2013年5月6日、19時04分キックオフ
J2第13節 カターレ富山vsガイナーレ鳥取
場所、富山県総合運動公園陸上競技場

カターレ富山
----------10苔口卓也---------
----------17木本敬介---------
30木村勝太-11ソ・ヨンドク-26大山俊輔-32國吉貴博
----------8大西容平----------
---5舩津徹也---15平出涼---2足助翔---
----------1飯田健巳----------

控え:21金井大樹、27吉川健太、16谷田悠介、6森泰次郎、14山瀬幸宏、13キム・ヨングン、18西川優大

ガイナーレ鳥取
--------13久保裕一--------
---10実信憲明 -----19住田貴彦---
26永里源気-15田中雄大-7横竹翔-25奥山泰裕
---23三浦修-22森英次郎-18尾崎瑛一郎-
--------21杉本拓也--------

控え:48小針清允、8レジナルド、17鶴見聡貴、24廣田隆治、30岡野雅行、9ブルーノ、11岡本達也


結果
カターレ富山 1-1 ガイナーレ鳥取

得点者(カッコ内はアシスト)
富:7'舩津徹也(大山俊輔)
鳥:89'奥山泰裕(岡本達也)

交代
富:66'大山俊輔→谷田悠介、71'苔口卓也→西川優大、90'+2國吉貴博→山瀬幸宏
鳥:46'(HT)永里源気→鶴見聡貴、84'住田貴彦→廣田隆治、84'実信憲明→岡本達也

警告(カッコ内は累積枚数)
富:39'大西容平(1)、41'大山俊輔(2)
鳥:

退場
富:
鳥:

主審:吉田哲朗 副審:竹田和雄/清水崇之 四審:岡宏道
観客 2,820人

※ポジション変更
富山
大山→谷田で大西と谷田のダブルボランチ、2列目にソと木本が並ぶ3-2-4-1に布陣変更
-----10苔口-----
30木村-11ソ-17木本-32國吉
---16谷田-8大西---
-5舩津-15平出-2足助-
-----1飯田-----
苔口→西川は同じポジション。國吉→山瀬で、山瀬は木本の位置に入り、木本が右ウイングバックに移る

鳥取
永里→鶴見で後半開始から4-2-3-1に布陣変更。
-----13久保-----
25奥山--10実信--19住田
---17鶴見-15田中---
23三浦-22森-7横竹-18尾崎
-----21杉本-----
住田→廣田は同じポジション、実信→岡本で、岡本はFWに入り4-4-2となる。


・GWの締めくくりはカターレ富山今シーズン初のナイトゲーム

試練の4月を終えてゴールデンウイークに突入。その最終日、5月6日の夜に試合です。
ゴールデンウイーク中、唯一のホームゲームが最終日の19時という、非常に都合の悪い日程を押しつけられましたが、
それは不人気クラブの宿命。動員を伸ばせるカードを良い時間にやらないとリーグ全体の観客数が伸びないですからね。

スタメン。
富山は軽いケガのためベンチスタートが続いていた足助翔がスタメン復帰、しかし今度は朝日大輔がケガで欠場。
さらに守田達弥が試合当日に膝の痛みを訴えたとのことで出場回避、急遽飯田健巳がスタメン出場するなど何気に苦しい状況。
また、連戦のためなのか西川優大とキム・ヨングンに代わって苔口卓也と大山俊輔がスタメン。
結局前節とは6人スタメンが入れ替わることとなった。

鳥取は本来ならば4バック(4-1-4-1)だが、前節「徳島の3バックに合わせるため」として採用した3-4-2-1を今節でも採用。
しかし、守備陣にケガ人が続出し、さらに柳楽智和が出場停止とセンターバックの選手がおらず富山以上に苦しい状況。
尾崎瑛一郎、森英次郎、三浦修という、本職サイドバック2人とサイドバックもできるMF1人で3バックを形成することになった。


・富山の自滅でドローに

試合は立ち上がりから動く。
2分、鳥取、尾崎のロングフィードは味方のいないところに飛ぶ拙いフィードだったが、対応した足助のクリアが下手で
鳥取の攻撃をアシスト。こぼれ球を拾った永里のクロスに住田が合わせようとするもクリアされる。

そして7分、富山はコーナーキックに舩津が頭で合わせて先制。富山がいきなり先制した。
開始早々の先制点ってあまり良い思い出がないんだよな・・・。

その後も富山ペースで試合は進み、20分には大山のミドルシュート、41分には苔口のパスからペナルティエリア内で木本がシュートも、
いずれも決定的なチャンスとは言えず、シュートもGKが難なくセーブできる範囲内だったため、追加点を挙げることができない。

一方の鳥取はミスが多く攻撃の形が作れない。特に、サイドに展開しようとして出したパスがタッチラインを割る場面が多く見られた。
流れの中からはほぼノーチャンスだったものの、セットプレーからのチャンスが2度あって、
31分、PA左手前からの尾崎のフリーキックにニアに久保が飛び込むも合わず。
39分、同じくPA左手前からのフリーキック、尾崎の蹴ったボールは誰も触らずファーサイドに決まったものの、
オフサイドポジションから飛び込んだ味方選手の動きが関与にあたるとしてオフサイドの判定。
結局、鳥取はシュート0本で前半を終えた。

後半最初のチャンスも富山。56分、大西が前掛かりに来る相手DFの裏にスルーパスを通すが、苔口が追いつく前にGK杉本がキャッチ。
これを機に鳥取は引いて守るようになり、富山ペースの状況は続くものの、攻めきれない場面が目立つようになり、
むしろ4-2-3-1に布陣を変えてサイドに人数をかけられるようになった鳥取がカウンターやロングボールで
相手ゴールに迫れるようになる。

57分、鳥取、奥山と住田のチャンスメイクから得たコーナーキック、二次攻撃で鶴見のクロスが久保が渡るもハンド。
59分、富山、左サイド木村のスローインを受けたソ・ヨンドクがファーサイドめがけてシュート、
枠外にそれるボールに國吉が飛び込んで押し込もうとするも合わない。

そして63分。鳥取が苦し紛れに蹴ったロングボールに久保と平出が競った場面なのだが、どちらもボールには触れず、
ボールをバウンドさせて久保がうまくDFの裏に抜け出した。結局カバーに入った足助にクリアされたため決定機には持ち込めなかったが、
この場面が最後に結果を動かすことになるとはね。

68分にようやく鳥取がファーストシュート。
尾崎のロングフィードを久保が頭で落として奥山がダイレクトシュート。
客席からもシュートコースが空いたのがわかる決定機だったが、GK飯田がナイスセーブ。
69分、鳥取、右からのコーナーキックをファーサイドで森が折り返し、鶴見がミドルシュートも、ふかす。
75分、鳥取、実信のスルーパスがDFラインの裏を突いた久保に渡り、飛び込んだGKまでもかわしたが平出が間一髪クリア。

押されっぱなしの鳥取だったが、ファーストシュートを機に決定機を連発。
逆に富山は63分のロングボール対応ミスをきっかけにDFラインの裏を狙うプレーへの守備対応の拙さが表面化。

富山は流れを変えるべく苔口に替えて西川を投入するも、手詰まりの状態を変えることはできず、
78分、左サイドソ・ヨンドクのフリーキックに飛び込んだ舩津とGK杉本が交錯、こぼれ球を國吉がシュートするもクリアされ、
81分、國吉が独力でドリブルからミドルシュートもポスト直撃と、
流れからはどうにもできなくなったので、セットプレーと個人の強引なプレーからチャンスに持ち込むも得点にはならず。

同点に追い付きたい鳥取は84分にようやく前線をテコ入れ。岡本と廣田を投入したものの、特に鳥取の攻撃が怖くなるわけでもなく
このまま試合終了かなと思われた89分、横竹の自陣からのロングフィードは味方選手に通る可能性の低いフィードだったが、
GK飯田が目測を誤って後逸。そこに久保が走り込んで追いつきかけたが足助が慌ててコーナーキックに逃げる。

こういう凡ミスで与えたセットプレーは嫌な予感がするわけですが、まさにその通りに。
鳥取のコーナーキック、尾崎のボールをゴール前で岡本がすらし、ファーサイドで待ち構えていた奥山が押し込んで同点。

富山は山瀬を投入するもチャンスなく、同点で試合終了。

富山は勝つ寸前のところまで来ていたが、63分から始まったロングボール対応ミスを止めることができず、
最終的には勝点を失うところまで至ってしまった。
鳥取は相手のミスに付け込んで勝ち点は貰えたものの、これで10試合勝ちなし。


・自分で勝ち点を減らしたカターレ

全後半ともに主導権を握り、相手の攻撃も全然怖くなかったので、勝てるはずの試合だったカターレ富山だが、
自分たちで勝点3を受け取り拒否したかのように試合を落としてしまった。

今までホームでのガイナーレ鳥取戦は、カターレ富山発足以降、JFL時代を含めても全勝で、
年間成績を伸ばすために必要な「今まで勝てた試合は今年も勝つ」ということから考えると、絶対に勝つべき試合だったし、
実際に勝てる試合展開だったにもかかわらず、そういう試合を自分たちの手で放棄したとなれば、
ただの「勝てた試合を落とした」という以上に深刻にとらえる必要があると思います。

凡ミスで試合を落としたといえば去年のアウェイの町田ゼルビア戦もまさにそうだし、
下位相手の試合を相手の力ではなく自分たちの手で落としてしまうというのはもはやカターレ富山の悪い癖。

安間は甲府時代でも相手を格下だと見ると采配に甘さが出て勝ち点を取りこぼしていたわけだし、
甲府で采配のまずさを見せてしまったことを富山でも毎年繰り返している。富山でも毎年繰り返してしまうということは、
下位相手に対する試合の臨み方が矯正できないということですから、このあたりは改善が望めないのかなと。

昨シーズンとの勝敗比較はご覧の通り。
せっかく今まで勝ったことのなかった長良川(アウェイのFC岐阜戦)で勝利した分がチャラになってしまいました。


・コントロールを失った中盤

とはいえ2点目、3点目と取れていれば1つの凡ミスで1失点してても勝てたわけで、
追加点が取れなかったのも勝てなかった理由の一つであることは間違いない。

開始早々に先制点を取って、試合も優位に進めている、イケイケの状態のはずなのに、決定機が作れない、
そういう時間帯が長くなったことで、時間とともに中盤がコントロールを失っていたように私は見えた。
ほとんどの時間帯で主導権を握ることができていたので、決定力不足、FWの得点力に原因を求めたいところだが、
その前段階として、チャンスが作れないことにはどうしようもない。

後半になると、左サイドの木村とソ・ヨンドクはタッチライン際でボールタッチを増やしてばかりで前に進めず、
お互いに「誰かが気の利いた場所に顔を出してくれれば」というプレーをしているので、人の動きも全然生まれない。
右サイドの國吉は個人での強引なプレーばかり。大山、木本、西川は流れの中でボールに絡めない。
中盤から前が自分勝手なプレーと流れに絡めない選手では、相手の守備が急造3バックといえど、決定機を作ることはできない。

しかし、追加点は挙げられなくても、1点リードしていたわけだし、相手がそれほど厳しく前からボールを奪いには来ていなかったので、
追加点を狙いつつもリスクを回避することだってできたはずで、1-0の状態を維持させることも難しくはなかったはず。
個人的には、中盤をコントロールするという意味で、キム・ヨングンを入れるべきだったと思っている。
キム・ヨングンは攻撃のスピードを遅らせることができるし、黒子の役割もできるので、
コントロールを失ってバラバラに前掛かりになっていたカターレを落ち着かせる仕事を求めることができたと思います。

勝っているのに、まるで負けているかのように前掛かりになって、そして負けているチームのようなやられ方をする。
これも今年のカターレ富山の悪い癖の一つなんですが、
そもそも、今シーズンの初めに、ボールポゼッションを上げる理由として、リーグダントツのクリア数を少しでもパスにすることで、
守備の時間を減らすと言っていたはずです。しかし、クリアをパスに替えたところで、こういった闇雲な攻撃をしていては、
結局相手にボールを渡すことに変わりはないし、むしろ前掛かりになっている分、守備が薄くなるので、
相手の攻撃が失点に繋がる可能性が高くなるし、実際に少ないピンチで失点している。

安間は「カターレは1点差を守りきれるチームじゃない」として最後まで追加点を狙いに行く考えでいるが、
どうせ守りきれないからしょうがないとして最初からゲームをコントロールさせる気がないチーム作りは理解ができない。
今回のようにゲームコントロールが難しくない状況では、追加点を狙いつつもリスク管理も怠らないゲームにチャレンジしてもらいたかった。


