2013年3月17日、16時06分キックオフ
J2第3節 カターレ富山vs愛媛FC
場所、富山県総合運動公園陸上競技場

カターレ富山
----------18西川優大----------
----------7朝日大輔-----------
8大西容平-11ソ・ヨンドク-13キム・ヨングン-32國吉貴博
----------6森泰次郎-----------
---5舩津徹也---15平出涼---2足助翔----
----------41守田達弥----------

控え:1飯田健巳、3御厨貴文、4吉井直人、16谷田悠介、26大山俊輔、20三根和起、10苔口卓也

愛媛FC
--------9重松健太郎--------
-----23松本翔---18加藤大-----
6三原向平-8吉村圭司-10トミッチ-11石井謙伍
---2浦田延尚--7村上巧--3代健司---
---------37秋元陽太--------

控え:21兼田亜季重、15小原章吾、17黒木恭平、14東浩史、16赤井秀一、20河原和寿


結果
カターレ富山 1-0 愛媛FC

得点者(カッコ内はアシスト)
富:55'朝日大輔
愛:

交代
富:71'國吉貴博→苔口卓也、78'キム・ヨングン→大山俊輔、87'西川優大→御厨貴文
愛:60'松本翔→東浩史、70'加藤大→赤井秀一、78'重松健太郎→河原和寿

警告(カッコ内は累積枚数)
富:58'足助翔(1)
愛:67'三原向平(1)

退場
富:
愛:

主審:窪田陽輔 副審:竹田和雄/桜井大介 四審:藤田和也
観客 5,069人

※ポジション変更
富山
國吉→苔口で、苔口が1トップに入り、西川がトップ下、朝日がセントラルMF左(ソの位置)、ソが左サイド、大西が右サイドに移る
西川→御厨でDFを増やして最終的にはこうなる
------10苔口------
11ソ-7朝日-6森-26大山-8大西
-2足助-15平出-3御厨-5舩津--
------41守田------

愛媛は同ポジションの交代だが、加藤→赤井以降はシャドー(2列目)の右に東、左に赤井の時間帯が多い


・2013年ホーム開幕戦

2013年のJリーグが開幕して第3節。カターレ富山は雪の可能性を考えて去年に続いて第3節がホーム開幕戦です。
富山は開幕戦で北九州に勝利、第2節は水戸に敗れたものの1勝1敗でホーム開幕戦に臨む。
一方の愛媛は開幕から2試合続けてホームゲーム、開幕戦で山形を下し、1勝1分で今季初のアウェーゲームに臨む。

メンバー。
カターレ富山は今シーズンより採用している3-1-4-1-1の特殊なフォーメーション。
開幕直前にインフルエンザにかかり休養していた森泰次郎がスタメン復帰するも、
左サイドの木村勝太が負傷離脱し、大西容平がそこに入る。
そしてキャンプ中のケガで離脱していた新加入のセンターバック御厨貴文がベンチ入り。
愛媛FCは前節からスタメンを2人替えてきた。ケガ明けで開幕から2試合ともベンチだった重松健太郎が初スタメン。


・カターレ富山が接戦を制しクラブ史上初のホーム開幕戦勝利

前半はお互いが慎重な試合運びで時間だけが過ぎていく展開。
両チームともにボールは持てているが、富山はバイタルエリアまで来ると前向きなプレーができずに、
愛媛は個の力でなんとかしようとする場面が目立ち相手の守備を破りきれずに攻めあぐねる場面が続き、
シュートは両チーム合わせて33分に富山のキム・ヨングンがフリーキックで直接ゴールを狙った1本のみ、
相手ペナルティエリアの中でプレーする回数もお互い2~3回ぐらいかなという程度だった。

後半になると両チームともにペナルティエリアでシュートが打てるようになり、
まずは47分、愛媛がカウンター攻撃で、左サイド三原のクロスがファーサイドの重松に渡りシュートもDFに阻まれ、
そして53分、富山がカウンターでソ・ヨンドクの縦パスでDF裏に抜け出した西川がシュートもGK秋元が好セーブと
お互い1つずつ決定機を作る。

そしてその西川のシュートで得たコーナーキック、キム・ヨングンのボールに足助がヘディングシュート、
これを一度はGK秋元がセーブするも、こぼれ球を朝日が押し込んで富山が先制。

