マジすか学園3☆#8ー8☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園3☆#8ー8☆

マジすか女学園ー


屋上には、手すりにもたれ、考え事をしている水色のフード付きパーカーのネズミがいた。ネズミの考えることといえば、ただひとつ。前田敦子を倒し、“てっぺん”を取ること、それだけであった。
最近、特に、目まぐるしく移り変わる情勢を鑑みる。


「風が、強くなってきたな…、この風は…、わたしたちにとって、追い風となるのか…、それとも、逆風なのか…」


誰もいない校庭を見下ろし、紙ヒコーキを投げ下ろす。


「ネズミ!」


急いで走って来たらしいジュリナが
息を切らし、肩を上下させている。


「どうしたんだ…?ジュリナ…、鳩が豆鉄砲、何発もくらったみたいな顔して」


「ま…、前田が…」


ジュリナの説明に、ネズミも、知らず、同じような表情になっていた。


「前田が…、学校を辞めただって!?」


ネズミには、出来の悪い冗談にしか聞こえなかった。

静かだった朝が、一転、校内はその話題で騒然となっていった。








私立S高校へと続く
緑の並木道ー


S高生の
須田アカリと平松カナの通学路でもある。普段は高校生らしく、何事もなく、学校に通っている。指定の緑のブレザーに緑と白のチェック柄のかわいいスカートが、カナは特に、お気に入りだった。


二人はいつものように仲良く登校していた。
昨日のディーヴァとの一戦では、それほどダメージを受けていない二人。

「シノブちゃん、大丈夫かなー?もきゅ」

入院中の仲間の心配をするカナ。


「首にキノハルの蹴りだもんね…、でも、シノブなら大丈夫っしょ。タフだし」

基本的に能天気なアカリ。

そのアカリの足が、ふと止まる。

二人の右前方の
木の陰から、隠しようのない邪悪で禍々しいオーラが溢れ出していた。


二人は、足を止め、三本先の木の陰を凝視する。戦士の顔つきでー。

木の陰から、黒い髪の束が揺れるのが見えた。
姿を見せたのは、矢場久根商業の制服を身につけた少女。長い黒髪は両サイドで束ねられた、いわゆるツインテール。


「矢場久根か…」


アカリもカナも、もちろん知っていた。マジすか女学園と双璧をなすヤンキー校のことはー。
犬猿の仲だということも周知の事実。

ツインテールの少女、矢場久根総長、市川ミオリは、愛らしい顔に似合わず、低く重い口調で話しかけた。


「お前たち、マジ女に荷担するつもりか?」


「だったら?」

アカリが強気で言い返す。カナはというと、アカリの制服の裾をつかみ震えていた。悪魔のようなオーラが、感受性の強いカナには堪えるのだった。


「ならば…、ぶち壊すだけだ!

マジ女に与する者たちは、ひとり残らず、すべて…な」


魔的な微笑を浮かべるミオリ。血の饗宴が始まる。

その背後の並木が、一気に冬枯れた錯覚に陥る二人。それは、まるで、どす黒い悪魔の手が何本も、地の底から伸びているかのようであった。