1日の中で、「即興劇」「朗読劇」「演劇」の3ジャンルの公演を行うというハチャメチャ企画。
ただ3ジャンルをやるだけでなく、3公演を通して1つのストーリーを描く!
というのが『3 Colors Theater』
企画・発案は自分なのですが、トンデモナイ企画を動かしてしまったなと。
本当に出演者の皆さん、関係者の皆さんには感謝しています。
劇団バンディットとしては、
2024年7月に第1回公演「シルヴィアの爪跡」を
上演しました。
元々、2023年12月に行う予定でしたが、延期になり…
そのリベンジ公演として行いました。
「シルヴィアの爪跡」は初の主宰公演なのに、
かなり自分には背伸びした規模の公演になりました。
関わっていただいた皆様のお陰で、なんとか走りきりました。
「シルヴィアの爪跡」が終わってから、色々な事がありました。
自分の人生の中でもかなり大きな出来事でした。
それからというもの、しばらくは次の公演に向かう事ができないでいました。
「シルヴィアの爪跡」自体はシリーズ化したいという気持ちでいましたが、何も考えられず…
劇団バンディットとして、何も動かせないでいました。
でも、今年に入り気持ちの面で少しずつ前に向かえるようになりました。
劇団バンディットの次の公演をやりたいと思い、
めちゃくちゃ頼りにさせてもらってるステキな女優さん!
あ、ちゃんと家族にも相談してます(^^)
機会があり、今回の会場として使わせていただいたアルネ543さんの見学をさせていただきました。
オーナーさんのご厚意もあり、使用させていただくことになりました。
公演の時期&会場も決まり、内容を詰めていこうかと。
当初は演劇公演をやる予定はありませんでした。
1日3公演、即興劇をやりたいと提案しました。
もちろん即興劇のスタイルは変えながらで。
でも、南ちゃんと話し合ってく中で
「僕(矢那居)のウリはアクションだから、アクション演劇をした方がいいのでは?」
という流れになりました。
だったら、
「即興劇」「朗読劇」「演劇」の3ジャンルの公演をやるのはどうかと?
さらに、3公演を通して1つのストーリーを描くスタイルはどうかと?
そういった話し合いの中で、
今回の公演スタイルが決まりました。
内容を考えながらキャスティングを進めていく感じで。
3ジャンルの公演で1つのストーリーを…
「即興劇」→お客様からワードをいただき、それを元に即興劇を行う。
その即興劇は『劇団バンディット』のイベント公演であった。
新人達も加わり今のメンバーなら、かつて公演中止になった作品をやれるんじゃないかと。
次の公演は「シルヴィアの残響」に決まる!
「朗読劇」➡『フェイス・ザ・ミュージック』
→その劇団の物語。
中止になった公演のリベンジでもあるので気合いの入る演出家。
それについていけない新人。
つい言葉が荒くなる演出家。
耐えきれず稽古場を飛び出す新人。
気持ちがバラバラになり、空中分解寸前の劇団。
劇団内で、それぞれの想いが交錯し対立しているメンバー。
どうしたら無事に公演を行えるのか…

「演劇」➡『シルヴィアの残響』
→スチームパンク×ファンタジー×アクションをテーマにした物語。
旅人のリーファは賞金首を捕らえることで金を稼ぎ旅を続けている。
たどり着いた先々でトラブル巻き込まれ、そしてまた旅立っていく。
「朗読劇」での劇団が創りあげた物語がこの『シルヴィアの残響』だった!