・狙いと選手起用は合っていたのか

今回は苔口の1トップだったことも、試合を難しくした原因の一つだと思う。
苔口は縦のスピードが特長の選手なのだが、神戸のように前掛かりに来る相手に対しては有効でも、
今回のようにあまり前に出てこない相手だと、裏を突こうにもスペースがないし、
前後の動きばかりなので、相手の急造3バックを混乱に陥れたり、ミスを誘ったりすることもできない。
流れの中で絡む能力も大したことがないので、パスをつないで攻め込むと、ゴール前でラストパスが送れないし、
逆にシンプルに前線にボールを送ると、中盤の選手、3-1-4-1-1の「4」の部分がゴール前まで追いつけなくて、
攻撃に人数をかけることができず、むしろ2列目の人数が減っているだけ攻撃の威力も下がってしまう。

もしかすると長く主導権を握れて、ボールを保持できたことすら想定外だったのかもしれないが、
相手の守備を動かしてゴール前に隙を作る、中盤の選手がゴール前に入りやすくできる、
また、攻め上がる選手を活用するためにも西川の1トップの方が有効だったのではないかなと思う。
結局、後半途中から西川を投入したのだが、その時にはすでに中盤がコントロールを失っていたので、効果が出ることはなかった。

また、途中から谷田を投入してダブルボランチとした狙いも理解できなかった。
布陣まで変えるということは、単純にスタミナ切れの選手を交代する以外にも何らかの狙いがあるはずなのですが、
守備を固めたかったのか、後ろを増やすことでソ・ヨンドクと木村が攻撃的に行けるようにしたかったのか、
そのどちらかだと思うのですが、結局、守備が堅くなったわけでもなければ攻撃が活性化されたわけでもなかったし、
試合後の会見でもその部分についてのコメントがなかったので、本当に意味がわからなかった。


・放り込みの鳥取

試合終了間際の相手の勝点受け取り拒否のおかげで勝点1が貰えた鳥取だったが、内容は厳しいものだった。
前半は3-4-2-1のフォーメーションで、サイドに運動量豊富な奥山と、ドリブルで仕掛けることができる永里を配置。

永里はかつて東京ヴェルディに在籍いていた2009年の試合では、マッチアップしていた足助翔が全く対応できないぐらい
一対一で完勝してドリブル突破し放題、アビスパ福岡に在籍していた2010年の試合では、アビスパホームの富山戦で2得点と、
カターレ富山とは非常に相性が良く、今回の試合でもマッチアップ相手が足助翔だったため、
試合前は非常に嫌な予感がしていたのですが、ウイングバックのポジションに慣れていないのか、
脅威となる場面はほとんど見られず、ハーフタイムで交代となるのも妥当と言える出来だった。
また、中央からサイドに展開するボールの精度も悪く、サイド攻撃をする前に攻撃終了してしまうことも多かった。

後半、4-2-3-1にして持ち直すことはできたが、それでも、久保めがけてロングフィードやアーリークロスを放り込んで
久保に何とかしてもらおうという形でしか攻撃を作れていなかったので、相手にとってはDFとGKの距離感を適切に保って
ロングボール処理のところで凡ミスさえなければ抑えるのは容易という感じで、
おそらく、富山以外のJ2クラブ、たとえ現在最下位のFC岐阜が相手だったとしても無得点だったに違いないと思わせる内容だった。

また、オフサイドも12回と非常に多く、最近のカターレ富山と対戦するチームはどこも富山のオフサイド狙いの対策ができているのだが、
鳥取は放り込みサッカーにもかかわらずこのあたりがほぼ無策で、試合中にも修正されることはなかった。


・殊勲の同点弾も空気が読めていなかった奥山

試合終了間際に劇的な同点ゴールを決めた奥山だが、その得点シーンでちょっと気になった場面があった。
ゴールを決めた後、看板を飛び越えてゴール裏のサポーターのところまで走っていったのである。

行為自体は別に反則でもないし、試合終了間際の劇的弾なのでそうしたい気持ちもわかるのですが、
ガイナーレ鳥取は第3節、水戸ホーリーホック戦に勝利したのを最後に、9試合勝利がない状態です。
そういう状況をふまえると、引き分けで満足なのかと。アウェイだからとか、富山が相手だからとか、
そう言ってられる状態ではないはずなんですよね。残り僅かな時間で、逆転ゴールを決めに行かなければいけなかったはずだし、
実際に他の選手は足早に自陣に戻ってキックオフを急いでいた。

「2点取らないといけない」ということが頭の中にあれば、ゴールを決めた後にキックオフを急いでいたはずで、
そうしなかったということは、自分たちが置かれている状況が理解できていなかったとしか言いようがない。

サッカー解説者で「勝ちたい気持ちは皆同じ」として、気持ちの問題という考えを否定する人がいるが、
こういう場面を見てしまうと、やはりなんだかんだで勝ちたい気持ちの差、気持ちの問題はあるということがわかる。


・ゲームはラフだったか

試合後、ガイナーレ鳥取の小村監督は「荒れた試合になった。何が原因であるかは見た人には分かってもらえると思う。
もっとサッカーがしたかったというのが正直なところ」というコメントを残した。

おそらく、13分、23分の接触プレーでファウルを取ってもらえなかったことを指しているのでしょう。
13分、左サイドからのアーリークロスがPA内の絶好の位置にいた久保に渡るところだったが、
舩津が後ろから当たりにきてヘディングでクリア。
23分、浮き球を住田と平出が競って、平出の腕が住田の顔面か頭に入った。

たしかに13分の場面はPKを覚悟したシーンだったし、23分の競り合いも腕が入ったことは確か。
とはいえ、2つとも鳥取のベンチとは反対側のエリアで起きたことなので、「遠くから見てそこまで言えるものかね?」という感じでもある。

石井紘人氏の「週刊審判批評」「Football Referee Journal」が今回の試合に触れていて、有料メルマガなので全文は
読めないのですが、無料で読める冒頭部分で、この2つのシーンでファウルを取らなかったのはミスジャッジではないとしている。

2013J2第13節 富山×鳥取 吉田哲朗審判団評
http://shinpanhihyou.doorblog.jp/archives/27915708.html


・今回のスタジアムグルメ

今回はラーメン「えびすこ」(本来はつけ麺屋)の「勝利を呼び込む燃えるラーメン」(700円)を食べました。
前に一度食べた「東京とんこつ魚介ラーメン」に辛味の素を団子状にしたものとキムチが入っていました。
辛くて汗もたくさん出ましたが、あまり強烈ではなく、辛さが苦手な私でも完食できました。
でもやっぱり辛さのない方がいいかな・・・。

それにしても、えびすこは注文列と待機列(注文後、ラーメンを待つ列)が外から見てわかるよう、
紙を貼る、あるいは札を立てるなどして売り場を改善させるべきだと思いますよ。
2つの列があることがわからず、最初から待機列に並んで、しばらくしてから店員が「注文はこちらですよ」と呼びかけて
改めて並び直すハメになっている人が続出してるわけだしね。

そのほかに、「しずはなサンキッチン」で「ホタルイカ串天」(100円)を食べました。
ホタルイカは富山県の名産ですが、私は学校給食の「ホタルイカのケチャップ和え」で嫌いになって、
それ以降ホタルイカを食べることはほとんどなかったのですが・・・「あー、こういう味ね」で終わりでした。やっぱ苦手。

2013年4月28日、16時04分キックオフ
J2第11節 カターレ富山vs東京ヴェルディ
場所、富山県総合運動公園陸上競技場

カターレ富山
----------18西川優大----------
----------7朝日大輔-----------
30木村勝太-11ソ・ヨンドク-13キム・ヨングン-32國吉貴博
----------6森泰次郎-----------
---5舩津徹也---4吉井直人---15平出涼---
----------41守田達弥----------

控え:1飯田健巳、2足助翔、27吉川健太、8大西容平、26大山俊輔、17木本敬介、10苔口卓也

東京ヴェルディ
---44高原直泰----17常盤聡---
---16飯尾一慶----11西紀寛---
15小池純輝---14鈴木惇---19森勇介
--2石神直哉-3刀根亮輔-5金鐘必--
-------1佐藤優也-------

控え:31キローラン菜入、28楠美圭史、27前田直輝、10安田晃大、33杉本竜士、18巻誠一郎、21高木大輔


結果
カターレ富山 1-1 東京ヴェルディ

得点者(カッコ内はアシスト)
富:89'西川優大(苔口卓也)
東:76'常盤聡(西紀寛)

交代
富:79'キム・ヨングン→木本敬介、82'森泰次郎→苔口卓也、86'木村勝太→大山俊輔
東:90'+3常盤聡→巻誠一郎、90'+4小池純輝→高木大輔

警告(カッコ内は累積枚数)
富:29'朝日大輔(2)、59'ソ・ヨンドク(3)
東:67'常盤聡(1)、72'鈴木惇(1)

退場
富:
東:

主審:上田益也 副審:村田裕介/亀川哲弘 四審:山際将史
観客 4,883人

※ポジション変更
富山
キム→木本で、木本がトップ下、朝日がキムの位置に入る
森→苔口で、西川と苔口の2トップ、木本が朝日(キム)の位置に、朝日が1ボランチに入って3-1-4-2となる。

東京V
試合終了間際かなりゴチャゴチャしてたので選手交代によるポジション変更は不明


・試練の4月、最終戦はホームで毎回大量失点の東京ヴェルディ戦、しかも天敵ヤス付き。

カターレ富山にとって相性の悪いカードと、J1から降格してきたクラブとの対戦しかない「試練の4月」も今回がいよいよ最後。
第5戦は、元々相性は悪いがホームではもっと相性が悪くなる東京ヴェルディ戦。

通算対戦成績は富山の2勝7敗と大きく負け越しているが、そのうちアウェイでは2勝3敗で、3得点4失点。
どっちが勝つにしても全てが1点差ゲーム、5試合中4試合が1-0という接戦に持ち込めている一方で、
ホームでは4戦全敗、4得点15失点、全ての試合で3失点以上、うち3試合で3点差以上の完敗という無残な試合を繰り返している。

さらに今回はヴェルディの監督が天敵三浦泰年。
昨年までの2年間、ギラヴァンツ北九州で監督を務めていたわけですが、
カターレ富山はその三浦ギラヴァンツを相手に4戦全敗。三浦監督就任前のギラヴァンツ北九州とは2戦2勝だったので
三浦ギラヴァンツで一気に相性が逆転して悪くなってしまったということになります。

三浦泰年時代のギラヴァンツ北九州は2011年の富山での試合を1回だけ観たことがあるんですが
その試合は富山の失点に直結する凡ミス2つによる自滅の1-2負けだったものの、戦術的にも絶対にかなわない、
三浦がいる以上、ギラヴァンツには絶対に勝てないと確信した試合でもありました。
ちなみに三浦ギラヴァンツ相手に全敗したチームはカターレ富山だけです。FC岐阜や町田ゼルビアでも勝ち点1は取れてます。

そんな「絶対に大量失点するカード×絶対に負ける采配」の組み合わせという希望のかけらもない試合なわけですが、
4月ホーム4試合のスタンプラリーと市町村対抗グルメ勝負のT-1グランプリがあったので渋々行きましたよ。

ちなみに東京ヴェルディは前節、アウェイでの松本山雅戦がこの時期にしてはとても珍しい積雪による試合中止のため、
これが2週間ぶりの試合となる。

スタメン。
富山は足助が軽いケガでベンチスタートになった以外は同じスタメン。吉井が栃木戦以来のスタメン。
東京Vは2週間前の試合と同じスタメン。ユース出身ルーキーの楠美が初めてのベンチ入り。


・にらみ合いの試合は両者守備が緩んだ隙を突かれてドロー

前半は前節に比べれば幾分かゆるい立ち上がりで、どちらかというとカターレ富山のカウンター攻撃の方が目立ってはいたが、
今まで同様パス精度の低さでチャンスを作ることはできず、見どころは少なく、両チーム合わせても13分に
東京ヴェルディ右サイド森のクロスから常盤がDFラインの裏に抜け出しボレーシュートを撃った場面しか決定機はなかった。

