マジすか学園3☆#10ー8☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園3☆#10ー8☆


両腕をクロスして、顔面をガードするチームホルモンたち。
吉田アカリの真空の斬撃が、その腕を無惨にも切り裂いていった。

「くっ…、なぁ、バンジー、日本刀使うなんて、ちぃっとばかし、チートなんじゃねーか?」


「くだらねぇダジャレは完全スルーとして…、ディーヴァにいまさら銃刀法持ち出しても仕方ないだろ…、それに鞘の中身が刀とは限らない…」


「どういう意味だ?」


「いまだかつて…、奴の刀身を見た者はいない…、つまり…、誰にも見切られたことのない…太刀筋ってことだ」




【エリアE】


ビルに挟まれた狭い路地。
前方と後方から、ディーヴァの隊員が、十名程で壁をつくっている。前門の虎、後門の狼。いや、あるいは、四面楚歌か。

背中合わせで前後の敵を牽制する歌舞伎シスターズ。


「姉貴、囲まれていてはこちらが不利、前方を強行突破し、広い大通りに出る手前で…」

手短にささやく小歌舞伎。

「了解!しっかり、ついて来いよ!」


大歌舞伎が地面を強く踏みしめ、前方の集団に突っ込んでいった。突破口を切り開くために。

叫声を響かせて。

数に勝る余裕からか、虚をつかれた格好のディーヴァ隊員たち。

大歌舞伎の掌底突きを胸部にまともに受けてしまう。一瞬、呼吸が止まる。

ぐらりとその隊員が崩れ落ちた。壁に穴があく。

後背の敵が迫るより早く、一気に、歌舞伎シスターズの二人はディーヴァの群を駆け抜けた。


「待てや!」「逃がすな!」


大通りに出る手前で、身を翻す二人。けっして、あきらめたわけではない。


「誰が逃げるって?」


向かってくる敵を嬉しそうに迎えうつかのごとく、掌底を放つ。

「もう、あんな思いはしたくないんだよ!二度とな!仲間が闘っているのに、ただ、手をこまねいて、見てるだけなんて無様な真似はな!」

先日の新宿でのアンダーガールズによる死のゲーム。大歌舞伎たちは、ただ、前田が傷つき、闘い続けるのを見ていることしか出来なかった。
そんな思いは、二度と、したくない。

狭い路地裏、悠々と各個撃破していく二人。ひとりひとりでは、歌舞伎シスターズの相手にならなかった。


「これはこれは、見過ごせん場面やな」

大通りのほうから声がかかる。
振り返る歌舞伎シスターズのふたり。

「姉貴、あの特攻服は…」

「待ってたよ…、雑魚ばっかりで飽き飽きしてたとこさ」


「その言葉が“はったり”やないと、ええんやけどな。うちの隊員らを雑魚呼ばわりするんやから、しっかり、楽しませてくれるんやろなぁ?」


銀灰色(グレイ)の特攻服。
ディーヴァ十二将のひとりー
小鷹狩ユウカ。
左腕には鉄製の手甲。


「こいつは、わたしに任せろ。お前は、先に行け!」


「姉貴!?」


「前田を頼む」


大歌舞伎に背中をぐいと押され、後ろ髪を引かれる思いで、小歌舞伎は、大通りをひた走り、その場を離れた。

ユウカは残った隊員に、小歌舞伎を追うよう、指示を出す。

「遅かれ早かれ、うちの隊員にやられるだけや」

「小歌舞伎を…、いや、歌舞伎シスターズをなめるなよ」


踏み込む。
真っ直ぐに立ちはだかるユウカの腹部に、大歌舞伎が掌底を打ち放った。
バシッという衝撃音と共に、弾き返される右腕。
「なっ!?」

鉄板を叩いた感触。


「てめぇ、その左腕の手甲と同じように、鎧でも着込んでるのか?」


「そんなわけないやろ」

呆れた様子で笑いとばすユウカ。

今度は、顔面に掌底を打ちこむ。


「痛(つ)ッ!」


またも弾かれる拳。


(なんなんだ…、この身体は…)


「うちの身体は鋼鉄。鍛え方が違うんや」

気功の一種なのだが、大歌舞伎の知識にはないものだった。
十二将の中でも最強の硬度をほこる肉体を持つ。『最硬』の将軍。

大歌舞伎は、掌底から蹴りに切り替え、ユウカの足や首など、いろいろな部分を攻める。
しかし、すべて弾き飛ばされるだけだった。
思わず、天を仰ぐ。

澄み渡った青空に、黒い影。

突然
大歌舞伎の背中に激痛が走った。制服が裂け、血が飛び散る。

「くっ!」


上空から、鷹の爪の一撃。

攻撃を終えた片目の鷹は、ユウカの左腕にのる。

「うちの相棒“マサムネ”や…、能ある鷹はなんとやらって言うやろ」


「ちっ!そんな爪を隠してやがったか…」


未知の敵を前に、未だかつてない闘いに身を投じることになるだろうと直感で実感する大歌舞伎だった。