マジすか学園3☆#7ー6☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園3☆#7ー6☆


大矢マサナは、微塵も平静さを崩さない。

「私は、前田という少女をよく知っています。どんな状況に陥っても、決して諦めることはない。倒れても倒れても、また立ち上がる。彼女に限界などないのです。ほら、また…」

自らの信念のためなら、何度でも立ち上がる。
唯一無二の存在。
“てっぺん”


傷つき、倒れ伏しながら、立ち上がろうとする前田。諦めの色はない。


「そろそろ、終(しま)いにしよか…」


柔らかい口調と凍りつくような瞳がアンバランスなリホ。優美な動きで、返り血に染まる扇子を頭上に掲げー


「ほな…」

振り下ろす。


「ぐあっ!」


血が勢いよく噴き出す。

とっさに、前田とリホの間に
割って入ったキョウトの背中からー。

「キョウト!?」


「前田…、流れに逆らったら…あかん…、波に…乗るんや…」


満身創痍にも関わらず、起き上がるということは、並大抵の苦痛ではなかっただろう。それでも、何かを残したかった。犬死にだけはゴメンだった。それがマジ女魂。

前田なら、“てっぺん”なら、なんとかしてくれる。
キョウトは、微笑みながら、ばったりと意識を失った。


「昨日の生徒会長やタコ焼き娘といい、往生際がわるいなぁ…、弱いもんに用はないんや、このボロ雑巾、早よ、病院連れてき」

リホは、汚い雑巾を触るように、キョウトをつまみ、投げ捨てようとした。

「さわるな!」

前田が、奪い取るように、キョウトを抱き寄せ、ゆっくりと、寝かせる。

「すぐに終わらせるから」

立ち上がり、リホを鋭く睨みつける前田。


「終わるのは、お前や!」

扇子が舞う。

前田が、全身のちからを抜き、風の流れに身を任せる。


かわす。


「なっ!?」

リホは、扇子を振り回すが、かすりさえしない。

「お前の“耳”では、もう、わたしの動きは見切れない」


前田はようやく気づいた。
リホの聴覚が異常に発達しているということをー。
衣擦れの音、地面を踏みしめる音、空気の動く音が、風の声となり、相手の動きをいち早く読むことが出来ていたのだ。

「風の響き(声)が聴こえんようになった…」


風に同化する前田。

反撃に転ずる。怒りの拳。

「ぐは!ごほ!」

リホは、前田の攻撃を避けることが出来なくなっていった。

形勢は逆転した。

早期決着を望む前田。
躊躇うことなく、左手のリストバンドを右手でつかみ、祈る。

決着の一撃。

「最後に聴け!龍の咆哮(こえ)を!」




一方

傷だらけの
ヲタとバンジーも、なんとか、ディーヴァの猛攻を斥けていた。

とくに重傷を負っているヲタに
バンジーが心配そうに言う。

「ヲタ!無理すんなよ!ちょっと、休んでろ!」

「バーカ!みんな必死になって闘ってんのに、休んでられっかよ!もう少しだ!頑張るぞ!」


ヲタの拳は、まだ活きていた。強い。
遠くで闘う前田を見る。

「おれは、前田の闘う背中を見てたら、気合いが湧いてくるんだ!さすが“てっぺん”だよな」

軽く笑う。
顔の傷が痛々しい。

その姿を見て、バンジーは思う。

(おれたちだって、そうなんだぜ…お前のその小さな背中が、いつも、おれたちをどれほど、やる気にさせてるか。どれほど、勇気づけられていることか…、やっぱり、お前は、根っからのリーダーなんだな…)


バンジーがヲタの背中を押して、言う。


「よし!行こうぜ!リーダー!」
(もっと、“高み”へ…)