後半はヴェルディがしっかり修正してきた。サイドチェンジを頻繁に使い、相手の選手を動かすことで
「局面に人数をかける」という考えに基づくカターレの布陣を間延びさせ、機能させないようにしようという狙いが
しっかりハマって、後半開始からしばらくは完全に主導権を握る。
しかし、高原にボールが入っても後が続かない、いつもは嫌らしいプレーができるはずの飯尾が絡んでこないなど、
54分、右サイドからのフリーキックを大外に回り込んだ高原がヘディングで合わせた場面は決定的だったが、
それ以外の場面では決定機を作るところまでは行けなかった。

60分を過ぎたぐらいからは富山もようやく防戦一方を脱し、カウンター攻撃を何回か出せるようになってきて、
両チームともにゴール前での攻防に持ち込む回数が増えてきて、いつ均衡が破れてもおかしくない状態に緊張感も高まる。

そして76分、ついに均衡が破れる。
東京ヴェルディ、自陣右サイドから金鐘必(キム・ジョンピル)がロングフィード、西が頭ですらして前にボールを送り、
常盤がDFラインの裏に抜け出してGKと一対一、シュートを難なく決めて東京ヴェルディが先制。
富山の守備陣はシンプルな攻撃への警戒が甘く、西、常盤それぞれへの対応がおろそかで、自由にプレーさせてしまった。

その後も流れがどちらに傾くでもなく、五分五分の戦いが続いていたが、どちらかというと
シンプルにロングボールを高原に入れてくるようになった東京Vの攻撃に富山が耐えきれなくなって決壊しかけているように見えたので、
このままいけば0-1のままか、終了間際にヴェルディが追加点で0-2かなぁと思っていたのですが、

89分、富山ゴールキックから西川が頭ですらし、木本がダイレクトで前に送り、
途中出場の苔口が左サイドを駆け上がってクロス、ゴール前ニアサイドに走り込んだ西川にボールが渡り、
相手にマークはされていたが、強引に反転シュート、これが決まって富山、土壇場で同点に追いつく。
富山の攻撃陣に対しペナルティエリアで殆ど仕事をさせていなかった東京Vの守備陣だったが、
この場面では選手がちょっとバラけててゴール前の人数が不足し、対応しきれなかった。

その後は、同点では物足りない富山はキックオフを急いで逆転を狙いに行き、そして東京Vもそれに応戦して勝ち越しを狙いに行く、
攻め合いのオープンな試合展開になり、目が離せないスリリングな試合に。

90分、富山、右サイド木本、國吉と繋いでクロス、PA内の苔口に渡るがシュートは撃てない
91分、富山、相手DFの不用意なバックパスに食らいつくがクリアされる
92分、富山、左サイドソ・ヨンドクのパスもPA内で苔口がトラップミス
93分、東京V、西のDFの裏を狙ったパスに常盤が走り込むも相手DFがギリギリ間に合う
93分、東京V、左ショートコーナーからのクロスに、投入されたばかりの巻が大外からヘディングシュートもGKがナイスセーブ、
こぼれ球を石神が狙うが、詰めきれない。

短い時間の間に両者ともにペナルティエリア内でチャンス、決定機のある密度の濃い時間だったが、
ゴールは決まらず、1-1の引き分けで試合終了。
富山は相性のものすごく悪いホーム東京ヴェルディ戦でものすごく相性の悪い三浦泰年監督というダブル天敵を相手に、
初めて引き分けにまで持ち込むことができた。一方の東京ヴェルディは開幕からアウェイ4試合連続ドロー。


・動きが重かった東京ヴェルディ

東京ヴェルディはいつもならばカターレ富山の守備では対応できないレベルのテクニックとスピードで
カターレ守備陣を楽勝で崩していたはずなのだが、今回はそのテクニックとスピードが鳴りをひそめ、
「試合するまでもなく結果は決まってる」というほどの絶対的な相性の良さを出すことができなかった。
終始動きが重そうに見えたので、前節試合がなくて2週間ぶりの試合だったことが、疲労回復のメリットよりも
むしろコンディション調整の難しさの方に傾いていたのではないだろうか。


・「3-3-2-2」では数的優位は作り出せず

私が三浦監督時代のギラヴァンツ北九州に絶対勝てないと思った理由が、
カターレ富山が「ボールサイドに人数をかけて数的優位を作る」という考え方でチームを作っているのに対して、
ギラヴァンツ北九州がそれを上回るように局面に人数をかけることができていたからなんですね。
数的優位から考える戦術を数的優位で上回られてしまった。つまり安間カターレ完全否定です。
なので、その1試合を観ただけで、ギラヴァンツに三浦監督がいる以上、カターレ富山は安間をクビにして
サッカースタイルそのものを変えない限り絶対に勝てないなという印象を持って、結局、その通り、全敗でしたよね。

その時のフォーメーションが、富山が3-4-2-1なのに対して、北九州が中盤ダイヤモンドの4-4-2。
そして今回の試合は、富山が3-1-4-1-1、東京Vが3-3-2-2でした。
東京Vの3-3-2-2が富山の3-1-4-1-1に対して数的優位を作れたかというと、そうは見えなかった。

とりあえず紙に書いて考えてみると、最近のJリーグで3バックを採用しているチームは、守備時には5バックになるようにしているので、
自陣ゴール前での守備に関しては東京Vは人数をかけることができるのですが、中盤やサイドでの攻防で考えると、
富山相手の3-3-2-2は、中盤ダイヤモンドの4-4-2に比べて数的優位に持ち込むのがちょっと難しいように見えたし、
もし富山が去年と同じ3-4-2-1だったと仮定してもあまり違いが浮き上がらなかったので、
3-3-2-2が富山相手にやる布陣としては有効性に欠けるやり方だったのかなという気がします。


・動きの重かったヴェルディに助けられたカターレ富山

ダブル天敵を相手に1失点、ドローに持ち込むことができた富山だが、前述の通り、相手の動きの重さに助けられた感は否めない。
しかし、普段ならば相手の調子が悪いと、それに合わせてより悪いパフォーマンスを出してしまうのがカターレ富山の癖なので、
そうはならなかったという意味では多少は評価しないといけないのかなという感じです。

ただ、今回の失点シーンがまたお粗末で、ロングフィード、頭ですらし、DFラインの裏に抜け出してGKと1対1を決めるという、
ウイイレの下手な人がやる得点パターンのように簡単なものでした。
この試合を含めて13失点なのですが、そのうち5点が長いパスからの失点なんですよね。
DFラインを上げるわりにそのリスク管理を無視している、ロングボールに対する守備対応が放置されっぱなしになっている、
これらの失点の原因は必ず潰しておかないと、これから対戦するチームは必ずその富山が守れないパターンに持ち込んで
ゴールを決めようとしますからね。これは喫緊の課題です。


・低調なパフォーマンスの朝日

今回の試合で目についたのは朝日大輔のパフォーマンスの悪さ。
先ほど、カターレ富山は相手の調子が悪いとそれに合わせて悪いパフォーマンスを出す癖があると書きましたが、
彼はカターレ富山の在籍歴が長いからなのか、カターレの選手の中でもその悪い癖が際立っていた。

特に後半はパスやシュートのタイミングを逃した上にプレーの選択に迷った挙句奪われる、
あるいはパスカットされるためのパスを出して当然奪われるといった場面が何度もあって、カターレの攻撃のブレーキとなっていた。

元々頻繁にシュートを狙ってくるタイプではないのだが、シュート数も少なく、パスでも相手の脅威にまでは至らず、
シャドーストライカー、あるいはトップ下としての役割はこなせていないように見える。
2列目の選手が決定機に絡めないとなれば、相手の守備はFWさえ気をつけていればそれで良いことになるので、
つまり今回の試合の場合は3バックと1ボランチで西川を見るという、相手にしてみれば非常に楽な試合になる。
朝日のパフォーマンスが低いと、周りの選手も抑えられてしまう、攻撃力が大きく落ち込んでしまうことになるわけです。

昨シーズンの終盤にはボランチを経験し、今シーズンも試合途中にアンカーを任される時間帯があるなど、
チームで攻守のバランスをとる役割を求められつつある朝日、彼の攻撃的なセンスはもう終わってしまったのだろうか。
「朝日がいないと全く攻撃ができない」というのを去年の低迷で証明してしまったカターレ富山だが、
その朝日がいまいちとなると、やはり去年を繰り返してしまうのではないかなという不安は出てきますよね。


・試練の4月は勝ち点5で終える

というわけで、相性が悪いカードと降格組戦しかない試練の4月はこの試合で終了。
5試合を1勝2分2敗、勝ち点5で終えることができました。勝ち点1、あるいは0も十分あり得ただけに、
とりあえず予想以上の数字は出て良かった、という感じでしょうか。

ただ、それでも、自分たちで勝ち点をゼロにした栃木戦、通算2得点の相手に2点差を追いつかれた岐阜戦など、
5試合のうち2試合、あるいは3試合で自分たちで苦戦、あるいは悪い結果に導いている試合があったので、
予想以上の勝ち点を取れたとはいえ、まだまだ勝ち点は取れたはずだし、
神戸戦のレポートで「今のカターレ富山は成績上では13位ですが、まだ18位相当なわけです」と書きましたけど、
その通り、18位相当だなと感じさせる戦いぶりだったのは間違いないので、あまり高く評価はしてはいけない。
特にカターレの場合は、良い時期の2倍以上の悪い時期を作ってしまう癖があるし、
また、都合の良い瞬間を切り取って過度に高く評価して、悪い時期のことをなかったことにする悪い癖があるので、
なおさら評価は保留にとどめるべきだと思います。


・T-1グランプリ

今回の試合では富山県内10市町村のグルメ対決「T-1グランプリ」が開催されました。
2年前にスタートして、これが3回目です。

エントリーは以下の通り
富山市・・・白えびコロッケ、三角どらやき
高岡市・・・高岡流お好み焼きととまる『にこにこととまる』
魚津市・・・蜃気楼お好み焼き、かまぼこ焼き
滑川市・・・深層水入白エビどんどん焼き、深層水仕込み油淋鶏、深層水入ねぎたこ焼
黒部市・・・宇奈月 地ビール、名水ポーク メンチカツバーガー、完熟りんごサイダー
小矢部市・・・おやべコロッケ、こんぶコロッケ、メルギュー焼き
南砺市・・・岩魚塩焼き、どじょう・鯰蒲焼、城端地ビール
射水市・・・白えび餅べえ
立山町・・・米粉シフォンケーキ
入善町・・・入善ブラウンラーメン、入善レッドラーメン、入善ジャンボ西瓜サイダー

そして結果は
1位 高岡市 高岡流お好み焼きととまる『にこにこととまる』
2位 滑川市 深層水入白エビどんどん焼き
3位 小矢部市 メルギュー焼き
4位 滑川市 深層水入ねぎたこ焼

過去2回連覇の白エビどんどん焼き、ついに敗れる。
そして過去2回準優勝だった高岡市の「ととまる」が初の王者に輝きました。

「ととまる」は、簡単に言えば「魚肉お好み焼」。
お好み焼きは水で溶いた小麦粉を生地にしますが、ととまるはその部分を魚肉のすり身で作ります。
また、富山は昆布の消費が多い地域ということもあり、仕上げの削り節と一緒に細く刻んだ昆布もかけます。

ちなみに今回私はととまるもどんどん焼きも食べてなくて、
深層水入りねぎたこ焼き、かまぼこ焼き、お持ち帰りに米粉シフォンケーキとメルギュー焼きを買いました。

その中で一押しは、小矢部市のメルギュー焼き。小矢部市のキャラクター「メルギューくん」の形をしている、
全国どこにでもあるような人形焼き系の、中にあんこやカスタードが入っているおやつです。
ただ、生地に米粉が入っていてモチモチしているのが特長。1つ150円と気軽に買える値段だし、
あんこ、カスタード、いちごクリーム、チーズクリームなど種類も豊富。運良く作りたてが買えるとなおうれしい。
おすすめの一品なのでいつかどこかで買える機会がありましたらぜひ試してみてください。

ただ、試合終了後にはほとんどの店が片付けていたのはもったいないよなあと。
メルギュー焼きは試合後も売ってたから買ったけど。

2013年4月21日、16時04分キックオフ
J2第10節 カターレ富山vsガンバ大阪
場所、富山県総合運動公園陸上競技場

カターレ富山
-----------18西川優大---------
-----------7朝日大輔----------
30木村勝太-11ソ・ヨンドク-13キム・ヨングン-32國吉貴博
-----------6森泰次郎----------
---5舩津徹也----15平出涼---2足助翔---
-----------41守田達弥---------