という構成です。
つまり、『1つの舞台を創りあげるまで』というのが今回の公演のテーマでした。
舞台公演というエンターテインメントを創ることは実はめちゃくちゃ大変。
そして裏には様々なドラマが眠っている。
それらを描くことで、舞台を見る際により深く想いを馳せてくれたらいいなと(^^)
そういった流れにしようと思い、それぞれの構成を考えました。
で、「演劇」の内容は前作「シルヴィアの爪跡」の続編にすることにしました。
新作を作るのも1つの案としてありましたが、僕にとっても南ちゃんにとっても
『シルヴィアの爪跡』という作品はとても思い入れのある大切な作品になりました。
この作品世界を繋いでいくことが大きな意味を持ちます。
ということでの続編に。
ただ、舞台作品のシリーズ化って、ドラマや映画よりハードルが高く…
前作を知らないと内容がわかりにくい。
お客様に優しくない感じになってしまう。
映像作品なら、シリーズ作品を見返しやすいけど舞台は中々難しいかなと。
なので、続編ではあるけれど前作を知らない方にも楽しめる内容にしないといけないし。
そこで、南ちゃん演じる『リーファ』が記憶を無くしている状態からスタートさせることにしました。
1日3公演やることはマストだったので、通常の演劇公演よりも稽古が大変になるのは想定してました。
なので、アクション量は少なめにしようと思い台本を書き始めたら…
つい熱が上がってアクションパートを増やしてしまいました(笑)
内容としては、
記憶を失っていたリーファが事件に巻き込まれてしまう。
記憶を取り戻し、強敵を倒したリーファはまた旅を続けていく。
というシンプルなもの。
シンプルではあるけれど、故にテンポよく展開していくストーリーになりました。
その中でも登場人物それぞれの成長だったりを入れ込んだので、各キャラクター毎に思い入れがあります。
今回は前作以上に、衣裳に拘りました。
色々加工してもらったりで、ステキな仕上がりになっていると思います(^^)
今回登場の『ルティア』(演/一色瑠音)

ルティアの持つ刀は色々加工してもらいました!
造形さんにね。
リーファの装飾銃に続いて、ルティアの刀は完全オリジナル品。
この人、殺陣をやったことないと言っておきながら、めちゃくちゃ上手かった!
只者じゃないですね。
ルティアは全然素性を明かしませんでした。
またの機会に深掘りしていきたいなと思っています。
あれ、なんの話だったっけ?
「即興劇」の話に戻します( ̄▽ ̄;)
即興のスタイルは元々提案しましたが、稽古をしながらみんなの意見を聴きながら工夫していき、あの形になりました。
お客様からワードをいただき、それを元に物語を展開させるという。
僕が本来、即興劇とかエチュード、アドリブが大好きなものでやりたかった公演でもあります。
ただ、始まってしまうと役者のみんなに丸投げになってしまうので、申し訳ない気持ちがありましたm(__)m
みんなの前向きな取り組みのお陰で成立したと思います。
即興劇のカーテンコール後のミニ芝居。
あれは元々予定にありませんでした。
「即興」→「朗読」→「演劇」と繋げるという構成を考えたものの、想定と違う事が起きてしまいました。
どう繋げればいいのか、かなり悩みました。
1つ1つの公演を観ても楽しめるし、繋げて観たらより楽しめる。
そのコンセプトがあるので、繋げ方は慎重になりました。
その結果、行き着いたのがあの形。
「即興劇」自体は『劇団バンディット』のイベント公演だった。
次は延期になっていた思い入れのある作品にリベンジしたいという展開に。
「朗読劇」のキャラクターとして、5人には演じてもらい、それを意識した台本にしました。
実は今回の公演で一番最後に書いた台本が、「即興劇」後のお芝居パートでした。
出来たのが稽古終盤だったので、ほとんど稽古出来なかった。
でもみんなが、とても魅力的なエンディングにしてくれました。
「朗読劇」に繋がった~(^^)
「朗読劇」➡『フェイス・ザ・ミュージック』
この企画を考えたときから、朗読劇の台本は僕が書くのではなく外注しようとは決めました。
今回お願いしたのが、鳥海俊之さん。
僕が10数年前に初めて舞台で主演をした公演で共演した方。
今は割と脚本家として活動するのが多くなっているのかな。
そんな鳥海さんにお願いしました。
企画の説明、物語の方向性なんかを説明して、書いていただきました。
当初書き上げていただいた作品もかなり魅力的だったんですが、
僕が『あ~したい』『こ~したい』と色々要望を出して何回も修正していただきました。
多分、めちゃくちゃ面倒なヤツだったと思います。本当にすみません。
朗読劇なのに途中から座ってた椅子を片付けて普通の演劇にしてしまうし、
極めつけは、アクションも入れてしまったし( ̄▽ ̄;)
稽古風景の1場面として…
まぁ今の朗読劇は色んな工夫をしている団体さんは多いし、あれはあれで有りかなと。
そういった要望を取り入れていただいたお陰で、めちゃくちゃ面白い作品を創れたと思います。
途中のアクションなんかも、
『シルヴィアの残響』を続けて観ていただいた方には、あの稽古シーンがコレなんだ!
