マジすか学園F☆#3☆(最終話) | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園F☆#3☆(最終話)


【エリアB】



「行くんか?そんな身体で…」

仰向けになった福本アイナの、視界の端で、
ボロボロの全身を、引きずるように、ゲキカラが、歩みを始めていた。行く先は、もちろん、前田たちが闘っているであろう【エリアK】だった。

「わたしには…、結末を…、見届ける…義務が、ある…」

「それが…ラッパッパなんやな…」


「それが─、“マジ女”だ…」


振り返りもせず、ゲキカラは重い足取りで、歩を進める。

アイナが、立ち上がろうとしていることに、気づいてはいても─。

「止めれるものなら…、止めてみろ」

と、ゲキカラは、意に介さない。


「止める…、それ…が、“ディーヴァ”やからな…」

ゲキカラの背中を追うアイナもまた、満身創痍だった。それでも、彼女には、立ち上がる理由があった。



「く…、そういや…、総帥(あいつ)は、いつも…、孤独(ひとりぼっち)やったなぁ…、近くに、おっても…、心を閉ざしたまま、誰に対しても、そうやった…、それでも、ほっとかれへんかった…」


頂点に君臨する者の孤独。過去のトラウマにがんじがらめに縛られた『無敵』の女王。

アイナは、右手を特攻服の懐に、突っ込む。


「総帥(あいつ)のために、うちの人生は…あるんや…
だから、止めなあかんねん…、どんなことしても…」


ジリ…ジリ…と、アイナが、懐に、右手を入れたまま、ゲキカラの背中に迫る。
距離が、縮まっていく。

そのとき、

ゲキカラが足を止める。

そのタイミングを見逃すことなく、
ゲキカラの背後から、アイナが、覆いかぶさった。ゲキカラの首に、アイナの腕が、巻き付く。

「どうした…、首をしめ上げる“ちから”も残ってないのか…?」


「ゲキカラ…、頼みがあるんや…、うちに…、ちから…、貸してくれへんか…」

アイナが危害を加えるつもりのないことは、ゲキカラにも、わかっていた。


「重い…」

「そう言うなや…、こうなったら、一蓮托生や…。一緒に【エリアK】まで、行こうやないか…、タダとは言わん…、これ、あげるさかいに…」

そう言って、ゲキカラの目の前に、差し出されたものは─。

「なんだ、これは?」


「飴ちゃんや…、これで…、エネルギー補給して…、絶対に、総帥(あいつ)を、止めんとあかんねん…」

「どういう意味だ?」

「……、総帥(あいつ)にとって、ホンマは、西も東も、関係ないんや…」

「それなら…、総帥の、本当の狙いは…?」


「破滅…」


アイナは、苦いものを口にしたように、吐き捨てる。


「総帥(あいつ)は、すべての物(もん)を…、ただ、壊したいだけなんや…、目の前にある物…、すべてを…」


ゲキカラの瞳に、光が宿る。


「行くぞ…、手遅れに、なる前に」







#3『それぞれの“マジ”、それぞれの理由(わけ)』終


マジすか学園F☆ 完


つづく─