控え:1飯田健巳、19池端陽介、4吉井直人、26大山俊輔、8大西容平、17木本敬介、10苔口卓也

ガンバ大阪
------9 レアンドロ----------
------------6倉田秋------
10二川孝広-----------41家長昭博
-----7遠藤保仁--15今野泰幸-----
4藤春廣輝-8岩下敬輔-26西野貴治-21加地亮
--------1藤ヶ谷陽介--------

控え:29木村敦志、2オ・ジェソク、5丹羽大輝、13阿部浩之、25岡崎建哉、27内田達也、18川西翔太


結果
カターレ富山 0-4 ガンバ大阪

得点者(カッコ内はアシスト)
富:
大:1'レアンドロ、26'レアンドロ、69'レアンドロ(pen.)、75'倉田秋(藤春廣輝)

交代
富:46'(HT)森泰次郎→苔口卓也、64'キム・ヨングン→大山俊輔、74'國吉貴博→木本敬介
大:64'二川孝広→阿部浩之、76'倉田秋→川西翔太、85'レアンドロ→内田達也

警告(カッコ内は累積枚数)
富:11'木村勝太(1)、69'足助翔→大山俊輔(1)
大:82'加地亮(2)

【備考】 2013年4月24日規律委員会の決定
69'足助翔選手(富山)の警告は、警告対象選手の「人違い」により、足助選手の警告累積には算入しない。
本来の対象選手である大山俊輔選手(富山)の警告累積に算入する。公式記録は変更されない。

退場
富:
大:

主審:吉田寿光 副審:平野伸一/馬場規 四審:下村昌昭
観客 13,639人

※ポジション変更
富山
森→苔口で、布陣を3-1-4-2に変更。苔口と西川の2トップで朝日が1ボランチの位置に移る
キム→大山は同じポジション、國吉→木本で布陣を3-1-3-2-1として最終的にはこうなる
----10苔口----
-18西川---17木本-
11ソ--26大山-30木村
----7朝日----
-5舩津-15平出-2足助-
----41守田----

G大阪
倉田→川西で2トップにして、レアンドロ→内田でこうなる
-----18川西-----
13阿部--7遠藤--41家長
--15今野--27内田--
4藤春-8岩下-26西野-21加地
-----1藤ヶ谷-----


・試練の4月、第4戦はJ1昇格最有力候補のガンバ大阪

カターレ富山にとって相性の悪いカードと、J1から降格してきたクラブとの対戦しかない「試練の4月」、
第3戦は対戦成績4勝3分2敗と相性は悪くはないものの未だ勝利のないアウェーでのFC岐阜戦でしたがついに初勝利。
とはいえ最下位で今季通算2得点の岐阜を相手に試合終盤の連続失点で一時は2点差を追いつかれるという苦しい展開でしたけどね。

そして第4戦はとうとうやってきました、ガンバ大阪戦。もちろん初対戦。

スタメン。
富山は神戸戦で負傷退場した大西容平は前節こそ欠場したものの、軽傷だったようでベンチスタート。
韓国人コンビが揃ってスタメンで、そこそこいいメンバーは組めたように見える。
G大阪は明神智和やパウリーニョら控えレベルの選手が何人か負傷で欠けているものの、スタメンはガチメンバー。
日本代表の遠藤保仁、今野泰幸はもちろん、元日本代表の加地亮、家長昭博、二川孝広、
そしてレアンドロ、倉田秋らそうそうたるメンバーが名を連ねる。

そしてそんなタレント軍団のガンバ大阪を生で観ることができるまたとない機会ということもあって、
カターレ富山史上初のチケット完売となった。


・楽勝の4発でガンバ大阪が圧勝

滅多にない大勢の観客が集まったスタジアムの雰囲気に富山の選手は浮足立ってしまい、
また、ガンバ大阪というチーム名や有名選手にビビっているのか、キックオフから前に出てくるガンバの攻撃に最初からあたふた。
バイタルエリアでどフリーにさせてしまった倉田にボールが渡りミドルシュート、GKがファンブルしたところをレアンドロが難なく押し込み
試合開始45秒でいきなりガンバ大阪が先制。

その後も、浮足立ってミスを連発するカターレ富山をあざ笑うかのようにガンバ大阪の攻撃陣が次々と決定機を連発。
20分ぐらい経過してようやくカターレも足が地について試合ができるようになったと思ったが、それもつかの間、
26分に朝日とソ・ヨンドクのミスからボールを奪われ、倉田の一発の縦パスで一対一を作られてしまいレアンドロが2点目。

それでもまだまだガンバの攻撃が緩むことはなく、その後も決定機を連発するも追加点は挙げられず0-2で前半終了。
手元のメモだとガンバの決定機は7回もあった、一方の富山はゴール前までボールを持っていくことは数回あったが、決定機はゼロ。
つまり0-7でもおかしくない試合展開だったことになる。

後半、富山は苔口を投入して攻勢に出るが、それも最初の10分だけ。
結局やっぱりガンバ大阪の一方的な展開となり、パス回しに翻弄されてPKを献上し、レアンドロが決めてハットトリック、
そして左サイド藤春のドリブル突破から倉田が決めるパーフェクトカウンターで4点目。

その後は、ガンバは倉田、レアンドロを下げ、遠藤をトップ下に上げる流し運転モードに入るも、
カターレ富山は全く手も足も出せず、0-4で試合終了。ガンバ大阪が超楽勝に圧勝した。


・敢えての「引かずにやる」が裏目に出たカターレ富山

カターレ富山は前回ホームのヴィッセル神戸戦同様、引いたところで相手選手をゴール前でプレーさせてしまうだけだからと、
敢えて前から積極的に行く狙いで試合に入ったものの、ヴィッセル神戸戦とは真逆で、それがマイナスに働いてしまった。
個人技にしろパスにしろ、一発で局面を打開できるものを持っているガンバ大阪にしてみれば、そういった前掛かりに来るチームは
むしろ「餌食」であって、パスミスや相手の守備でボールを奪われては1つの縦パスで決定機に持ち込まれる場面が続出した。


・ワンミスで攻撃終了、ツーミスで被決定機

今回の試合を見て、J1とJ2の違いを明確に感じたのは「1ミスの重み」。それを象徴する場面が、ガンバの2点目のシーン。

カターレ富山が攻撃をしていて、中盤でパスをつないでいたのですが、そのパスが少しずれてチャンスに持ち込める可能性がゼロになり、
そして次にボールタッチミスでボールを奪われてDFラインの裏に縦パス、ゴールというものだった。
今までたくさん試合を見てきたけど、J2レベルでは失点に直結する重大なミスが2つ出たのならともかく、
ボール1個分のパスのずれ、ボールタッチが少し大きくなったという、J2ならば頻繁に見られるミスで、
この程度ならば多少チャンスへの可能性は落ちてもまだ十分にカバーができるはずなのですが、
今回はチャンス自体が完全終了するばかりでなく、そこから失点にまで持ち込まれてしまう、
まさに「ミスの重みが違う」というシーンでしたね。


・弱小クラブがガチンコ勝負を挑む是非

ガチンコ勝負を挑み、あっさり玉砕したカターレ富山だが、そのゲームプランについては賛否が分かれるところで、
「賛」の部分については、今のカターレが普通にやって通用すること、通用しないこと、
改善させなきゃいけないことをハッキリ浮き彫りにできる、J1クラブとの実力差を知ることができる、という理由。
「否」の部分については、たくさん観客が入った試合でカターレの惨敗を見せてどうする、
今後の観客動員につなげるためにも守備的に戦い、僅差の勝負に持ち込むべきだった、という理由。

私がよく拝見させてもらってるコラムサイト「J3 Plus+」でも、初見の人にとっては勝ち負けこそが大事な要素なので、
もっと勝ちにこだわる姿勢を見せるべきだったとして、今回のカターレの試合運びに疑問を呈していたが、その考えは違う。

なぜなら、どっちにしろ来ないから、である。
これが地方の不人気クラブの実情。

2年前、カターレ富山はホームでFC東京に1-0で勝利した。
カターレのボール支配率は38%で、幾多のピンチにスリルを感じながら数少ないチャンスをものにする、という、
「普段カターレの試合を見ない人に、カターレが強豪クラブを相手に健闘し勝利した試合を見せる」という意味では理想的な試合だった。
そしてこの試合の観客動員は8,663人で、このシーズンのカターレ富山では最高の動員を記録した。

大勢の動員で、強豪を破る最高のゲーム、これは今後の動員にもつながる、誰もがそう思っていたはず。

しかし、次のホームゲーム・・・2,087人。

一気に夢から現実に引き戻された試合でした。
この年、これ以下の動員だった試合はすべて水曜開催で、つまり、週末開催の最低動員を出してしまったのである。

そうなんです、結局、来ないんです。

理由は簡単。カターレ富山はFC東京じゃないから。

しかも、こういうデータまで出ている。

2011年の観客動員
FC東京戦以前 平均3,061人(平日開催1回)
FC東京戦 8,663人
FC東京戦以後 平均2,890人(平日開催1回)

次に繋がるどころかむしろ下がってるという。
成績面でも、FC東京戦の前までは4勝6分11敗、FC東京戦以降は6勝4分6敗で成績も上向いていたし、
それでも減ってるというのは、「どっちにしろ来ない」という以外に理由はないだろう。

同様に、カターレ富山はガンバ大阪ではないし、遠藤も今野も所属していないので、
どういう戦いを選ぶにしろ観客動員が次に繋がらないことは確実なわけで、だったら選手にとって有益な方を選んだ方が良い
という考えに基づいたゲームプランを立てる方が正しいということになるのです。

ただ、「選手にとって有益な方」というのがガチンコ勝負なのかといえば、そうとは言い切れない。

大敗したことで、負け癖がついたり、自信を失ったりしてしまっては逆効果だし、
むしろ守備的に戦ってガンバの攻撃をどれだけ耐えたか、という手ごたえを得た方が有益だった、となる可能性も十分にある。
今回のカターレ富山の姿勢が正しかったかどうかは、今後の試合で結果を出すことでしか証明することはできない。


・「相手はガンバだから仕方ない」で済ませてはいけない

これだけメチャクチャにやられて完敗してしまうと、「相手はガンバだから仕方ない」と、
割り切ろうとしてしまいがちだが、それはあまり良くないことだと思う。

カウンターのときに何度もパスミスでチャンスをふいにしてしまったことや、
バイタルエリアまで来ると前向きなプレーができないこと、余計なワンタッチでパスやシュートのタイミングを逃してしまうことは、
今までの試合でも何度もあったことなので、相手がガンバだからというのは関係ないし、
開始早々に失点したことで得点をするのが難しくなった、とする評論もちらほら見かけたが、
ガンバ大阪は今まで9試合のうち5試合で失点をしていて、そのうち3試合はガンバが先制した試合。
しかもロアッソ熊本に至っては前半2点ビハインドから後半2得点で同点にまで追いついた。
残り2試合は長崎と札幌がそれぞれ0-3から一矢報いた試合で、下位チーム、小規模クラブがこうして得点しているということは、
富山が無得点だったことを「相手がガンバだから」「開始早々に失点したから」と割り切ってはいけないということが言えます。

ただ、カターレ富山は現場が、というか安間からして言い訳ばかり並べて
「だからしょうがないよね」という流れにして目の前の問題点と真正面から向き合おうとしないので、
結局この試合で良くなかったこと、露呈した問題点のうち、「相手がガンバだから」で片付けてはいけないものまで
「相手がガンバだから」「ガンバが強かっただけ」で片付けちゃうんだろうなぁ。


・ガンバ大阪にファンタジスタなどいない

相手がガチンコ勝負を挑んできてくれたこともあり、実力差をそのままスコアに反映させることができたガンバ大阪。
今回の試合を見て私が思ったことは、ガンバ大阪にはファンタジスタなんていなかった、ということ。
特別すごいと思った選手はいませんでした。あ、家長のボールキープはすごかったかな。

ただ、基本的なプレーのレベルが全然違う。

攻撃も守備も適切なポジションと身体の寄せ、適切なボールの置き方で相手にやりたいことをさせず、
ボールを持っていない選手の動きと、それがなるべく最大限に活きるように合わせるパス、
相手のミスやこぼれ球を自分のものにする読みと反応の速さ、そのあたりは「この差がレベルの差」だと実感しました。

