マジすか学園3☆#11ー9☆
丸の内のオフィス街は、昼下がりの様相を呈していた。スーツ姿のOLたちが、ブランド物の財布を抱え、コンビニやカフェに駆け込んでいく昼休み。
その空間に溶け込めきれてない、シックなスーツ姿のシブヤは、そんなOLたちを見やり、だるそうに、首をまわす。
「あー、眠い…」
大手IT企業に就職したものの、慣れないデスクワークに、パソコンも上手く扱えないシブヤは、不快感を露わに、公園に向かって歩いていた。
と。
「シブヤさあああああん!」
大きな声がした。涙混じりのー。
「ダンス!?こんなとこで、何やってんだ?」
マジすか女学園の二年生。シブヤの舎弟であるダンスだった。シブヤに走り寄る。セーラー服に派手な黄色のウィッグは、この街から明らかに浮いていた。
「おかえりなさい!待ってましたよ!シブヤさんがいない間、寂しくて死んじゃいそうでした」
かわいくウサギの顔真似をするダンスにシブヤの拳がガンと飛ぶ。
「大げさなんだよ!」
「ごっつぁんです!」
いつものように、鼻血を流すダンス。
周りの視線が痛かったので、人気の少ないビルの影に入る。
ダンスは、最近起きた出来事をかいつまんでシブヤに話した。前田のことも。
「なるほどな…、日本(こっち)でも、いろいろあったんだな…」
「マジ女は、これから、どうなるんでしょう?」
ディーヴァ、アンダーガールズ、矢場久根、それらの壁は容赦なく襲いかかってくる。
「もう、わたしは卒業したんだ…、そういうことは、現役のやつらに任せるよ」
「そんなぁ…」
シブヤは、そっけなく、その場にダンスを置きざりにし、ビルの影を出ようとした。
そのとき、ひとりの少女とすれ違う。
髪型はマッシュ系のショートレイヤー。明るい髪色。
モデルのようにかなり細くすらっとしたスタイル。
春らしい茶系のショートパンツに白いシャツ。
シブヤがオフィス街には珍しいなと思った直後、背後で、ドサッという音と低い呻き声が聞こえた。
まさか、と思い、振り返る。
シブヤは舌打ちせざるを得なかった。
ダンスが地面に沈んでいる。
やったのは間違いなく、すれ違った少女。
「シブヤさん。あなたを怒らせるには、これが一番効果的だと思いまして…、まさか、こいつみたいに一発で終わり、なんてことはないですよね?神とまで言われた伝説のラッパッパのひとりなんですから…」
「見たことねぇ顔だな…。おめぇ、誰なんだ!?」
美形の少女は、愉快そうに、語る。
「まわりからは、こう呼ばれています。
“神崩し”…、と」
面白ぇ、と白い八重歯をのぞかせるシブヤ。
「そのやり方を選んだこと、たっぷり、後悔させてやる…。
来いよ…、ど新人…」
その空間に溶け込めきれてない、シックなスーツ姿のシブヤは、そんなOLたちを見やり、だるそうに、首をまわす。
「あー、眠い…」
大手IT企業に就職したものの、慣れないデスクワークに、パソコンも上手く扱えないシブヤは、不快感を露わに、公園に向かって歩いていた。
と。
「シブヤさあああああん!」
大きな声がした。涙混じりのー。
「ダンス!?こんなとこで、何やってんだ?」
マジすか女学園の二年生。シブヤの舎弟であるダンスだった。シブヤに走り寄る。セーラー服に派手な黄色のウィッグは、この街から明らかに浮いていた。
「おかえりなさい!待ってましたよ!シブヤさんがいない間、寂しくて死んじゃいそうでした」
かわいくウサギの顔真似をするダンスにシブヤの拳がガンと飛ぶ。
「大げさなんだよ!」
「ごっつぁんです!」
いつものように、鼻血を流すダンス。
周りの視線が痛かったので、人気の少ないビルの影に入る。
ダンスは、最近起きた出来事をかいつまんでシブヤに話した。前田のことも。
「なるほどな…、日本(こっち)でも、いろいろあったんだな…」
「マジ女は、これから、どうなるんでしょう?」
ディーヴァ、アンダーガールズ、矢場久根、それらの壁は容赦なく襲いかかってくる。
「もう、わたしは卒業したんだ…、そういうことは、現役のやつらに任せるよ」
「そんなぁ…」
シブヤは、そっけなく、その場にダンスを置きざりにし、ビルの影を出ようとした。
そのとき、ひとりの少女とすれ違う。
髪型はマッシュ系のショートレイヤー。明るい髪色。
モデルのようにかなり細くすらっとしたスタイル。
春らしい茶系のショートパンツに白いシャツ。
シブヤがオフィス街には珍しいなと思った直後、背後で、ドサッという音と低い呻き声が聞こえた。
まさか、と思い、振り返る。
シブヤは舌打ちせざるを得なかった。
ダンスが地面に沈んでいる。
やったのは間違いなく、すれ違った少女。
「シブヤさん。あなたを怒らせるには、これが一番効果的だと思いまして…、まさか、こいつみたいに一発で終わり、なんてことはないですよね?神とまで言われた伝説のラッパッパのひとりなんですから…」
「見たことねぇ顔だな…。おめぇ、誰なんだ!?」
美形の少女は、愉快そうに、語る。
「まわりからは、こう呼ばれています。
“神崩し”…、と」
面白ぇ、と白い八重歯をのぞかせるシブヤ。
「そのやり方を選んだこと、たっぷり、後悔させてやる…。
来いよ…、ど新人…」