深澤覚醒するも逆転負け(トヨタ車体戦) | 福永英樹ブログ

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 東レアローズのVリーグ2023/24レギュラーラウンド第15戦はトヨタ車体との対戦でしたが、深澤の覚醒で2セット先取するも逆転負けしました。


2‐3(26‐24、25‐19、25‐27、21‐25、11‐15)


■東レ・先発オーダー

ヌワカロール 戸部 谷島

深澤  大崎  関

L中島


■東レ・セットごとの出場選手

戸部■■■■■

関 ■■■■■

真鍋□ー□ー□

大崎■■■■■

深澤■■■■■

ヌワカ  ■■■■■

古川ーー□□ー

谷島■■■■■

松岡□□□□□


■東レ・主な個人得点数

ヌワカロール30、深澤22、大崎13、戸部12、谷島11


■戦評・感想

 若い谷島と深澤のレフト対角でスタートした第1セットは、いきなり深澤が連続でサーブで崩されリードを許します。長いラリーも粘り負けしますが、大崎のサーブや戸部の速攻などで15点から逆転します。しかしリリーフレシーバーの松岡がサーブで崩されてからリズムがおかしくなり、再びリードされます。それでも深澤のスパイクとブロックで22点で追い付き、最後も深澤のスパイクでジュースを競り勝ちました。第2セット序盤はヌワカロールとファンベッケの打ち合いで一進一退の攻防が続きますが、関のエースから抜け出します。ヌワカロールのスパイクと、深澤が相手サーブに苦しみながらも攻守で踏ん張って先行し、最後は深澤とヌワカロールのスパイクでこのセットを連取します。第3セットは相手ミドル長野の速攻とエースで序盤先行を許しますが、谷島のスパイクが連続で決まりすぐに追い付きます。しばらく接戦が続きますが、16点を取ったところで関がどこかを痛めたのか真鍋と交代します。案の定真鍋のミスが連続し追い抜かれセットを取り返されますが、何と関が土壇場でコートに戻ります。第4セットは気迫が空回りして双方にミスが出るほどの接戦となりますが、20点前で鍋谷のエースで引き離されます。深澤のレセプションが崩されフルセットに持ち込まれます。第5セットはヌワカロールが疲労からかなかなか決まりません。それでも11対11まで接戦になりますが、深澤と大崎にミスが出て連続得点され、最後は深澤がサーブで崩され残念ながら惜敗しました。


 今日はトヨタ車体の強力なサーブに苦戦しながらも、深澤が精神的に大崩れすることなくスパイクをどんどん決めてくれました。また谷島を含めた低いレセプション成功率も、セッター関がコート中を走り回って戸部と大崎の速攻に持ち込みました。さらに今日はサーブもいつになく走っていたのです。これが功を奏して1・2セットを連取したのですが、やはり試合後半は両レフトのレセプションの差が露呈しました。また関が途中でどこかを負傷(復帰しましたが)したことも、あるいは影響したかもしれません。五輪を控えた彼女には無理はしてほしくないのですが、先週末の試合後のインタビューで『一生懸命プレーしてファンの皆さんに少しでも勇気と元気を与えることが私の役目』のようなことを言っていた関ですから、やむを得なかったのでしょう。やはり選手層の薄さが勝敗を分けた試合になりました。