マジすか学園G5☆序章☆in 乃木坂46 | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園G5☆序章☆in 乃木坂46

(『なんでだよっ!いきなり、どうしてッ!
わたしたち二人で、“ てっぺん”獲るんじゃなかったのかよ!』
)

(『ナギ…何度も言わせるな。わたしは、お前と一緒には…行けない…。それじゃ、意味がないんだ…。わたしは、「マジ女」には…、入学し(行か)ない』)

(『それ、本気で言ってるのか?アルノ…』)

『当たり前だ。わたしたちは、いつだって…“ マジ ”だったじゃないか』

「だったら…、なんで…
なんでなんだよーッ!」

「うるさーい!」


夢から覚め、現実に引き戻される少女。
ベッドの傍らの母親の怒声が続く。

「こらッ!早く起きなさい!今日から、学校でしょ!」


「ヤバっ!」

ベッドから飛び起きた少女の名は─

マジすか女学園 新1年。
井上ナギ。

フワフワのウェーブがかった茶系の長い髪は、寝癖でボサボサであった。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


「来たぜ…。マジ女」

入学式をむかえたマジすか女学園の校門に、ふるふると打ち震え立ちつくすナギ。武者震い。
すっと、前髪をゆっくり掻きあげる。

と。

「おいっ!そんなとこに突っ立ってちゃ邪魔だよ!」

背中をドンっと押され、無様に倒れ込むナギ。
振り返れば同じ新1年生の少女。お嬢様然とした長い髪。
しかし、人懐っこさが顔にあらわれていた。

「わたしは、F中出身の菅原サツキ。よろしくね」

手を引かれ立ち上がるナギ。

「N中出身。井上ナギ」


「ねぇ、あんたは、吹奏楽部(ラッパッパ)に入るの?あっ!それはないかぁ。あんたケンカ弱そうだもんね」

「なっ…!」

「腕に覚えのあるやつらは、校舎裏に呼び出されるんだって。スカウトと言う名目の腕試しってとこかな」

「そうなんだ」

「確か、N中って言ったら、トップは、中西ってやつじゃなかったっけ。あっ、でも、そういえば、なんか事故に遭って…ん?どうした?」


ナギの視線の先には、

校庭のなかでも
一番大きな桜の樹。
その大樹にもたれるように
桜色のスカジャンを纏った少女の姿。
胸には赤と黒の金魚。
無機質な瞳は、何を物語るのか。


「おい、ナギ。目を合わせるな!彼女は、三年の遠藤さくら。ラッパッパ四天王の一角。狂気の桜姫だ」

サツキの言葉はほとんど耳に入っていなかった。

一歩一歩、大きな桜の樹に近づいていくナギ。
はらはらと
落ちてくる桜の花びら。

お互いの拳が届く距離まで
近づいたとき、

おもむろに、
遠藤さくらが、口を開いた。

「ねぇ、知ってる?桜の樹の下には、『死体』が埋まってるって話」



──校舎裏

「神は、こう言った…『 光あれ!』と」

背中に白竜の漆黒のスカジャンを纏いし
髪の長い少女は、目にも止まらない迅さの拳を繰り出した。

「出たー!賀喜さん得意の【死の聖書(バイブル)】だー!」

数名の取り巻きが、騒ぎ立てる。ラッパッパ四天王の一角。賀喜遥香。

「なんだ。今年の新入生は雑魚しかいないのか?これでは、腕試しにも…」

「賀喜さーん!」

「どうした?」

「遠藤さんが…、新入生と…」

「さくらが?珍しいな。あいつが、動くなんて…。面白い新入生でも見つけたのか」


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


「桜は、その死体の血を吸って、毎年、美しく狂い咲く」

遠藤さくらの拳が血に染まっていた。井上ナギの返り血によって。

「いきなり、殴りかかってきやがって…、これがラッパッパの腕試しなのか?だったら、やるしかない…」

桜の樹を背に、防戦一方のナギ。端正な顔が、腫れあがり、痛々しい。

素早く
桜の樹の後ろに身を隠す。
が。
完全に隠れ切れず、
右から左からと
さくらの拳が飛んできた。

それをかわしながら、ナギは、タイミングをはかっていた。
(一か八か…)

離れた場所で
二人のケンカをサツキは傍観するしかなかった。
「相手が悪すぎる…」

ナギが
桜の樹の陰から顔を出そうとすると
さくらの拳が、容赦なく飛んでくる。

「出てこないの?それじゃ、テストにならないよ」


瞬間。
ナギが、跳躍する。
その勢いを片腕一本で支え、
桜の太い幹を中心に、回転し、

そのまま
さくらの後頭部に、遠心力のついた蹴りを叩き込んだ。勢いで、桜の樹に額を強烈に打ち付けるさくら。



しかし、さくらは倒れない。

振り返る額からは、赤いものが、一筋。小さく笑う。狂気が溢れ出る。

「やってくれたね……、お前も、桜の樹の下に、埋めてあげる…」

「ふざけるな…わたしは、絶対、誰にも負けないって決めたんだ。“ てっぺん”になるまで!」

ナギの決意を込めた眼差しは、まだ見ぬてっぺんを見据えていた。


─もう一度、自分のことを好きになるために─