マジすか学園GX☆#4ー6☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園GX☆#4ー6☆



(──来るッ!)

市川ミオリにトドメの一撃を加える直前、志田マナカは知覚した。

自身の異能(チカラ)の領域に踏み込んできた存在のことを。
その者の名は。

「平手ぇ......、会いたかったぜ〜」

平手ユリナ。
“プリズン ”の同士でもあり、敵対関係にある存在。
彼女もまた、この卒業試験の
受験者(プレイヤー)であった。
口を開く。

「噛みつく相手を間違えるなよ。それとも、プリズンに飼いならされているのか、志田?」

「なにッ?」

「せっかく、自由の身になれたんだ。失われた青春を謳歌するべきだろ」


「こんなもん、かりそめの自由だろ!オレたちは、所詮、プリズンの言う通り、ポイント集めるしかねーんだよ!言ってみりゃ、プリズンの犬なんだよ!」

「本当に、それで、いいのか?」

「うるせぇんだよ。それしか…、それしかねーだろッ!もう、忘れちまったよ…」

「プリズンに尻尾を振る犬か…」

「うぜぇな。だったら、どうだって言うんだ!噛み砕いてやるぜ、平手ぇ!」

走る。
マナカの拳が平手ユリナの腹部に突き刺さる。

しかし─。

「無駄なことだと、わかってるだろ」

ダメージが、まったくない。

何度も、拳を振るうも、ユリナは微動だにしない。

「クソっ!使いこなせるようになったのか…、あの異能(チカラ)を…」

微笑むユリナ。

昨日のブラックたちと同じであった。

逆に、
マナカの異能(チカラ)である、軽度の幻覚や相手との位置を入れ替えるなどの能力を発動しようとするも、ついに、少しも発現することはなかった。

手詰まり。

「世界は、突然、壊れる。そして、また、構築されていく。
世界が天動説から、地動説を認識し、変化したように─」

ユリナはつぶやく。

─ごめん…」

平手ユリナの拳が、マナカをとらえる。この世のすべての理不尽に抗うために。

「わたしは、強くなりすぎた」

一瞬の後、マナカの視界は
真っ黒に落ちた。




欅女学園三年。

平手ユリナ。

──能力名『世界には愛しかない』


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その頃。

前田は、ひとりの女子高生を追っていた。
鬼塚だるまが、救急車で運ばれていくとき、
野次馬の中で見かけた少女を。

細い路地裏で立ち止まる。と。

「何か?」

振り返る茶系の髪色のショートカットの少女に
前田が、問う。

「なぜ、逃げたんだ?」

「別に...、逃げたわけじゃないけど。そっちこそ、どうして、わたしを追っかけてきたの?」

「わたしの大切な仲間が、やられた...」

「それで?」


「そいつは、見かけによらず、意外と、花とか植物が好きだったりするんだ...。そいつが、最後に残した言葉が、『欅』...だった」

高校指定のセーラー服の背中には、欅の葉の刺繍がほどこされていた。

「なるほどね。確かに、わたしは、欅女学園の生徒だけど、わたしがやったわけじゃないよ。ただし、心当たりはあったりする」

「心当たり?」

欅女学園の渡邉リサは
いたずらっぽく笑う。

「わたしを、倒せたら、教えてあげるってことで、どう?──」

ほとんど左右に幅のない路地裏で、対峙する二人。


「──“ プリズンランキング”『第1位』。マジすか女学園の前田敦子」