マジすか学園☆(矢場久根死天王オメガ編1)☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園☆(矢場久根死天王オメガ編1)☆

『……ようやく、鎮火しました。この 火災による死傷者は奇跡的にひとりも …』

テレビのニュースを眺めるひとりの少 女。

「墓標…か」

焼けただれ、灰になった新宿本部ビル を、そう形容する市川ミオリ。

自室の壁には マジすか女学園の主要な生徒の顔写真 が、並んでいる。顔に×印がされてい るものも数枚あった。倒したという意 味なのか。

「あいつの初陣は…、誰にするかな… 」

矢場久根死天王ー最後のひとり。

オメガ。

ミオリが、おもむろに、ダーツの矢を 放つ。

見事に、一枚の写真に突き刺さった。

「松井ジュリナ…、これもまた、運命 か…」



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河原ー

(『いつでも来いよ!松井!』)

「約束…、破りやがって…」

(『お前の大切なものは、すべて消え る…Dの名の下に…』)

ジュリナの表情は暗い。目標を見失っ てしまったかのように…。

「食べる?」

しゃがみ込んでいるジュリナの目の前 に、突然差し出される手。そこには、 箱に入った丸い一口サイズのフルーツ アイスがいくつもあった。

抜け殻のようになっていたジュリナも 、少し戸惑う。

長くウェーブのかかった髪。きれいな 瞳。美少女と呼べる風貌。究極。同い 年くらいの少女だが、制服ではなく、 薄紫系のふわふわした私服。白のスカ ート。

少女は、隣りに座り、ジュリナを見て 、にっこり笑う。だれかに似ていた。

ジュリナは、無言で、アイスをひとつ つまんで口に運ぶ。

「おいしい?」

少女の問いかけに、特に反応を示そう としないジュリナ。

「わたしは、これ、大好きなんだけど な。特に、ピーチが好き。だから、い つも、最後までとっておくんだ」

「……、同じだ…」

「えっ?」

「好きなものは、最後までとっておく 」

「そうなんだ!一緒だね!」

少女は、高校生。ジュリナと同学年。 今日は創立記念日だそうで、街へ出掛 けるところだったらしい。

「もし…、とっておいたものが、なく なってたら、どうする?」

「えーっ!?それは、泣く!」

「泣くよな…。でも、わたしの本当に 好きなものは…、よく、なくなるんだ …」

ジュリナは、輝く太陽を眩しそうに見 つめた。

「そうなんだ…、それならこれからは 、なくさないようにしないとね」

たまたまだったかもしれない その少女の発言。ジュリナの脳裏には 、はっきりとネズミの顔が浮かんだ。 自分にとって、ただひとりの友。

「ところで、お前の名前は?」

少女は静かに笑って言った。

「江口アイミ」



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河原ー

「つ…、強い…」「バケモンだ…」「 マジ女に…、あんな強いやつが…いた なんて…」

座蹴留奈商業の生徒50名が、虫の息で 、地に伏し、呻いている。 ジュリナは、すでに、マジ女へ向かっ ていた。決して、無傷ではなかったが ー。

「くそっ…、応援を…」 援軍を呼ぼうと、地面に伏したまま、 ケータイを取り出す座蹴留奈商業の生 徒。

ぐしゃっ!

何者かに、ケータイもろとも手を踏み つけられる。そのまま、ぐりぐりと足 にちからを入れる美少女。

「ぐわあああああ!」

感情のない表情で、手を踏みつけるア イミ。CGのように心が読めない。

「松井ジュリナ…、強き者よ…」

アイミが遠くを見るような瞳で呟きを もらす。

「終末のラッパを鳴らすのは…アンダ ーガールズでも、ディーヴァでも、ま してや、マジ女でもない…」

黙示録のラッパ吹き。

『ヨハネの黙示録』に記されしー神の 御遣いのこと。地上を焼き払い、滅ぼ したといわれる天使たち。

「…わたしたち、矢場久根だ!」

江口アイミ。 矢場久根死天王、最後のひとりー

オメガ。

Ω(オメガ)ー最終。究極。

オメガの、凄絶な美しさと虚無を湛え た瞳が、きらめいた。

「すべてを…、滅ぼすのみ!」



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