マジすか学園4☆第10話☆(この物語はフィクションです)
病院を抜け出したソルトは、『約束の場所』である、体育館にいた。さくらと決着(ケリ)をつけるための、タイマンの場所に─。

そこへ、おたべ、マジック、バカモノ、ヨガの四人が、現れる。
「何しとるんや!ソルト!」
「まだ、退院の許可はおりてないのに…」
「無茶だ!そんな身体で」
「ソルトさん!大丈夫なんですか?」
集う
四人をかき分けるように、ソルトは、足を踏み出す。
体育館の入り口方向へと。
そこには、“てっぺん”を目指し、『階段』を脇目も振らず、のぼり続けてきた、さくらの姿があった。
嬉しそうに、ソルトは笑う。
「さくら…、お前のおかげで、退屈だった毎日が…、最後にきて、楽しく思えたよ」
「ソルト…、わたしは、“てっぺん”をとるために、マジ女(ここ)へ来た」
「“てっぺん”は、高いぞ…、もっと、わたしを、楽しませてくれ」
「ああああああああっ!」
さくらが、走りだす。
先手をとったさくらの拳は、ソルトの頬を掠めた。
ソルトは薄い笑みを、消さないまま─。ロングスカートから伸びるしなやかな蹴りが、さくらの腹部を捉える。
「ぐほっ!」
容赦のないソルトの攻撃に、防戦一方のさくら。
ソルトの鋭い拳は、誰よりも重く、さくらの顔を、何度も打ち抜いた。
顔面を赤く染め、肩で息をするさくら。
「はぁ…、はぁ…」
やはり、ソルトの強さは、尋常ではなく、意識が朦朧としてくる。
こんなとき、思い出すのは、いつも、幼い頃の悲しい過去。強く生きていかなければいけなかった。誰にも頼ることなく。また、誰よりも強く。
(あと…少し…)
手の届くところまで、来た。
(わたしは…、掴むんだ…)
眼差しだけは、ソルトを、烈しく貫いていた。
(そうすれば…、いままでの喧嘩に…、意味があったと…、思えるから…)
満身創痍のさくらに対し、ソルトも、厳しい視線を返す。
「わたしの背中には、仲間が、いる…、固い絆で、結ばれた…四人の仲間が…、だから、負けない。絶対に─」
背負うものの重さを知ったソルトの強さは、更に、凄みを増していた。“てっぺん”への道が、高くそびえ立つソルトに、行く手を阻まれているようだった。
「わたしは…、“てっぺん”に、なるんだ…、強く…ならなきゃ、いけないんだ…、どんなときでも…、たとえ、ひとりでも…」
幼少の頃の記憶が、ふたたび、蘇る。強く生きなければいけなかった。まわりに頼るものもなく─。
それでも、決して、誰にも負けないと、心に誓ったあの日。
「さくらさん!」
「さくらさんには、わたしたちがついてます!」
カミソリゾンビの二人やチーム火鍋のメンバーも、涙を流し、さくらを鼓舞する。
「さくら!」
「負けるな、さくら!」
「行けー!」
ゆっくりと
立ち上がるさくら。

「カミソリ…、ゾンビ…、火鍋…、みんな…」
(わたしは…、ひとりじゃなかったのか…?)
さくらの双眸に、光が宿る。
仲間が、背中を押してくれた。
そして、
渾身のちからを拳に込めて、さくらは、叫んだ。
「道を…、開けろよぉおおおおおッ!」


そこへ、おたべ、マジック、バカモノ、ヨガの四人が、現れる。
「何しとるんや!ソルト!」
「まだ、退院の許可はおりてないのに…」
「無茶だ!そんな身体で」
「ソルトさん!大丈夫なんですか?」
集う
四人をかき分けるように、ソルトは、足を踏み出す。
体育館の入り口方向へと。
そこには、“てっぺん”を目指し、『階段』を脇目も振らず、のぼり続けてきた、さくらの姿があった。
嬉しそうに、ソルトは笑う。
「さくら…、お前のおかげで、退屈だった毎日が…、最後にきて、楽しく思えたよ」
「ソルト…、わたしは、“てっぺん”をとるために、マジ女(ここ)へ来た」
「“てっぺん”は、高いぞ…、もっと、わたしを、楽しませてくれ」
「ああああああああっ!」
さくらが、走りだす。
先手をとったさくらの拳は、ソルトの頬を掠めた。
ソルトは薄い笑みを、消さないまま─。ロングスカートから伸びるしなやかな蹴りが、さくらの腹部を捉える。
「ぐほっ!」
容赦のないソルトの攻撃に、防戦一方のさくら。
ソルトの鋭い拳は、誰よりも重く、さくらの顔を、何度も打ち抜いた。
顔面を赤く染め、肩で息をするさくら。
「はぁ…、はぁ…」
やはり、ソルトの強さは、尋常ではなく、意識が朦朧としてくる。
こんなとき、思い出すのは、いつも、幼い頃の悲しい過去。強く生きていかなければいけなかった。誰にも頼ることなく。また、誰よりも強く。
(あと…少し…)
手の届くところまで、来た。
(わたしは…、掴むんだ…)
眼差しだけは、ソルトを、烈しく貫いていた。
(そうすれば…、いままでの喧嘩に…、意味があったと…、思えるから…)
満身創痍のさくらに対し、ソルトも、厳しい視線を返す。
「わたしの背中には、仲間が、いる…、固い絆で、結ばれた…四人の仲間が…、だから、負けない。絶対に─」
背負うものの重さを知ったソルトの強さは、更に、凄みを増していた。“てっぺん”への道が、高くそびえ立つソルトに、行く手を阻まれているようだった。
「わたしは…、“てっぺん”に、なるんだ…、強く…ならなきゃ、いけないんだ…、どんなときでも…、たとえ、ひとりでも…」
幼少の頃の記憶が、ふたたび、蘇る。強く生きなければいけなかった。まわりに頼るものもなく─。
それでも、決して、誰にも負けないと、心に誓ったあの日。
「さくらさん!」
「さくらさんには、わたしたちがついてます!」
カミソリゾンビの二人やチーム火鍋のメンバーも、涙を流し、さくらを鼓舞する。
「さくら!」
「負けるな、さくら!」
「行けー!」
ゆっくりと
立ち上がるさくら。

「カミソリ…、ゾンビ…、火鍋…、みんな…」
(わたしは…、ひとりじゃなかったのか…?)
さくらの双眸に、光が宿る。
仲間が、背中を押してくれた。
そして、
渾身のちからを拳に込めて、さくらは、叫んだ。
「道を…、開けろよぉおおおおおッ!」