特殊な技能といえば家長が足元でボールをこねる場面ぐらいで、それ以外は本当に基本プレー、基本プレー、基本プレー。
空いてるところに走る、そこにパスを出す、次のプレーをする、そして最後はシュートする、それを連続させてるだけなんですよね。
当然、ポジションの取り方だったり、視野の確保、プレーの正確性、読み、集中力など、J2の選手と比べたらこれらの能力や
センスの部分で段違いなところがいっぱいあるんですけど、やってるプレー自体はJ2、あるいはそれ以下のリーグと
そんなに変わらないように見えました。

ただ、ハイレベルな選手となれば難しいプレーを簡単なプレーに見せてしまうものなので、
本当はめっちゃファンタジスタ集団なのに、それを簡単なことしかしていないと錯覚してるだけかもしれませんが(笑)。


・これがJ1基準

一昨年の天皇杯、富山で行われた横浜Fマリノス-松本山雅FCの試合を見て印象に残っているのが、
中村俊輔のハードワークとマリノスの連動した守備。これは天皇杯の観戦レポートにも書きましたが、
中村俊輔といえばスポーツニュースやハイライトでしか見ない人にはアシストとセットプレーの選手というイメージだと思うのですが、
実はハードワークが凄くて、特に献身的な守備は「あの中村俊輔がここまで守備に体を張るか」と驚いたほどです。

でも、それが特別なことではなく、ただのJ1基準だとわかったのが、今回の試合でした。

やっぱりハードワークなんですよ。
J1レベルで見れば「地蔵」とまで言われる家長ですら、J2下位基準で見れば十分なハードワーカーですよ。
J2で「運動量豊富」「ハードワーク」を特長としている選手の中でも家長にすら及ばない選手が
何割かいるんじゃないかなって思ったぐらいですよ。

当然、優秀な監督やコーチ、戦術理解力のある選手たちが、場面場面でやるべきプレーを少しでも明確にし、整理して、
効率よくプレーできるようにしているからこそ、やるべきことができている、ハードワークしているように見えるとも言えますし、
実際それが最も大きいんだとは思いますが、こうやって上手い選手が下手な選手よりハードワークしてたら、
そりゃ下手な選手は対抗できませんよ。下手な選手は「スーパーハードワーク」の領域まで行かなければならないですよ。

次は連動した守備ですが、
今回のカターレ富山の攻撃では1人か2人が前に立てば自然とガンバ側にボールが転がってくるぐらい、
難しい守備が求められる場面がなくて、こぼれ球が味方に渡る確率を高くする、ぐらいしかガンバの守備を見る場面がありませんでした。
これが守備の連動に値するものなのかどうかはわからないので飛ばします(笑)。

あと、今回レベルの差を痛感したのはフィジカルですね。
富山の選手がガンバの選手に身体を寄せても逆に弾き飛ばされる、という場面が何度かありました。
まるでスーパーマリオで無敵マリオに蹴散らされる敵キャラのようでした。鍛え方が違うんでしょうね。
見るからにフィジカルの強そうな家長に弾き飛ばされるのは当然として、加地にも弾き飛ばされてたし、
藤春にはスピードでぶっちぎられて彼のオーバーラップに対して守備対応すらできず、という感じでしたね。


・ガンバ大阪はJ1に昇格できるか

それで、ガンバ大阪がJ1昇格できるか、なんですが、普段、昇格候補とされているクラブを見る時は
「キックオフから試合を決めに来ているか」という目線で見ているんですけど、45秒で先制ゴール、
そのあとも、富山の最初のチャンスが19分なんですけど、それまでずっとガンバのターン。試合を決めに来ていましたね。
なので、悔しいですけど、J1昇格しちゃうかなと。

やっぱりね、J2サポとなれば、こういう強いクラブが苦しむところを見たいんですよ。
そしてJ2に残留させて「J2なめんなボケが」ってやりたいんですよ(笑)。
でも、こんな試合を見せられてしまったらしゃーないですよ。


・大量動員への期待は空振りに終わる

今回の試合はカターレ富山史上初のチケット前売り完売(メディア報道によると15,000枚)で、回数券、スポンサー招待、
子どもパスを含めて20,000人を超える動員が期待されていて、特別に周辺の施設の駐車場を使わせてもらって
パークアンドライドをやったり、警備体制の強化のために県警本部長が指揮を執るという異例の試合運営がなされて、
試合前、金曜日の地方ニュースでも、過去の大量動員の模様が紹介されたり(とやま国体とか鹿島時代の柳沢凱旋試合とか)、
ガンバ大阪の紹介、パークアンドライドの案内をやったりと、メディアまでも時間を割いてこの試合を扱ってくれたのですが、
結果はカターレ富山ホームゲームの最多動員は記録したものの、予想の6割程度、13,639人にとどまった。

原因はやはりカターレ富山恒例の試合にピンポイントで合わせてくる悪天候、
(試合前日まで天気が良くて、試合当日は朝から雨、しかし試合開始ぐらいから雨が止んで翌日からはまた天気が良い)、
そして6.8℃(公式記録)という寒さに他ならないでしょう。

このことからわかるのは、富山で生でガンバ大阪、現役日本代表の中心選手を観れるという、
これを逃すと今後あるかどうかわからない機会ですら悪天候というだけでこれだけ動員が落ち込むということですから、
結局のところ、富山の人間だとこの程度で諦めてしまうということですよね。これで現実をまた一つ知ってしまいましたよ。

よく、過去の大量動員の試合を挙げて「富山はこれだけ動員のポテンシャルがあるのに」と主張する人や、
「柳沢を獲れば一気に観客動員増えるのに」と主張している人がいますが、
「これを逃すと次ないかもしれない」という試合すら簡単にあきらめてしまう富山なんて動員のポテンシャルがないのと同じで、
結局なんだかんだ言っても来ないんですよ。


あ、動員の話ついでに一つ苦言を。

スタジアムに入った時、バックスタンドにブルーシートを敷いて席を確保していた団体が多数ありました。
代表者がその場で待っているわけでもなく、場内アナウンスで「ブルーシート等で席取りするのはやめてください」、というアナウンスが
繰り返しあったにもかかわらず、ブルーシートは撤去されることはありませんでした。

午前中に少年サッカーの何かがあったらしく、場所取りというのはその少年サッカーのチームなんですが、まぁ見苦しかったですね。
試合前にアナウンスで「少年サッカーの人たちが来てくれましたー」的な紹介があったので、
クラブにも事前に少年サッカーの人たちが団体で来るという話が行っていると思うのですが、
だったらカターレ富山側で席を確保して「ここは少年サッカーの人たちのエリアです」ってやれば、
見苦しさも、座席を探している一般客に対する不快感もなかったんじゃないかと思いますけどね。

まぁ、今後こういう機会はないと思うんで、別にいいですけど。
どうせこの少年サッカーの人たちも目当てはガンバのハイレベルなサッカーであって、
カターレに興味を示してくれることはないでしょうし。


・貴重な「くくる」体験をした今回のスタジアムグルメなど試合以外のこと

今回は特別態勢ということで、スタジアムグルメもいつもより出店が多く、
しかも、なんと、ガンバ大阪のホームスタジアムの定番グルメ、たこ焼きの「道頓堀くくる」が特別に出店されましたー。

道頓堀くくるはガンバ大阪を応援します
http://www.shirohato.com/kukuru/gamba/

たこ焼き(1箱8個入り550円)のみの販売でしたが、試合前に食べて、試合後にも食べて、さらにお土産でも買っちゃいました。

「道頓堀くくる」は北陸地区には全く進出していないことから知名度も全然ないうえ、
ガンバサポならずとも、J's GOALをチェックしているJリーグファンにはおなじみの要チェックグルメだということも
あまり知られていなかったようで、最初は行列覚悟で何分かかるかなーとか思ってたんですが、
最も待った時で1人待ちぐらいで、余裕で買うことができました。
スタッフを大量動員してたのもあるのでしょうが、注文口が4か所もあって、客捌きもスピーディーでした。
試合だけでなく、こういうところでも「J1基準」を体感してしまいました。

で、たこ焼きの方ですが、外側ふわっ、中がとろっ、そして大きめに切ったタコもしっかりと存在感。
そして特製のソースも甘めでたこ焼きにすごい合ってて、1箱食べるのもあっという間だし、また食べたくもなります。
というか実際に1日で2回食べちゃってるんですけどねww、大阪のたこ焼きは違うなーというのを実感しました。


それ以外のスタジアムグルメについては、今回は移動販売車「56gorock」のケバブサンドを食べました。
肉が2種類(鶏or牛)、ソースが3種類(白、赤、緑)あり、つまり6通りの楽しみ方ができます。並500円、大600円。
それで私は牛×赤ソース(トマトチリソース)の並サイズを食べましたが、牛肉は香ばしさとジューシーさで食べ応えがあり、
中に入ってる野菜(キャベツ?)と酸味のあるトマトチリソースでしつこさを出させないという組み合わせ、とてもおいしかったです。
今度別の組み合わせも試してみたいと思いました。

もしお近くに出店の際はぜひ。

56gorock フェイスブック
http://www.facebook.com/56kebab


そして今回の試合はローソンサンクスマッチということで、ローソン側でもいろいろやってくれまして、
Ponta(ローソンのポイントカード)のポイントでオリジナルグッズ交換というのをやっていて、
トートバッグ、スマホケース、手ぬぐいのいずれかを300ポイントで交換というものでしたが、
私は手ぬぐいをいただきまして、



おおおおこの試合限定のデザイン!
当初このキャンペーンのチラシに載っていたデザインとは違いますが、これは良い!
ちなみにこの手ぬぐいは限定100枚だったそうです。これは良いもんもらった。

しかし左にガンバ大阪、右にカターレ富山と書いてあると、まるでガンバがホームかのようでもありますが、
縦書きは右から左が原則だし、こういうデザインの場合はホーム側のクラブは左右どっちにするのが正しいんですかねぇ、とも思ったり。

さらに、ガンバ大阪戦記念缶バッジ(200円)も販売。



限定200個ということで、完売必至と思ってこれを買うのにちょっと急いだんですが、
どうやら試合後でも残っていた模様(苦笑)。うーん売れないかー。

ちなみにこれ、Jリーグ各クラブや日本代表のオフィシャルグッズでおなじみFLAGS TOWN製です。

なんかローソンさんって、今回の缶バッジに限らず、アクリルユニフォームとか、からあげクンのキャンペーンのカードとか、
いろいろローソン限定グッズを作ってもらってるんですが、こうして缶バッジが残ってて、
アクリルユニフォームとかカードはカターレの試合で店を出すときに大量の在庫を投げ売り状態で出したりしてるし、
ちょんと元は取れてるのかなー、作らすだけ作らせて全然売れてなくて迷惑しかかけてないんじゃないかなーとか
なんか申し訳ない気持ちになってしまいますよね。

※アクリルユニフォーム。通常時1個200円。左は2011年度、右は2012年度のもの。
銀色の袋に入っていて開けるまで何番が入っているかわからない仕様。



というわけでガンバ大阪戦、今までになかった体験をさせてもらいました。
16時キックオフでしたが、都合のよい駐車場に停めるために10時に家を出て、まぁ結果的にそこまで急ぐ必要はなかったんですが、
雨で気温が低い中、開場90分前から行列に並び、富山では食べられないグルメを楽しみ、テレビでしか見られないような選手を観る。
富山ではこういう機会は向こう何年間ないと思うし、次からはまた平穏で閑散とした県総が戻ってくることでしょう。

2013年4月14日、16時04分キックオフ
J2第8節 カターレ富山vsヴィッセル神戸
場所、富山県総合運動公園陸上競技場

カターレ富山
---------10苔口卓也--------
---------18西川優大--------
30木村勝太-32國吉貴博-7朝日大輔-8大西容平
---------6森泰次郎---------
---5舩津徹也--15平出涼--2足助翔---
---------41守田達弥--------

控え:1飯田健巳、19池端陽介、4吉井直人、26大山俊輔、13キム・ヨングン、11ソ・ヨンドク、17木本敬介

ヴィッセル神戸
----11田代有三---13小川慶治朗---
8マジーニョ-----------20杉浦恭平
----18田中英雄---27橋本英郎----
3相馬崇人-5河本裕之-19岩波拓也-25奥井諒
--------22山本海人--------

控え:30徳重健太、23イ・グァンソン、10森岡亮太、15大屋翼、31松村亮、17吉田孝行、16有田光希


結果
カターレ富山 0-0 ヴィッセル神戸

得点者(カッコ内はアシスト)
富:
神:

交代
富:62'大西容平→ソ・ヨンドク、68'苔口卓也→キム・ヨングン、84'國吉貴博→木本敬介
神:46'(HT)橋本英郎→大屋翼、57'杉浦恭平→有田光希、82'田代有三→森岡亮太

