マジすか学園3☆#8ー6☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園3☆#8ー6☆

「おい!いまの話、詳しく聞かせてくれ!」


スーツの胸元から警察手帳を取り出し、捜査員に突きつけるようにつめよる女刑事。


「け、警部補?」

肩書きに
仰天する所轄の捜査員。

「いいから、被害者の証言を聞かせてくれ!」

「は、はい!被害者の少女たちのなかで、ひとりだけ意識を取り戻した者がいまして…何か取り乱した感じだったようですが…」


「それで!?加害者は顔見知りだったのか?」


「いえ、顔には包帯が巻かれており、はっきりとはわからなかったらしいのですが、加害者のほうが名乗ったそうです。“高橋みなみ”と…」


「そんなはずはない!そんなはずはないんだ!彼女は死んだはず…」


「えっ!」

不思議そうな捜査員をよそに、考えこむ女刑事。

「誰かがなりすましてるのか…?同姓同名…?それとも、本当は、生きて…」


「主任、調べてみましょう。あの事件と何か関係があるのかも」

隣で聞いていた部下が促す。


「あぁ、そうだな。死んだ人間には、逮捕状はおりないからな。早く車をまわせ!」

「はい!」

と、元気よく返事をし、部下の刑事は、車のもとへ走り出した。


「季節外れの怪談話か…、忙しくなりそうだ」




小野エレナの自宅ー


リビングでテレビを見ながら、宿題をしているエレナ。ほとんど、宿題は進んでいなかった。

玄関のドアの開く音がした。誰かが帰ってきたようだ。
お笑い番組に夢中で、エレナは気がつかない。

廊下を進む足音が
リビングに近づく。

リビングの扉を開け
エレナに声をかける少女。

「ただいま、エレナ」

振り返り、エレナが笑顔で応える。


「あっ、おかえり!お姉ちゃん!」





広尾ー

超高級マンションの一室に、部屋主のアンダーガールズ総統ー太田リオナと秦サワコがいた。


リオナは、先程、かかってきた電話を終えると、サワコの前のソファに腰を落とす。


「まるで、“シュレディンガーの猫”だな…」

ぽつりとつぶやくリオナ。その真意は読み取れない。

「物理学者シュレディンガーの思考実験のことですね…、箱の中の猫は生きているか死んでいるか、という…」

箱の中の猫が、生きている場合と死んでいる場合が重なり合った状態ー
同時に、生きている猫と死んでいる猫が存在する状態が生まれる。


「生と死が同時に存在する世界…、そんな事象(もの)は、ありえない…生きている確率が50パーセント、死んでいる確率も50パーセントなんてな…
だが、100パーセント、中の猫の状態を知る方法がある」


「それは、その箱を開けてみればいい、ということですか?」

リオナの表情に、特別な感慨はみられなかった。ため息をつきながら、言う。

「サワコ、お前は強い…、“最強”といってもいいだろう…」


「恐れ入ります」


「ただ…、潔癖すぎる…、高潔と呼べるかも知れない…、それが、お前を縛り付ける鎖となるだろう」


「縛り付ける…鎖」


「わたしが、箱の中身を知りたいと思ったら、迷わず箱ごと、叩き潰す。すべてをー」


右手で何かを握りつぶす仕草をみせるリオナ。

サワコは、うやうやしく、目を伏せる。


「わたしは、まだ、甘いということですね」


「気にするな…、いい知らせを期待している」


サワコが退室した後、リオナが、コードレスフォンを耳にあて、コールする。ほどなく、相手と繋がった。


「ユリア…、お前に調べてもらいたいことがある」