マジすか学園3☆#10ー5☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園3☆#10ー5☆


東京ー


古川アイリの散り際に、突破口のヒントを見いだしたマナツ。
オメガを見据える。

(彼女の戦闘空間での予測は…ほぼ、完璧…、それは、すべて計算されたもの…、コンピューターを用いた、カオス理論を含む複雑な演算でも、未来を予測することは難しいというのに…、あきらかに普通じゃない…、しかし…)


オメガの表情は、相変わらず、硬質な人形のように、血の気を感じさせない。本当に人間なのかと思わせるほどに。
戦闘機械さながら、オメガは、古川アイリの最後の攻撃も、データとして入力していた。初期値鋭敏性もなんら問題ないようだ。

こちらの攻撃は当たらないし、あちらの攻撃は面白いように当たる。
理不尽だ…とマナツは考える。

(ラプラスの、悪魔…)


と、そこへ、思わぬ訪問者があらわれた。

「アイミ!何やってんだ!?」

「ジュリナ…?」


前田を捜し、奔走していた松井ジュリナだった。
オメガと向田マナツの対峙している場面に、偶然出くわしたのだ。

ジュリナの登場により
オメガの表情が、人間のそれに一変していた。
ノイズ(noise)?


「松井…」

全身、血と汗と土にまみれ、虫の息のマナツ。傍らには、倒れ臥している古川アイリ。


「いったい、何があったんだ!?」


「か…彼女は…、矢場久根、死天王…、オメガ…、マジ女に加担する者たちを…排除しているそうです…、はっきり…言って…、強い、です…、認めたく…ないですが…」


「アイミ…、お前、矢場久根だったのか!?」


「転校してきたばかりだけどね。この制服、あんまり好きじゃないんだぁ。それより、ジュリナ…、捨てられた子犬みたいな目してるけど、また、好きなひとがいなくなったの?」


戦闘機械から、昨日、河原で出会った普通の少女に戻ったようなオメガ。ジュリナの触れられたくない部分を笑顔でえぐる。


「だまれ!」


「おお、怖(こわ)」と言わんばかりに
肩をすくめ、アイミは背を向けた。


「どこへ行く!?」


「帰る。だって、お仕事は終わったし。それに、マジ女は最後のお楽しみだもん」


「おい!待てよ!」


肩越しに、美しい一瞥を投げつけるオメガ。

「わたしと闘(や)るまで、誰にも負けないでね、ジュリナ」


直後
どさっと、マナツが、崩れ落ちた。
ジュリナは、オメガとマナツを交互に見かわした後、マナツの方に駆け寄る。

「くそっ!しっかりしろ!」


「…………」


マナツは、悔しさを滲ませながら、最後のちからを振り絞り、ジュリナに何かを告げた。

マジ女のために雄々しく闘った二人を見やる。


「また、負けられない理由が増えたな…」


そう言うと、ジュリナは、地面に力強く拳を打ちつけた。


「矢場久根…」