警告(カッコ内は累積枚数)
富:41'國吉貴博(1)
神:83'田中英雄(1)

退場
富:
神:

主審:日高晴樹 副審:山村将弘/武部陽介 四審:八木あかね
観客 3,624人

※ポジション変更
富山
大西→ソで、ソはセントラルMF右に入り、國吉が右サイド、朝日がセントラルMF左に移る
苔口→キムで、キムはセントラルMF右に入り、ソと西川が1列ずつ上がる
神戸
橋本→大屋で、ダブルボランチの並びが右田中、左大屋に。
杉浦→有田で、右に田代、左に有田の2トップにして、小川が2列目右に落ちる。田代→森岡で森岡はFW起用(右有田、左森岡になる)


・試練の4月、第2戦はJ1からの降格組ながら富山に苦い思い出のあるヴィッセル神戸戦

カターレ富山にとっては相性の悪いカードと、J1から降格してきたクラブとの対戦しかない「試練の4月」、
その第2戦はJ1から降格してきたヴィッセル神戸との対戦。カターレ富山としては初めての対戦となる。

しかし、ヴィッセル神戸にとってここ富山は苦い思い出の地。
2006年の天皇杯3回戦、カターレ富山の前身クラブで、当時JFLに所属していたYKK APと、
この富山県総合運動公園で戦い、2-4でまさかの敗北を喫した。

==========================================

第86回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦 (2006年10月8日 富山県総合運動公園陸上競技場)
ヴィッセル神戸 2-4 YKK AP

メンバー

ヴィッセル神戸 (監督 松田浩)
スタメン(4-3-3)
30徳重健太、20丹羽竜平、2小林久晃、32柳川雅樹、43有村光史、
36遠藤彰弘、27中村友亮、42ガブリエル、21北野翔、14平瀬智行、9レアンドロ
リザーブ
34荻晃太、6原信生、16小森田友明、37キム・テヨン、11茂木弘人

YKK AP (監督 楚輪博)
スタメン(3-5-2)
1中川雄二、3堤健吾、6濱野勇気、2小田切道治、
5野嶋良、16景山健司、18黄学淳(ファン・ハクスン)、8牛鼻健、10星出悠、13長谷川満、9岸田裕樹
リザーブ
22青木大輔、23藤木亮以、17中田洋平、11大西康平、14原大史朗

得点者
神:25'北野翔、62'平野智行
Y:20' 86'牛鼻健、38'岸田裕樹、85'長谷川満

http://www.jfa.or.jp/archive/domestic/category_1/games/2006/ep_cup_2006/result03/M47_061008.html

==========================================

当時のヴィッセル神戸はJ2に所属していて、昇格争いの真っ最中。
そのためか、主力の殆どを休ませるサブ主体で当たったのもあるんですが、
J2上位クラブがJFLのアマチュアクラブに負けるというのは少なからずショッキングだったはずです。
当時のメンバーも殆どが退団してはいるものの、神戸としてはYKK AP改めカターレ富山に6年半越しのリベンジを果たしたいところ。

ちなみに神戸にレアンドロというFWが出場しているが、翌年神戸で15得点を挙げた現ガンバ大阪のレアンドロとは別人。
現カターレ富山の中心選手で当時YKK APにいた朝日大輔はおそらく離脱中。大西康平は大西容平の双子の弟。

スタメン。
富山は中盤の要の韓国人コンビがともにベンチスタート。足助翔がケガから復帰。
1トップに苔口卓也、トップ下に西川優大と少しメンバーをいじってきた。
神戸は相変わらずメンバー表で遊んでいて、メンバー表の上では橋本がDFで、田代1トップの5-4-1だが、
実際は上記フォーメーションのような4-4-2。ポポが前節退場処分を受けて今節出場停止で、
代わりに2列目での起用が続いていた小川慶治朗をFWに上げ、2列目には杉浦恭平を起用。
杉浦は愛媛FC時代にカターレ富山相手に決勝ゴールを決めている。


・両者追い風に乗り切れずスコアレスドロー

非常に風が強かった今回の試合、前半は神戸が風上、富山が風下に立つ。
風上の神戸が序盤から攻勢に試合を進める。前4人と橋本が流動的に動いてゴール前に侵入し、
また、前からの守備でボールを奪ってからのショートカウンターも何本も出すことができていて、
チャンスや決定機を次々と作るものの、富山のギリギリで体を張った守備に阻まれ、得点することができない。
富山はボールが持てていないわけではないが、パスがずれることが多かったり、相手に読まれる範囲のプレーで
引っ掛かってボールを失ったりと、なかなかうまくいかなかった。しかしそれでもカウンターや長いボールを使った攻撃で
ボールを運ぶことはできていて、なんだかんだで神戸の半分ぐらいの回数はチャンスを作ることができていた。

後半もボールポゼッションは神戸に分があったものの、風上に立った富山がカウンターで神戸ゴールに襲いかかる。
しかし51分、64分と2度あったビッグチャンスをいずれも決めることができず、さらに大西が負傷交代したことで
中盤が何もできなくなってしまい、しだいにボール支配の通りに神戸に流れが傾き、富山は防戦一方となる。
しかし神戸も67分に左サイド相馬のアーリークロスに小川がDFラインの裏に抜けて、
そして73分にはコーナーキックから小川がヘディングシュートも放つも、どちらも決めることができない。
75分を過ぎてからは五分五分の戦いとなり、富山は76分にカウンターから西川がシュート、
81分にソ・ヨンドクのブレ球FK、89分に右サイド木本のドリブル突破から西川のポスプレーを経てソ・ヨンドクのシュート、
94分にコーナーキックから西川のシュート、神戸は78分と86分にいずれもロングボールからDFラインの裏を取って決定機を作るものの、
両チームともにゴールネットを揺らすことはできず、0-0のスコアレスドローで終了した。
神戸はこれが今シーズン初の無得点。富山は降格組相手とは言え得点のチャンスもあっただけに悔しいドロー。


・敢えての「引かずにやる」が奏功したカターレ富山

富山は「引いたところで強力な攻撃陣をゴールに近づけるだけ」「田代をゴールから遠ざけるため」としてDFラインを高く設定した。
とはいえDFラインを高くして田代をゴールから遠ざけても、彼のポストプレーから小川が裏を突く、という形も神戸は持っていて、
実際に小川だけでなくマジーニョも飛び出してきて非常に手ごわかったのだが、カターレ富山はなんとか対応できた。わりとギリギリで。
カターレ富山はポストプレーで周りを活かす選手への対応が下手なので、おそらくDFラインを高くとは言っても、
田代のポストプレーからDFラインの裏に走られるのはある程度織り込み済みで、裏を狙ってきても対応できるスペースの広さを
考えたDFラインの設定だったのではないかと個人的には思った。

それでも田代を完璧に抑えることができたわけではなくて、何度かペナルティエリアの中でプレーさせてしまったんですが、
34分、左サイドマジーニョのクロスをヘッドで叩きつけた場面だったり、42分にロングフィードをペナルティエリアの中ですらして
マジーニョが飛び込んできた場面とか、ゴールに近いところでプレーさせるとやはり怖いというのは見せつけてくれましたけどね。


・良し悪しの苔口1トップ

今回の前線は1トップに苔口、トップ下に西川という起用でした。
苔口を起用すると、どうしても周りが彼のスピードを活かそうとしてロングボールを蹴っ飛ばすことが増えてしまって、
去年までの縦ポン一辺倒サッカーが入ってきてしまうのですが、今回のように全体的に押し上げて力で押し込もうとする相手に対しては、
苔口を走らせてそこにロングフィードという形が、相手DFに後ろを意識させて圧力を少しでも軽減させるという意味でも
効果的だったような気がします。

ただ、今の布陣でロングボール主体の攻撃にしてしまうと、去年よりも2列目の人数が減っているわけだし、
「3-1-4-1-1」の「4」の部分の選手も追いかけきれないし、また、苔口は西川と比べてボールを持ってない時の動きが少ない選手で、
中盤のつなぎに加勢しよう、相手の守備を動かしてゴール前に隙を作ろう、そこに中盤の選手を入りこませようという形も減ってしまい、
去年よりも攻撃にかける人数も攻撃の質も落ちてしまうと思うので、今年カターレ富山がやろうとしていることを踏まえると
あまりフィットしないんじゃないかという気がするので、継続的にやるのはどうなのかなとは思います。
あくまで使い方が限定されるやり方だと思います。

決定機を2つ外したことに関しては、51分の決定機についてはサイドからの速いアーリークロスに点で合わせなければいけなかった
難易度の高い局面だったし、64分の決定機についてはシュートもGKをうまく外そうという意図が感じられないものだったので
あまり良くはなかったのですが、その前の朝日のパスのタイミングや出した方向が悪かった上にパススピードも遅く、
それだけで可能性が大いに削がれた部分が大きかったと思うし、なので個人的にはチャンスメイクの質の部分に改善を要求したい。


・決壊しかけた右サイド

個人的に今回の試合を引き分けにできた最大のポイントはキム・ヨングンの投入だったと思ってます。
右サイド大西が負傷で交代した後、國吉が右サイドに入ったのですが、相手チームの狙いどころになって、
ゴール前でかろうじてボールを奪っても相手のプレッシャーに負けてすぐにボールを失い、何度も攻撃されていて、
大西の交代からキム・ヨングン投入までのわずか6分間で何度もピンチを迎えてしまい、いつ失点してもおかしくない状態になっていた。

キム・ヨングンが投入されてからは、彼が國吉と足助の守備のサポートをし、マイボールになれば
パスをもらえるポジションを取ってボールを貰い、巧みなボールキープで相手からのプレスをうまくいなして
すぐ相手にボールが渡るのを防ぐことができていたし、マジーニョや相馬のドリブルからピンチを迎える場面もなかった。


・ただ、去年もここまではできた

J1降格組のヴィッセル神戸に「勝てたかもしれない引き分け」をやったことで、今年は去年と違う、かなりやれる、
と思っている人がファン、サポーター、あるいはもしかしたらチーム内にも起きているかもしれませんが、
一つ勘違いしてはいけないのが、去年もここまではやれた、ということです。

去年、ヴァンフォーレ甲府にホームで引き分けました。その分を今年はこの試合で取ったにすぎないのです。
甲府と神戸は違うだろwwって思うかもしれませんが、去年のJ2優勝チームでしかも一昨年のJ1で16位だったチームと、
去年のJ1で16位のチーム、位置的には同じですよね。ついでに言えば、チームの核となる外国人選手が不在だったのも同じです。
それでも違うと思うのならばそれはただの思い込みです。

なので、この引き分けを過大評価せずに「これで去年と同じラインに来た」、と評すべきだと思うんですよ。

成績を上げるのに必要なことは何か。
得点を増やすこと、失点を減らすこと、それも間違いではないのですが、個人的には
「去年勝ったところに今年も勝って、去年勝てなかったところに今年は勝つ」ということだと思うんです。
得失点の改善だけならば、例えば去年1-0で勝った試合を2-0にすればそれ以外は去年と同じでもいいのか、
去年0-3の完敗だった試合を1-2の惜敗にしたらそれで目的達成なのか、そんなわけないですよね。

去年勝ち点3取ったカードで勝ち点3を取って、去年勝ち点0か1しか取れなかったカードで勝ち点3を取る。
これほど明確なものはないでしょ。得失点については、その結果どうなったか、ぐらいの捉え方でいいと思うんですよ。

なので、今何位かとか、去年○勝するまでに何試合かかったのを今年は○試合で達成したとか、
そういう都合の良い瞬間を切り取ることに意味はないと思うし、私としてはこういう成績の見方を提案したい。


このように、去年と今年の同一カードでどれだけの勝ち点差を出せたかで評価するという方式。
ホーム、アウェイの相性もあるので、単に相手ごとだけでなく、ホーム・アウェイも分けて考えます。
J1に昇格した甲府、湘南、大分、JFLに降格した町田のところには、替わってJ2に来たクラブをあてはめます。

そうすると、今年のカターレ富山は、去年と比べて勝ち点プラス6の状態だということがわかります。
それで、去年の成績に勝ち点をプラス6して、去年の最終順位に当てはめてみると・・・

