今回もアート展にまつわる話。

 

アート展に期間中、何度も足を運んでくださる方がいるのですが、二回目に来てくださり、一通り鑑賞してくださり、お茶を飲みながら話をしている中で、

 

αさん:「会期中、絵を入れ替えるのは大変ですよね」とのお言葉。

 

わたし:「???」

 

αさん:「あの絵とあの絵と、、、この前来た時になかったですよね」

 

わたし:「前回来ていただいた時と一緒ですよ」

 

αさん:「これは前の絵と感じは似ていると思うけど、虹はなかったですよね?」

 

わたし「同じ絵で虹もはっきりとありますよ」

 

αさん「え~!?ここにあったのは、これじゃなくてこんな感じだったでしょ?」

 

わたし「いえいえ、全く同じです」

 

こんなやり取りがあり、途中で私のパートナーも参加して大笑いしました。

「見ているつもりが、見えてなかったのね~」と。

 

HIDEKIの世界では、見る方の状態によっては、絵の見え方が変化することが起きています。不思議ですよね。

 

 

 

これに似た話で、アート展の主催者の方から伺った話なのですが、

 

βさん:「今回は、大きな立体の作品もあって、展示が大変だったでしょ。」

 

主催者:「え!?今回は、立体作品はないですよ。」

 

βさん:「中央の奥にある、大きな作品のことですよ。」

 

主催者:「あれは、布に描いた作品ですよ。」

 

βさん:「・・・ 確認してきます。」

 

 

実は、この作品3メートル近い布に描いた作品で立体作品ではありませんでしたが、この方には立体作品として、見えていたようです。

 

見ていると思っても、実はある側面だけを見ていることが、人が見るという行為なのでしょうね。

 

 

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