Vリーグがプロクラブと福利厚生目的クラブに分裂か?! | 福永英樹ブログ

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 昨日開催されたJVL(一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ)の理事会において、『一般社団法人を次の2つに分割して運営する』ことが提案されました。


①SVリーグにて競技力・事業力・ガバナンスの面で世界最高峰を目指すクラブ(将来的に合流を目指す準加盟クラブを含む)

②事業化を目的としない企業の福利厚生を目的とするクラブ


 提案理由は『そもそも社団法人とは共通の目的をもった構成員が統合する団体であり、目的が異なる構成員を無理に一つにするより、同じ志をもつメンバーで構成すべく組織を分けることが健全なガバナンスと考える』とのことです。政治の世界で例えれば、理念思想信条が異なる政党同士が連立政権を組むことは不健全だということで、私は非常にまっとうな考え方だと思います。これまでは福利厚生目的クラブに独立採算の仮損益を表示させるだとか、一定期間の条件緩和措置を図るなど、無理に統一したリーグを目指してきたようですが、ここにきていずれ破綻することに気づいたようです。またSVリーグの条件を満たすクラブが、申請書類を審査した結果想定より少なかったのかもしれません。


 個人的には女子のSVリーグは6チームくらいからスタートし、日本代表選手を目指すような一定レベルの選手たちのみが参戦する、小じんまりとしたもので良いと考えています。(現行の12チームも多すぎて、レベル差がかなりあるという声あり) そうでなくても観客数に苦戦しているわけですから、大風呂敷を広げて下位弱小チームまで加えてしまえば、立ち行かなくなるのは目に見えているからです。つまり当初は前述の理念を実現するために、量より質を優先するのです。そしてそのことはリスク回避に繋がりますし、軌道に乗ってからチーム数を増やしていけば良いのです。


 まあ②に加わるくらいなら廃部するというチームも、当然ながら出てくることでしょうね。どことは申しませんが・・