15位 徳島 51
16位 愛媛 50
17位 草津 47
18位 福岡 41
19位 富山 38+6=44
20位 鳥取 38

1つしか順位が上がりませんね。
つまり、今のカターレ富山は成績上では13位ですが、まだ18位相当なわけですよ。
目標順位の15位に到達するには、去年の15位の徳島が勝点51ですから、大体の目安として、さらに勝点を7プラスできるまで、
「去年勝ったところに今年も勝って、去年勝てなかったところに今年は勝つ」を継続しなければならないわけです。

ちなみに同様にプレーオフを視野に入れた場合、去年の6位は勝点が71でしたから、71-44=27なので、
つまり、富山の場合は残りの34試合で、去年と勝ち点27の差を出せるだけの成績を出さなければならない。
順位表の上では6位との勝点差はわずかに1ですが、こう考えるとプレーオフへの道が非常に険しいのがわかりますね。


・ポポ不在が痛かったヴィッセル神戸

今シーズン初の無得点に終わり、6年半越しのリベンジにはならなかったヴィッセル神戸。
こううまくいかないときにはポポが個の力で相手の守備を切り裂いたり、弾丸ミドルシュートを食らわせて
チームを勝利に導いていたんだと思いますが、その「いざというときの一手」がなく、活路を見出せないまま90分が過ぎてしまった。

また、橋本が足の違和感を訴えてハーフタイムで交代したのも痛かった。
前半は豊富な運動量で相手の攻撃を好きにさせず、攻撃に転ずれば高い位置、あるいはペナルティエリア内にまで顔を出して
富山の守備をてこずらせていて非常に厄介な存在だったのですが、後半は風下に立った影響もあるとはいえ、
代わって入った大屋がその役を担いきれず、富山に決定機を作られたり、攻撃面でも押し込めなかったりと、
攻撃も守備も少しトーンダウンしてしまった感じはあったと思います。


・ヴィッセル神戸はJ1昇格できるか

それでヴィッセル神戸がJ1昇格できるかどうかなんですが、立ち上がりから点を取りに来てたし、そこでチャンス、決定機も
作れていたので、昇格できるチームではあると思うんですが、でもなんか、これがJ1残留争いのチームなんだろうなあという感じも
あったりして、今の時点だと昇格はできてもJ1では厳しいんじゃないかなという気がします。


・アウェイグッズ販売

今回はヴィッセル神戸のチームグッズの販売もしていて、売り場で商品を見ていたら、その間に「応援への道すじカレー」(牛すじカレー)が
次々と売れていってました。私は1個500円のアクリルユニフォームストラップを買いました。6番(エステバン)と19番(岩波拓也)。
数年後、「俺、神戸で19番だった時のストラップ持ってんだー」って自慢できるほどブレイクしてほしいですね岩波選手(笑)。
あとタオルマフラー2000円するんですね。


・黙れいしかわ

なんかこの試合のちょっと前に安間シンパのライターいしかわごうがまた安間のサッカーを絶賛するコラムを出したらしいですね。
彼は2年前にも安間のサッカースタイル「3-3-3-1」を大絶賛し、その途端に3-3-3-1が破綻、チームが低迷して、
6月には20チーム中19位、下には木村孝洋監督のFC岐阜しかいないという状態にまで落ちて結局フォーメーション変更と、
いわばデスコラム、デスライターみたいな存在なのですが、そんな彼がまた出しゃばってきたというので、個人的には非常に不愉快です。

巷でたまに話題になる東原亜希のデスブログみたいな、事件や現象とブログ内容をこじつける程度の物ならば、
ただからかってバカにしてそれで終わりなのですが、例によってこういう布陣を採用する考え方をバラした上に、
しかも今回は取材で安間に3-1-4-1-1のシステムを説明してもらったノートの画像までブログにアップしているというからタチが悪い。
いしかわは「これじゃ誰にもわからない」と、もはや自分自身が安間のスパイになっているという自覚が全くないようですが、
わかる人にはわかると思うし、それが富山対策の助けになっている可能性もあるわけだし、
そもそも彼が絶賛してる時点で死亡フラグなのも加えると、これからちょっと低迷の覚悟はしないといけないのかなという感じです。

で、こう書くといしかわは決まって「そうやって他人のせいにするのは自分自身と向き合ってない証拠」とか言いだして
「そう言われてみればそうかも」と思わせにかかるわけですが、これって安間と同じ手口ですよね。そう簡単には引っ掛かりませんよ。

負け続ける原因はチームの中にあるはずで、負けフラグとか法則という言葉に逃げてしまうのは愚かなこと、
と言いたいのかもしれませんが、ただ、負け続けるということは、同時にそれだけライターが絶賛していたものが否定される
ということでもあるので、そうやって自分のコラムをバカにする人をバカにしている一方で、
あなたは自分の書いたコラムとちゃんと向き合ってるのかね?ということを問いたいですよね。
後々振り返った時に、J2下位に沈んだクラブのサッカーを「最先端」「サッカー革命」とか書いてたら非常にバカバカしいし、
そういうの見て恥ずかし・・・あ、こういう類の人らはバカバカしいとか恥ずかしいとか思わないのかな。
だからこの人に限らず、他にも何人かいるけど、的外れな主張や勝てないものを絶賛するコラムを繰り返しちゃうんだろうね。

ただ、そういう安易なネタバラシを許してしまっているクラブ側にも問題があるわけで、
もしかしたら「紹介してくれた方が興味を持ってくれる人が増えるかも」という安易な気持ちでいるのかもしれませんが、
ネタバラシと釣り合いのとれる動員増には絶対にならないと思うし、結局デメリットが大きすぎるんですよね。
なので、クラブ側にも意識改善を要求したいところです。
安間に関しても同様で、戦術をバラしてそれでも結果を出せるほどの手腕があるわけではないんですから、
いくらいつでも自分の肩を持ってくれる数少ない(唯一の?)ライターとはいえなんでも喋ってしまうのはダメだと思いますよ。
サッカーは相手をどこまで理解できているかで決着がつくことだってあるんですから。

2013年4月7日、16時04分キックオフ
J2第7節 カターレ富山vs栃木SC
場所、富山県総合運動公園陸上競技場

カターレ富山
----------18西川優大---------
----------7朝日大輔----------
30木村勝太-32國吉貴博-13キム・ヨングン-8大西容平
----------6森泰次郎----------
---5舩津徹也---4吉井直人---15平出涼---
----------41守田達弥---------

控え:1飯田健巳、19池端陽介、27吉川健太、26大山俊輔、17木本敬介、20三根和起、10苔口卓也

栃木SC
-----8廣瀬浩二----32近藤祐介-----
28菊岡拓朗-----------11クリスティアーノ
-----10高木和正---7パウリーニョ-----
14菅和範-6當間建文-5チャ・ヨンファン-17山形辰徳
---------37榎本達也---------

控え:1柴崎邦博、4大和田真史、19赤井秀行、16杉本真、26中野洋司、44三都主アレサンドロ、18勝又慶典


結果
カターレ富山 1-2 栃木SC

得点者(カッコ内はアシスト)
富:20'大西容平(舩津徹也)
栃:61'チャ・ヨンファン(菊岡拓朗)、90'+1三都主アレサンドロ(クリスティアーノ)

交代
富:65'森泰次郎→苔口卓也、82'キム・ヨングン→大山俊輔、85'西川優大→三根和起
栃:35'パウリーニョ→中野洋司、77'廣瀬浩二→勝又慶典、90'近藤祐介→三都主アレサンドロ

警告(カッコ内は累積枚数)
富:60'西川優大(1)
栃:45'菊岡拓朗(3)、90'+4山形辰徳(1)

退場
富:
栃:

主審:小屋幸栄 副審:大西保/清水崇之 四審:大矢充
観客 2,315人

※ポジション変更
富山
森→苔口で、苔口の1トップ、西川と朝日が1列ずつ下がって、國吉が右サイド、大西が森の位置に移る。

栃木
近藤→三都主で、三都主は2列目右に入り、クリスティアーノがFWに移る。


・試練の4月、第1戦は富山で天敵と化す栃木SC戦

来てしまいました、カターレ富山、試練の4月。
4月に行われる5試合はすべて過去全敗、あるいは未勝利という相性の悪すぎるカード、そしてJ1から降格してきたクラブとの対戦で、
勝利ゼロどころか、最悪だと引き分けすら取れない勝ち点ゼロの可能性もある1ヶ月間。その第1戦はホームでは天敵の栃木SC戦。

カターレ富山はこれまで栃木SCとの対戦成績はJ2では2勝2分5敗とあまり良くはなく(ちなみにJFLでは1勝1分0敗)、
その中でも勝ち点を取った試合は全てアウェーでのもの(2勝2分1敗)。ホームではいまだ全敗が継続しています(4敗)。
珍しくチーム状態が良い今回こそホーム栃木戦初勝利を挙げたい。

スタメン。
富山は前節またケガをした御厨に代わって吉井が今季初スタメン。今シーズンたびたびスタメンのチャンスはあったのだが、
そのつど体調不良や小さいケガでスタメンを他の選手に譲ってしまっていて、今回ようやく出番を掴むことができた。
また、スタメン濃厚だったはずのソ・ヨンドクがわき腹を痛めたとしてベンチ外。これは富山にとって痛い。

栃木は今シーズン通して「これがベストメンバーだった」となるのが確実なぐらいに超ベストメンバー。
強いて言えばベンチにサビアがいないぐらいか。それ以外は栃木SCが組むことのできる最高のスタメン、最高の控えが揃った。
前節GK榎本が負傷交代していて今節どうかと思われたが間に合った。


・やっぱり!栃木に劇的な逆転負け

前半。

栃木のキックオフで試合はスタート。富山が栃木の攻撃をはね返してもはね返しても、パウリーニョかクリスティアーノに
ボールが渡ってしまい、開始からわずか数十秒でゴール前でフリーキックを与えてしまう。
しかし、菊岡のフリーキックは枠を外れていきなりの失点は免れる。

最初のピンチをしのいだカターレ富山はそこからまだしばらくパウリーニョとクリスティアーノに
セカンドボールを殆ど持っていかれる状態が続いていたものの、徐々に自分たちのプレーを出せるようになり、
6分、9分と、いずれも國吉と木村の連携からチャンスを作るが、シュートには持ち込めず。

20分、左サイド木村からのパスを受けた舩津がアーリークロス、そこに大西が長い距離を走って飛び込み、
ペナルティエリア内ファーサイドで上手く右足で合わせてゴール、なんと富山が先制。

そこからは両者がともにチャンスを作るノーガードの攻撃合戦。
25分栃木菊岡フリーキックはブロックされる、
27分富山カウンター、左サイド西川のクロスにDFの裏で木村が合わせるが枠の左、これは決定機。
30分栃木クリスティアーノのロングスローをニアでパウリーニョがすらしゴール前に入れるがクリアされる
31分栃木クリスティアーノのミドルシュートはGK守田がナイスセーブ。
32分富山相手CKからのカウンターで左サイドをキム・ヨングン、朝日、西川と繋ぐもゴール前で相手の守備に阻まれる。
35分栃木左サイドでボールを受けた近藤がカットインからの決定的なチャンスもシュートは枠の上。
36分富山國吉のミドルシュートは枠の右。
40分栃木左サイド廣瀬と近藤の連携から廣瀬がシュートもGK守田がナイスセーブ。
これは相手守備を完璧に崩したものだっただけに栃木はもったいない、富山は助かった。
42分富山右サイド朝日がドリブルで駆け上がりDFラインの裏に走り込む木村にパスも相手DFにうまく体を入れられる
46分富山コーナーキックに國吉が合わせるも味方選手に当たってしまいボールが失速、得点ならず。

というオープンな試合展開で、どちらにも点が入ってもおかしくない、3-0だったり1-3、3-3もあり得たような前半だった。

なお、前半途中でパウリーニョが負傷交代。相手にカウンター仕掛けられかけたところを無理にスライディングかまして自爆。
松田サッカーの体現に必要不可欠な選手なだけにこれは痛い。

後半。

立ち上がりに富山が決定的なチャンス。
49分、吉井の自陣からのロングフィードに右サイドDFラインを抜け出した朝日がクロス、ゴール前の西川がボレーシュートもバー直撃。
相手DFの対応が全然間に合っていない完全な1点物のチャンスだった。

このように後半最初のチャンスを富山が作ったことで、カウンターを継続して追加点が期待できる試合展開になるのかと思いきや、
前回ホームの京都サンガ戦同様、最初のチャンス以降、パタリと攻撃がなくなり、栃木が一方的に攻める時間帯へと移る。

