マジすか学園V☆(下書き)
「よーし!片っ端から、強そうなやつ捕まえて、“チームさくら”に勧誘しようぜ!」
「誰でもいいのかよ?」
そう言いながら、カミソリゾンビの二人は、教室を飛び出した。
落書きの施された廊下を走る。
その先には、『階段』があった。
代々、この学園の最強武闘派集団の名をほしいままにしている吹奏楽部の部室へと続く『階段』であった。うかつに近づくことのできないことは、マジ女の在校生はおろか、新入生でも、知らない者はいなかった。
そこに─
その『階段』を見上げる、見かけない制服を着た黒髪の少女が、佇んでいるのが見えた。
さっそく、カミソリが、にこやかに、話しかけようとすると、それに気づき、振り返って、言った。
「Guten Morgen.」
お嬢様のような風貌の薄紫色を基調とした制服の少女は、爽やかに微笑んだ。
「は?英語か?」
カミソリゾンビの二人が、顔を見合わせる。
「英語じゃなくて、ドイツ語だよ」
「なんだよ、日本語しゃべれるんじゃねーか」
「よかったぜ!英語ならしゃべれるんだけどなー」
「ウソつけよ!」
カミソリゾンビの二人が、言い合っていると、
「わたし、ピアノが弾きたいの。子供の頃から、ずっと、ピアノを習ってきてて、日本の高校に入ったら、絶対に、吹奏楽部に入ろうって、決めてたの」
「お前、うちの吹奏楽部のこと知らねーのか!」
「帰国子女ってやつだな。悪いことは言わねー。やめとけ!お前じゃ、吹奏楽部(ラッパッパ)には、入れねーよ!」
その言葉を聞き流すかのように、階段に足をかけようとする少女。
「ちょっと待てよ!」
あわてて、
ゾンビが、少女の肩に手をかけた。
直後。
「ぐはっ!」
裏の拳が、ゾンビの顔面を襲った。
仰向けに
倒れ込むゾンビ。
「くそっ!いきなり、何するんだよ!」
それを見て、カミソリが、手刀を構える。少女を
睨みつけながら、
「おい!いつまで、寝てるんだ?」
背中越しに、ゾンビに声をかける。
いつものように、そう、その名の通り、ゾンビよろしく起き上がってくるかと思っていた。
しかし─
カミソリが、振り返る。
ゾンビは、完全に意識を失っていた。起き上がる素振りもなかった。たったの一撃。あの打たれ強いゾンビが、である。
カミソリの背筋に、戦慄が走る。
(こいつ…、強い!)
相変わらず、少女のほうに、戦意は感じられないが、相方をやられて、黙っていられるカミソリではなかった。
鍛えあげた手刀を振りかざす。
何者をも切りつける、まさにカミソリの如き、手刀。
間合いを詰め、何度も、カミソリは、手刀を振るった。
しかし。
「どうしたの?」
「ちくしょう!なんで…切れねぇんだ?」
少女の顔はおろか、制服にさえ、傷ひとつ付けることが、出来ていなかった。
「フフ…、可笑しい」
「てめー、笑ってんじゃねーぞ!」
カミソリは、両手を、思い切り、振り回した。
「わたしの手刀(カミソリ)は、二枚刃なんだよ!」
「単調だね」
すり抜ける。
少女は、カミソリの攻撃リズムを把握し、紙一重で、かわしていた。カミソリには、まるで、お化けを相手にしている感覚だったかもしれない。
「そろそろ、五月蝿いから、消えて」
少女の瞳に、一瞬、鋭い煌めきが宿った。
「ぐほっ!」
直後。
少女の右膝が、カミソリの前に立ちはだかった『ゾンビ』の腹部に、突き刺さっていた。
「ゾンビ!」
「おい!また、スランプかよ!しっかりしやがれ!」
腹部をおさえながら、呻くゾンビ。
カミソリとゾンビの二人は、この恐るべき少女から、距離をとる。少女のほうも、戦闘態勢に入ったようだ。
「大丈夫か!ゾンビ!」
「油断すんなよ!カミソリ!」
「お前が、言うな!」
「負けられねー!わたしたちは、さくらさんの舎弟なんだ」
「ああ、『マジ』だよ…」