と思ってもらえたら楽しいかなと(^^)
どうしたら、お客様に楽しんでいただけるか?
を考えて僕なりに考えて出した答えでもあります。
あと、これはスペースでも話しましたが、
『フェイス・ザ・ミュージック』と『シルヴィアの残響』では、
みんながそれぞれの役を演じていただいていますが、そのキャラクターがほぼ真逆だという。
例えば、
和人くんは『シルヴィアの残響』では山賊ランクスを演じてもらいました。
荒くれ者、というかヤンキーみたいな役を。
で、『フェイス・ザ・ミュージック』では、神谷輝明役を。
輝明は芝居が大好きなマジメな性格。
見事に真逆だったね。
といった感じで、みんなにはほぼ真逆のキャラクターを演じていただいた。
2つの公演を観ていただいたお客様には各キャストの様々な面を観てもらいたいなと。
同じ人が違うキャラクターを演じるとこうも変わるのか…ってのを楽しんでいただけたらなと(^^)
余談ですが、劇中では『シルヴィアの残響』は約5年前に座組み内で流行り病が蔓延し、苦渋の決断で公演延期になってしまった。
これは、劇団バンディットが最初に『シルヴィアの爪跡』をやろうとして延期になってしまった経験から来ています。
あの時延期を決断するのは精神的にキツかったです。
その想いは今でも覚えています。
劇中の『劇団バンディット』と、実際の『劇団バンディット』には通ずるものがあります。
これも余談ですが、当初「朗読劇」の中に出てくる劇団は『劇団パイレーツ』でした。
『バンディット』に対しての『パイレーツ』でした。
ただ、ここまで来たら『劇団バンディット』としていこうと!
劇中の話ではあるけれど、ある意味ではリアルでもあるので、だったらいっそのこと『劇団バンディット』にしちゃえと。
そう判断して変更しました。
そんなこんなで
「演劇」➡『シルヴィアの残響』
戻ってきました(笑)
このタイトルも当初は違うものでした。
『ロストメモリーズ(仮)』だったような。
『シルヴィアの爪跡』の続編なら、それがわかるようなタイトルの方がいいのでは?
という話から
『シルヴィアの残響』になりました。
残響…音の響きが残っている、余韻
的な意味から、
『シルヴィアの爪跡』はまだ終わってない
まだ続いている
という想いを込めました。
会場は、客席が2ヶ所ある2面舞台。
みんな、最初は苦労していました。
見せ方、立ち位置、距離感、導線、アクション等…
まぁそうだよね。大変だ(>_<)
でもみんなが個性を出し合い、より楽しめる作品になるよう高め合った結果
めちゃくちゃ大好きな作品になりました。
また1つ大切な作品が増えました!
本当にありがとうございます。
正直言うと、
まさか自分が出演しない舞台を創るとは思ってもいませんでした。
どうせなら次は僕も出演したいなと思いました。
そんなこんなで、
『3 Colors Theater』は終演となります。
出演者のみんな、スタッフの皆さん、
お客様皆様、
応援していただいた皆様、
本当にありがとうございましたm(__)m
劇団バンディットとして
次の公演に向けて前向きに取り組んでいこうと思いました。
リーファの旅もまだ続いていると思います。
旅の続きを描きたいとも思っています。
そのときはまた、よろしくお願いいたしますm(__)m