テレビを再購入して1年。
チャンネル率No.1がNHKになっていることに気づいた。
以前テレビを手離すまでは、民放のバラエティーやアニメが主流だったのに。
元々、田舎民で民放が2局しかなかった少年時代
進学で広島、仕事で大阪と居所を移すたびにチャンネルが増えていく感動は憶えている。
その振り幅でテレビっ子になった。
その僕がなぜ今になって、バラエティーやドラマがしのぎを削る時間帯でもNHKを観ることが圧倒的に増えたのか。
それはテレビに求めているものが変わったからだと思う。
以前の僕がテレビに求めていたものは、
「刺激」「感動」「笑い」
今は、
「癒やし」「落ち着き」
だ。
疲れてるのか??と思われるがそうでもない。
やはり20代の頃は、人並みでないにしてもガツガツしていた。
特に理由もなく趣味を増やそうと色々手を出したり、必要以上に飲み会や合コンも行きまくって意味もなく繋がりを増やそうとしたり、好きな人をどう感動させようかと四六時中考えたり。いい意味で情熱があった
たいがい空回りだったが。
仲間が〜とか、人脈が〜とか言ってるヤツはホントに滑稽だ。
民放の良いところは、視聴者に刺激を与えようとしてるところだ。
他局より優位に立つために、新しい企画を立てたり、タレントを見つけたりしなければならない。
そして視聴者の心を掴み、悪い言い方をすれば操作するところまで持っていく。
昔はそうやってテレビを見ながら喜怒哀楽するのが楽しかった。
でも今は、そういうのが鬱陶しくなったんだろう。
そんな感情を持ち出したのはまず、災害時の緊急放送だ。
台風や大雨、大地震の時は各局生放送で情報を流すが、民放はそれに加えて、被災者にインタビューしたり、ナレーションが大袈裟だったり。無駄な情報を与えてきて観てる人間を惹きつけようとしていた。人の生活が、安全が、命がかかっている瞬間に、だ。
気持ち悪かった。
あの時ばかりは、民放好きの僕もNHKを写していた。中立性があって、落ち着きつつも緊迫感のあるナレーション。
その時からNHKの魅力がだんだんわかってくるようになった。
NHKは、押し付けない。
スポンサーが必要ないから当たり前のことだが、番組作りに余裕が感じられて、視聴者に多様な受け取り方を与えてくれるところがとても心地いい。
NHKは、おしゃれだ。
趣きのある番組も沢山ある。特に日曜20時からのEテレはヤバい。
女子アナも清楚で素敵な方ばかり。おはよう日本は今が一番アツい。わくまゆと近江ちゃんのダブル笑顔で今日も一日頑張ろうって思える。
僕のオススメは、
【総合】
おはよう日本
ブラタモリ
プロフェッショナル
ダーウィンが来た
小さな旅
【Eテレ】
美の壷
びじゅチューン
クラシック音楽館
猫のしっぽ カエルの手
ハルさんの休日
アートシーン
特に美術系は、まったくセンスや知識のない僕でも分かりやすく、観やすく作られているから素晴らしい。
どの番組もうるさくなく、まるでBGMのように落ち着いてコーヒーを飲みながら観ることができる。
理想は、嫁さんと大晦日、コタツでみかんを食べ「ゆく年くる年」を観ながら年越しを過ごすことだ
もしも今後、気になる女性が現れたり、お見合いをするようなことがあるなら必ず訊いておきたい質問。
『NHKってみたりしますか?』
雨男