォーマンスを示せば、次のような布陣が敷かれると予想します。
【スタメン】
林 荒木 井上
古賀 山田 関
L福留・小島か西村
【リザーブ】
黒後 宮部 大庭
石川 渡邉 松井
まず黒後が東京五輪同様にレセプションをしながらライトに定着すれば、林とポジションを分け合うことになり、二枚替えもスムーズに行えます。相手チームとの相性やコンディションにより、それぞれの出場機会が決まります。こうなると和田が従来のライトから弾き出される形となりレフトで勝負することになりますが、おそらくレセプション免除の井上のリザーブにはオクム大庭が期待されていると思います。ただ黒後がライトではなくレフトで起用されるなら話は違ってきます。和田かオクム大庭がライトのリザーブにまわるということです。いずれにしても黒後とオクム大庭の出来次第ですから、こけてしまえば和田はもちろん、長内 佐藤にもチャンスがあります。ミドルは昨年のVNLで一旦定着した山田 荒木の対角と、移動攻撃が速い渡邉が軸になると予想しますが、負傷以来荒木は実戦から長く遠ざかっていますし、左薬指骨折の治り具合では宮部 平山 山中にもチャンスがあります。
一方セッターは今さら変更しにくいはずですから、関と松井のコンビで最後まで通すと予想します。アジア競技大会で銀メダルを獲得した岩崎と中川は予備要員でしょう。2人目のリベロは安定したレセプションが期待されている西村と小島の一騎討ちです。Vリーグで連続サーブレシーブ賞を獲得した西村も、パリ五輪予選では外国人の強烈なサーブに苦戦しましたので、29歳にして同賞第2位と安定感が増してきた小島にもチャンスがあります。
おそらくNTCにおける第1次合宿が終了する4/13には、例年どおり17名か18名くらいに絞られるはずです。その後4/26からの米国アナハイム合宿で米国代表チームとの練習試合が行われることが予想され、個々のパフォーマンス次第で入れ替えがある可能性があります。いずれにしても昨年までと異なり、かなり早い時期から少人数でのサバイバルが始まりますので、選手たちのこれまで以上の切磋琢磨に期待しましょう!