カミソリとゾンビの二人は、いつものように、背中を合わせ、構えをとり、激しく、少女を見据えた。
「誰でもいいのかよ?」
そう言いながら、カミソリゾンビの二人は、教室を飛び出した。
落書きの施された廊下を走る。
その先には、『階段』があった。
代々、この学園の最強武闘派集団の名をほしいままにしている吹奏楽部の部室へと続く『階段』であった。うかつに近づくことのできないことは、マジ女の在校生はおろか、新入生でも、知らない者はいなかった。
そこに─
その『階段』を見上げる、見かけない制服を着た黒髪の少女が、佇んでいるのが見えた。
さっそく、カミソリが、にこやかに、話しかけようとすると、それに気づき、振り返って、言った。
「Guten Morgen.」
お嬢様のような風貌の薄紫色を基調とした制服の少女は、爽やかに微笑んだ。
「は?英語か?」
カミソリゾンビの二人が、顔を見合わせる。
「英語じゃなくて、ドイツ語だよ」
「なんだよ、日本語しゃべれるんじゃねーか」
「よかったぜ!英語ならしゃべれるんだけどなー」
「ウソつけよ!」
カミソリゾンビの二人が、言い合っていると、
「わたし、ピアノが弾きたいの。子供の頃から、ずっと、ピアノを習ってきてて、日本の高校に入ったら、絶対に、吹奏楽部に入ろうって、決めてたの」
「お前、うちの吹奏楽部のこと知らねーのか!」
「帰国子女ってやつだな。悪いことは言わねー。やめとけ!お前じゃ、吹奏楽部(ラッパッパ)には、入れねーよ!」
その言葉を聞き流すかのように、階段に足をかけようとする少女。
「ちょっと待てよ!」
あわてて、
ゾンビが、少女の肩に手をかけた。
直後。
「ぐはっ!」
裏の拳が、ゾンビの顔面を襲った。
仰向けに
倒れ込むゾンビ。
「くそっ!いきなり、何するんだよ!」
それを見て、カミソリが、手刀を構える。少女を
睨みつけながら、
「おい!いつまで、寝てるんだ?」
背中越しに、ゾンビに声をかける。
いつものように、そう、その名の通り、ゾンビよろしく起き上がってくるかと思っていた。
しかし─
カミソリが、振り返る。
ゾンビは、完全に意識を失っていた。起き上がる素振りもなかった。たったの一撃。あの打たれ強いゾンビが、である。
カミソリの背筋に、戦慄が走る。
(こいつ…、強い!)
相変わらず、少女のほうに、戦意は感じられないが、相方をやられて、黙っていられるカミソリではなかった。
鍛えあげた手刀を振りかざす。
何者をも切りつける、まさにカミソリの如き、手刀。
間合いを詰め、何度も、カミソリは、手刀を振るった。
しかし。
「どうしたの?」
「ちくしょう!なんで…切れねぇんだ?」
少女の顔はおろか、制服にさえ、傷ひとつ付けることが、出来ていなかった。
「フフ…、可笑しい」
「てめー、笑ってんじゃねーぞ!」
カミソリは、両手を、思い切り、振り回した。
「わたしの手刀(カミソリ)は、二枚刃なんだよ!」
「単調だね」
すり抜ける。
少女は、カミソリの攻撃リズムを把握し、紙一重で、かわしていた。カミソリには、まるで、お化けを相手にしている感覚だったかもしれない。
「そろそろ、五月蝿いから、消えて」
少女の瞳に、一瞬、鋭い煌めきが宿った。
「ぐほっ!」
直後。
少女の右膝が、カミソリの前に立ちはだかった『ゾンビ』の腹部に、突き刺さっていた。
「ゾンビ!」
「おい!また、スランプかよ!しっかりしやがれ!」
腹部をおさえながら、呻くゾンビ。
カミソリとゾンビの二人は、この恐るべき少女から、距離をとる。少女のほうも、戦闘態勢に入ったようだ。
「大丈夫か!ゾンビ!」
「油断すんなよ!カミソリ!」
「お前が、言うな!」
「負けられねー!わたしたちは、さくらさんの舎弟なんだ」
「ああ、『マジ』だよ…」
カミソリとゾンビの二人は、いつものように、背中を合わせ、構えをとり、激しく、少女を見据えた。