その後は愛媛が同点に追いつくべく押し気味に試合を進めるが、ゴールが近づくほどプレーがうまくいかなくなる。
しかし64分ついに決定機。トミッチが右サイドにボールを展開し相手ウイングバックの裏を重松が突いてライナー性のクロス、
GK守田が飛びつくも触ることはできずボールはファーサイドに流れ、そこに三原が突っ込んでガラ空きのゴールを狙う。
しかしシュートは無情にも浮き上がってしまい枠の上へ。

それでも愛媛の勢いが止まることはなく、富山は押されっぱなしで、なかなか相手陣内まで攻め上がることができなくなっていたが、
スピードのある苔口を投入して少しずつカウンター攻撃ができるようになる。

先制点以降チャンスのなかった富山は72分、カウンターで西川が中央を駆け上がり左サイドのソ・ヨンドクに展開、
ドリブルで中に切り込んでキム・ヨングン、ソ・ヨンドクと繋いでさらにドリブルで相手をかわしてペナルティエリアに侵入、
ファーサイドを狙ったシュートも相手GK秋元がナイスセーブ。

その後も押しこむ愛媛、スピードを活かしたカウンターの富山という形は変わらず、どちらにもチャンスはあったが、
両者決めることはできずに1-0で試合終了。富山はチーム創設以来、初めてホーム開幕戦で白星を挙げた。愛媛は初黒星。


・「冗談でも人には観戦を勧められないサッカー」からの脱却を図るカターレ富山

昨シーズンのカターレ富山は、攻撃にも守備にも組織らしさがまったく感じられず、
とにかくゴール前でのタックルとブロックでギリギリ守り抜き、マイボールになると遠くに蹴っ飛ばしてFWの個人能力に賭ける。
ボールを保持して可能性の高いチャンスを作り出そう、あるいは守備機会を少しでも減らして負担を軽くしようという考えがなく、
平均ポゼッション率も43.5%でリーグ21位で、どの試合でも相手がゲームを支配していた。

J2でポゼッション率最下位だった松本山雅(43.3%)や、J1のサガン鳥栖(43.7%)のように、
戦術としてポゼッションが低くなっていて、それで結果が伴っているのならまだしも、
富山の場合は結果が出ていなくて、去年のコンサドーレ札幌のようにただ押しこまれて防戦一方だっただけだし、
パス成功率もJ2の中ではワースト1というありさまで、強烈なまでにカターレ富山に思い入れがあるか、
あるいは変態的にドMな人間でなければとても見ていられない試合ばかりで、
私もブログで「何年に一度レベルの糞チーム」「タダで見ることすら損した気分にさせる」とかなりボロクソ書きました。

しかし、今年のカターレ富山は、昨シーズンリーグトップの多さだったクリアを少しでもボール保持の方向に持っていきたい、ということで、
富山どころかヴァンフォーレ甲府でもロングボール主体の攻撃しか作れなかった安間がついにパスを回すプレーに着手するようになり、
第1節の北九州戦は終盤かなり押しこまれたにもかかわらずポゼッション率49.3%、
そして今回の愛媛FC戦は勝ち試合にもかかわらずポゼッション率が52.2%と、劇的な改善を見せている。
ちなみに、去年までは、元々アンチポゼッションのスタイルである上に、リードしていると相手チームが前掛かりに来て
さらなる引きこもり状態になってしまうため、勝ち試合でもポゼッション率は低く、最高でも第37節鳥取戦@富山の48%、
わりと充実した試合をしていたように見えた最終節の水戸戦@富山でもわずか40%でした。

とはいえ、まだ完成度が高いとは言えず、パスミスが多い、ゴール前に人数をかけられない、ペナルティエリア内でのプレーが少ない、
ゴールに近づくにつれて前向きなプレーができなくなるなど、まだまだ出来が悪いと感じさせる部分はいくつもある。
それに、今まで勝った相手が、メンバー大幅入れ替えでチームの作り直しを強いられているギラヴァンツ北九州に、
数少ない相性の良いチームである愛媛FCと、巡り合わせの良さみたいなのがあっただけかもしれないし、
今後相性の悪いチームと当たったり、相手チームに対策されてきた時に、またクソみてえなチームに戻ってしまうかもしれない。
そういう意味ではまだ今のサッカーに対する懐疑的な見方を取り除くことはできないが、
今までの縦ポン一辺倒サッカーに比べれば断然、見ていられるサッカーになっていることは間違いないわけで、
ある程度の期待は持てる状況にあると言えます。

なので、私からも「今年のカターレ富山は、見れるサッカー。今のうちはね。だから見るなら今のうちだよね。」と書いておきます。
ハッキリ書きましたからね。後から言い訳はさせないですよ。