51分、富山の森が自陣で足を滑らせボールロスト、栃木カウンターからクリスティアーノがシュートもチョロ。
54分、栃木右サイドからのパスを近藤がペナルティエリア内で受け、右からクロスを上げてニアに廣瀬が飛び込むが合わない。
57分、栃木右サイドクリスティアーノのフリーキックをペナルティエリア内で近藤が落とし、廣瀬が詰めるが寸前でクリア。
と、栃木が決定機を連発して同点も時間の問題と思っていたら案の定
61分、栃木左からのコーナーキックをチャ・ヨンファンが頭で合わせ同点。栃木は流れから点が取れなくてもセットプレーがある。
完全にイケイケ状態となった栃木はさらに押し込み、
63分、栃木右サイドクリスティアーノのクロスに近藤はトラップまでは持ち込めたがシュートは撃てない。
66分、栃木セットプレーからの二次攻撃でペナルティエリア内で近藤がシュートも枠の右。

富山はイケイケで前掛かりになっている栃木の裏を狙おうと65分に苔口を投入し、
栃木の一方的な展開から、富山もたまーにペナルティエリア付近までボールを運べる展開にまで持ち直す。

67分富山左サイド舩津の縦パスが朝日に渡ってクロス、ニアで受けた苔口がさらに中に入れ、西川がシュートも枠の上。
49分の決定機以来の富山の攻撃でペナルティエリアまで持ち込めたが西川はまたも決めることができなかった。
69分栃木右サイドクリスティアーノのクロスをファーで廣瀬が合わせるがうまくヒットしなかった
73分富山左サイド木村からのパスに朝日がシュートもブロックされる

ならば富山のその追加点狙いの姿勢のさらに裏を突いてやろうと栃木はここで勝又を投入。
走るだけでなくドリブルも速く、しかも強気に仕掛けてくる勝又の投入は富山のDFに対して非常に効果的だった。
勝又のクロス精度の低さに助けられてはいたものの、確実に首は締められつつあった。

そして

91分、栃木右サイドクリスティアーノのクロスを、投入されたばかりの三都主がファーサイドで合わせてゴール、栃木ロスタイムに逆転!

その後、富山はペナルティエリアの左でフリーキックを得たものの途中出場の大山のキックは
意図のわからないしょぼいキックで何も起きず試合終了。

結局栃木に勝つことはできず、ホーム栃木戦5連敗となった。


・自分たちで勝ち点をゼロにしたものの、やや成長したところも見せたカターレ富山

今までホームの栃木戦といえば勝ち点はおろか得点すらままならないゲームを繰り返していて(JFLでの対戦もスコアレスドロー)、
一昨年の対戦でようやくゴールを決められるようになり、去年もゴールを決めたのですが、
いずれも栃木が先制点、追加点を決めて、勝敗が決したも同然の状態からの、勝ち点に全く影響のない得点でした。
しかし、今回はついに先制点を挙げることができて、しかも追加点のチャンスも前半、後半ともに何回が作るところまで行けたんですが、
その決定機を外しているうちに同点、逆転負けと、「取れるところで取らないとこうなる」という典型の試合をしてしまい、
勝ち点3取れた試合を自分たちでゼロにしてしまった。

こういう試合となると、どうしても批判の矛先はチャンスで立て続けにミスしてしまった西川優大に向いてしまうもので、
スタメンから外してみたらどうかみたいなのがね、2chにあったり、超板はどうなのかな?あそこは2ch以上に首をかしげてしまうから
見てないのでわからないですけど、そういう意見も出てるとは思いますが、自分が見てる限りでは今のサッカーを続けるならば
1トップは西川というのは譲れない部分だと思うんですよね。決定機でのミスはキツかったけど、トータルで見れば、
そう簡単に別の選手には替えられないはずです。

粋がって採点つけて決定機でミスしたからとすぐ4.0つけちゃう頭の悪すぎるブログとかありますけど、
あの人は本当に試合見てるのかね?偏見ありすぎてまともに試合見れないんだろうね。JFL時代から。
そういうのはここに書かないで向こうに直接書けよって感じですが、そうするとアク禁食らうんだよねww。

えー、話を戻しまして、去年までのカターレ富山ならば戦術がなく、個の力に頼ったゲームをしていたので、
主力にケガ人が出たらその分そのまま戦力ダウンしていたのが、ソ・ヨンドクと御厨、黒部が不在の状況とはいえ
僅差の戦いができたというのは、チームの中に主力離脱のダメージを少しでも抑えられるだけの戦術が生まれている、
それだけチームが成長していると捉えてもいいのではないかと思います。去年のカターレならこのカード0-3でしたよ、きっと。


・落ちてきたポゼッション

ここ最近の試合で気になるのが、突然ポゼッション率が落ちてきて、去年とほぼ変わらない数字になってきていること。
前回ホームだった京都サンガ戦までは47%~52%という、ごくありふれた数字で推移していたのですが、ここにきて
前節ロアッソ熊本戦41.2%、今節栃木SC戦41.8%と、去年と同じぐらい低い数字を出している。

何のためにポゼッションをするのか、それは昨シーズンはリーグの中で圧倒的だったクリアを少しでもボール保持の方向に持って行って
チャンスを増やす、守備の時間を減らす、という狙いだったと思うのですが、それが熊本や栃木といった、
特に強豪でもないチームを相手に去年と同じ状態に戻ってしまう、クリア数はたしかに減っているんですが、
結局今までクリアしていた分をマイボールにできていないと考えると、去年以上にタチが悪いような気がしますけどね。どうなんすかね。
私はポゼッション至上主義ではなく、むしろそういう風潮をバカにしたい人間なので、55%超の高いポゼッションは要求しませんが、
松本山雅みたいな敢えての非ポゼッションをしているわけでもないのにポゼッション率41%っていうのは苦しいわけで、
さすがにボール保持能力を上げて、せめて47%~49%ぐらいの範囲にはしてほしいって思うんですよね。


・確実なカターレ対策を的確に遂行して確実に勝利した栃木SC

栃木SCは先制点を奪われ、ピンチもたびたびあり、近藤や富山キラーの廣瀬(対富山戦2得点いずれもアウェイ)が不発だったものの、
得意のセットプレーから1点、確実なカターレ対策が生んだ得点が1点でアウェイ富山戦の絶対的な強さを見せつけた。

で、その確実なカターレ対策というのが、77分の勝又の投入。
これ、前回「カターレ対策」として紹介したV・ファーレン長崎の手法とポジションは違えど全く同じやり方でした。
V・ファーレン長崎は、70分にウイングバックをリフレッシュさせてサイドを制圧、舩津を釣り出す、ゴール前を薄く、でしたよね。
今回はFW勝又の投入だったんですが、積極的に右サイドに流れて、舩津のところに勝負を挑み続けていました。
で、舩津を釣り出して、ゴール前を薄く、というところまでは簡単に持っていくことができて、富山の左サイドを
完全にてんてこ舞いにさせました。そしたら富山は舩津のところを対処すべく3バック中央の吉井までサイドの守備を助けに出てきた。
これが長崎戦と違う部分ですね。富山の左サイドをさらに追い詰めることによって舩津だけでなく吉井もサイドに釣り出す。
そうするとゴール前は平出しかいません。中盤の選手も戦術上、ボールサイドに寄っていますし、
逆サイドのウイングバックが絞ってきたところで、この時間帯では平出と國吉です。
その状態でクロスを入れれば國吉は背が低いので簡単に上から叩き込めるし、
あるいは國吉自体そんなに守備ができる選手ではないので、今回の三都主のゴールのように大外からも簡単に合わせることができます。
つまり、前の試合で出たカターレ攻略法をさらにレベルアップさせたのが今回の栃木だったわけです。


・富山を否定する栃木のサッカー

これは前に書いたかな?たぶん書いた気がするけどもし書いてなくてもいいように改めて書きます。
栃木SCがやっているサッカーはカターレ富山がやっているサッカーの真逆なんですよね。
特に守備面に関しては、富山は「数的優位」、栃木は「ボールは1つ」というのが基本概念。つまり人かボールか、という話ですよね。
なので、富山は京都の大木監督と同じように、横のバランスを崩してボールサイドにより多くの人数を割いて数的優位を作ろうとします。
一方の栃木は、何人がかりで攻めてこようがボールは1つしかなく、相手がどれだけ人数をかけてきても意味はないと考えます。

それで、サッカーダイジェストだったかサッカーマガジンだったか、松田浩監督が暗にカターレのサッカーをバカにしてくれてるんですよね。
サイドで密集作って数的優位とか言ってるチームあるけど意味不明すぎてウケるwwwwwww
横にコンパクトだってよwwww横幅にオフサイドなんてねぇのにさwwwサイドチェンジ一発で即死wwww腹いてぇwwwwww
っていうふうにね。うん、これは盛ってるけど実際バカにした言い方だったし本当にこういう内容だったのはハッキリと覚えてる。

でも実際、富山が勝った試合は殆どが栃木のイージーミスからの自滅でゴールを決めたものだし(そうでないのは1つか2つぐらい)、
理論上でも結果論でも、松田浩の言い分が正しいのは試合を見ればわかること。
安間はよく「机上の理論を現場で打破する」とか言ってるけど、どうしても打破できない理論だってあるし、
その一つが栃木のサッカーなのです。

相手の自滅に頼らず栃木SCに勝つには、「カターレ富山を否定するサッカー」を否定する理論を導き出さなければいけないのです。


・新たなカターレ対策

先ほど栃木の勝因として栃木SCがV・ファーレン長崎と同様の対抗手段に出たことを説明しましたが、もうひとつ、
この試合で新たに生まれたカターレ富山対策がありました。それはセットプレーです。

今年からカターレ富山はセットプレーはゾーンで守り、ショートコーナーがあればディフェンスラインを一気に上げて
オフサイドを取りにかかります。が、この試合でゾーンディフェンスとオフサイドトラップ、どちらも無効化させるプレーがありました。

プレースキックはなるべく垂直に近い弾道で落ちるような山なりのボールを蹴ることでゾーンディフェンスの網にかかりにくくする、
オフサイドトラップには敢えて引っ掛かって相手の気の緩みを誘い、だけどボールには関与せずに
大外から別の選手が飛び出してそれを使う。

山なりのボールを蹴る、というのは栃木の1点目のシーンがまさにそうでしたよね。
本来ならば山なりのボールだとGKが飛び出す余裕ができるはずなのでGKが直接ボールをキャッチすればいいだけなのですが、
守田がハイボールに対して飛び出すべきところで飛び出せないことがあるGKだというのが見抜かれていたようで、
結局GKが飛び出せず、ゾーンディフェンスの網にもかからず、良い状態でヘディングシュートに持ち込まれてしまいました。

オフサイドトラップに敢えて引っ掛かる、というのは何分だったか前半にありましたね。
ショートコーナーだったか、3人ぐらいオフサイドに引っ掛けることができたのでフリーキック貰ったものだと思い込んで
富山の選手が足を止めたら、ファーサイドに飛び出してきた菅にボールが渡ってピンチになったという場面。

この2つも効果的だというのがこれで明らかになってしまったので、これから当たるチームもどんどん使ってくると思います。

このように、カターレ富山の成長よりもはるかに速いスピードで次々とカターレ対策が出てきていますね。
安間の手腕では厳しいでしょ、ぶっちゃけ。


・動員低迷やむなし?4月なのに過酷な観戦コンディション

観客動員数はわずかに2,315人。まぁ今回は仕方ないです。
雨風が非常に強く、ニュースでも不必要な外出は控えましょうみたいなこと言われてましたしね。
同じく雨風が強かった鳥取では1,530人と、クラブの平均動員の半分にも満たない動員になっていたぐらいですしね。

さらに気温が公式記録では5.1℃。
まだスタジアムに雪が残っていた去年のホーム開幕戦(3月17日)が10.6℃、最終節(11月11日)が15.5℃、
その前の、気温も結果も寒かったホーム湘南戦(10月28日)が16.8℃と、
去年経験した寒い試合よりもかなり気温が低い、どうりで寒すぎて震えが止まらないわけですよ。

フリースとか裏起毛はすでに片付けてしまったので、春物の服の中で最も暖かい恰好をしていて、
幸いにもまだクリーニングには出していなかった冬用のジャンパーを着込んでも寒すぎましたからね。
カイロ持ってくれば良かったー、って思ったぐらいです。4月の富山でそんな「カイロがあれば」なんて思いをするとは思いませんでしたよ。

あ、去年のギラヴァンツ北九州戦(3月25日)は4.4℃だったのか。この試合は観に行ってないわ。