河野候補が対中非難決議の採択に回答せず | 福永英樹ブログ

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 やはり私の読みは間違っていなかったようです。自民党総裁選に立候補している岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏が、中国政府による諸民族への人権侵害行為を非難する国会決議について採択するべきだと明確に回答したのに対して、河野太郎氏のみは無回答だったそうです(産経新聞より) 岸田氏が人権問題担当の首相補佐官を設置すると主張し、高市氏と野田氏も年内の臨時国会で直ちに採択するべきだと主張し、野党でさえ採択すべきとしている中で、河野氏はなぜ躊躇しなければならないのか? 答えは簡単で、彼が中国共産党と親密な二階幹事長と公明党の目を気にしているからに他なりません。

 

『私こそ改革を実現する突破力と実行力がある』など抽象的で根拠に乏しい自己アピールパフォーマンスや、年金制度の最低保証を税金でまかなうなど実現不可能な政策案で皆さんの心を引き付けようと必死ですが、実態は菅首相と二階幹事長で進めてきた路線の踏襲に過ぎないことを自民党の議員や党員は理解すべきです。つまり小泉さんや石破さんの「さもそれらしいイメージ」に騙されてはいけないということです。さらに河野さんには政治理念があるようでほとんど無く、菅さんと同じでただの現実主義者に過ぎないと思います。河野さんは若い頃に米国の大学へ入学して民主主義の本場の空気を肌で感じたはずなのに、人権の尊重が大切な核であるという本質的なことを何も身に付けていなかったということですね(苦笑)

 

 結局うわべだけを見て菅&二階路線の継続という最終結果となれば、残念ですが日本人の民度もその程度だったと言わざるを得ません。今や中国という国は、1980年代までの貧乏で取るに足らない経済力ではなく、日本が戦前の侵略の償いから多大な援助をした弱小国ではありません。確かに田中角栄さんや公明党の池田さんが日中友好に尽力されたことは、それなりに意義があったと私も思います。しかしその後に中国共産党がしたことを忘れてはなりません。天安門事件で民主化を求めた同胞を虐殺したのを契機に、明らかに人間の進歩や成熟に逆行した方向に暴走し、今や世界中で嫌われるブラック国家に成り果ててしまいました。山崎豊子さんの著書でNHKのテレビドラマにもなった「大地の子」で描かれたような真の友好は、すっかり過去のものになったことを我々日本人は認めなければなりません。