・愛媛FCはシュート3本にとどまるも完敗というわけでもなく

愛媛FCは毎年序盤に好成績を残し、春の愛媛FCは強い、というのがもはやJ2の共通認識になっていて、
実際にモンテディオ山形に勝ち、松本山雅に引き分けと、監督が替わっても春の強さは相変わらずだと思っていたのですが、
今回の試合は無得点で、シュートも3本しか記録されなかった。

ここまでの2試合で4得点を挙げているのですが、コーナーキックから2点、PK1点、クロスがそのままゴールインした
偶然性の高い得点が1点という内訳で、まだ流れの中から狙った形で決めたゴールが1つもない。

その得点力の改善を初スタメンとなったFC東京から期限付き移籍の若手FW重松健太郎に期待したいところだったが、
ボールキープやサイドに流れてのチャンスメイクの部分では十分に活躍できていたものの、
その一方でゴール前に人数をかけられなかったり、重松自身もゴール前で脅威となるプレーをあまり出すことができなかった。

中盤のトミッチのボールさばきはさすがだと思ったし、90分に放ったシュートはかなり鋭くきわどいコースを狙ったものでヒヤッとしたし、
吉村圭司や代健司といった守備的な選手も攻撃参加して、本職FWながらウイングバックに配置されている石井謙伍もいやらしい。
64分のチャンスにもあるように、サイドでチャンスを作ったら逆サイドのウイングバックがゴール前に詰めるという、
最近の3バックシステムでよくある攻撃方法もしっかりやることができていたし、数字だけ見れば試合がクソ悪かったように見えるけど、
そう悪い試合をしていたようには見えなかった。

とはいえ、愛媛サポ目線で見るとあれが酷い、これが酷いと、いろいろあるのかもしれませんが。

個人的に気になったところといえば途中交代ぐらいで、前3人を東、赤井、河原に交代したわけで、
石丸監督のコメントによると、メンバーをフレッシュにして相手DFの裏で勝負しようという意図があったみたいなのですが、
あまり効果があったようには見えなかった。
今シーズンこれまでの富山の失点が全てDFラインの裏にロングボールを放り込んでからのもので、
開幕戦では富山がリードしているにもかかわらず前掛かりになったDFラインの裏を突かれ、富山の守備陣がバタバタしていたので、
そういった形での得点を狙っていたのかもしれませんが、むしろ富山の方が修正してそれに対応できていたのか、
あるいは愛媛があまりロングボールを得意としていなかったのか、裏を取るという形はあまり見られませんでした。
特に河原は栃木SCと大分トリニータでの3年半のJ2生活で、J2で戦うのはちょっと厳しそうだというのが
大体明らかになっているはずだし、だからこそ栃木に見限られて戦力外になった選手なので、そういう選手を使うぐらいならば、
この試合ではベンチ外だったルーキーで身長190cmの大型FW渡辺亮太を使ってきた方が脅威だったかもしれません。


・メシ食った

新シーズンを迎えたということでスタジアムグルメも新しいものがいろいろ加わっていて、スタジアムの中に新規出店があって、
移動販売車も今まで見たことがない店の車が来ていました。

というわけで、今回はかれえてい新庄店の移動販売車で「牛すじカレー」を食べました。800円。
牛すじが意外にも多くてボリュームがあり、ルウは中辛と甘口の間ぐらいかな?食べやすい仕様だけど、
カレーの味を堪能するというよりは具を楽しむカレーって感じでしょうか。
今回はこれだけでお腹ふくれたので(スタジアム来る前に昼飯ちょっと食ったし)、他の新規スタジアムグルメはまた次の機会に。


・カターレ富山選手おすすめ本紹介

今回のマッチデープログラムでは、富山県立図書館との共同企画で、各選手のおすすめ本が紹介されていました。
とはいっても、全てが図書館で読めるというわけではないですけどね。。。図書館所蔵の作品にはちゃんと印ついてました。

三浦知良「やめないよ」(朝日)や宇都宮徹壱「フットボールの犬 欧羅巴1999-2009」(舘野)といったサッカー本から、
百田尚樹「永遠の0」(吉井)や長谷川卓「嶽神」(木本)といった小説、
井上雄彦「スラムダンク」(池端)に原泰久「キングダム」(黒部)とマンガを挙げる人もいれば、
雑誌の「GQ JAPAN」(御厨)なんてのもあったりね。いろいろですよ。