マジすか学園3☆#6ー2☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園3☆#6ー2☆

放送室を後にしたネズミとキョウトは、ラッパッパの部室目指して歩き始めた。

自然と、その後ろにつき従うマジ女の生徒たち。徐々に増えていく。

「ラッパッパ!つ・ぶ・せ!」


「ラッパッパ!つ・ぶ・せ!」


期せずして、シュプレヒコールが沸き起こる。

ここ数日、キョウトが倒したチームのメンバーたち。また、それ以外にも、勝ち馬に乗りたいという生徒も交え、ネズミの軍団は、一層、その規模を増していく。

逆らう者は、ひとりもいないかに思えた。

がー


「待てよ…、こういうのは、良くないんじゃねーか?」


「そうだよ!おれたち、ラッパッパに憧れて、このガッコ選んだんだ!」

ふたりの生徒が
ネズミ軍団の前に立ちふさがる。
すこしぽっちゃりした少女と目元が涼しげな少女。


「誰や?」

キョウトの誰何の声。


「島田ハルカだ!」

「島崎ハルカだ!」

名乗る二人。黄色のジャージが特徴的。
名前がよく似ている。

「どっちがどっちやねん」

キョウトがからかうと、軍団のメンバーに笑いが起きる。

「こっちが“どっち”だ!」

「だから、どっちなんや?」

さらに、笑いに包まれる廊下。


「もういいよ!どっち!」

島田ハルカ、愛称“どっち”に対して、苛立ちまじりに、
島崎ハルカ、愛称“寒ブリ”が話を止める。


「まだ、うちらに逆らうアホな子らがおるんやなぁ…、やるんか?」

キョウトが左の拳だけをあげて、構える。右の拳はおろしたままー。

「やってやる!」「いくぞ!」

二人は、闇雲に、キョウトに突っ込んでいく。

パパパパパン!と、
キョウトの左のジャブの連打が、乱れ飛ぶ。

「ぐあ!」「ぐえっ!」
あっさりと、廊下に崩れ落ちる二人。迅いうえに正確無比なパンチをもろに何発も食らいー。


冷ややかな表情で、二人を一瞥し、歩を進めるキョウトとネズミ。何事もなかったかのように、それに、続く生徒たち。


寒ブリが伏したまま、拳を廊下に叩きつける。

「く…くそぅ…、やっぱ弱いな…おれたち…」

「あ…、あいつが…強すぎなんだよ…、でも…、絶対にあきらめないって誓ったはずだろ…、優子さんから前田さんに引き継がれた意志は…つないでいこうぜ…、そして、いつか…必ず…」

「ど…、どれくらい…傷つけば…、強くなれるんだ…」

「甘ったれんな…、ま、前田さんたちだって…、いっぱい傷ついて…強くなってきたんだ…、弱音吐くな…」

「前田さん…、なんで…、死んじまったんだよ…」

「泣くなよ!こ…、こっちまで…、な…泣きたく…なる…だろ…」

泣き伏せる寒ブリとどっち。喪失感は計り知れないものがあった。
“てっぺん”の抜けた穴はあまりにも大きい。


「ラッパッパ、つ・ぶ・せ!」

「ラッパッパ、つ・ぶ・せ!」

「ラッパッパ、つ…」


進軍を続ける
ネズミ軍団の前に、またしてもあらわれる影。


「ラッパッパに弓引こうって言うなら、わたしたちが相手になるよ…」

フフ…

フフフ…、フフフフ…という笑い声が、落書きだらけの廊下を包みこんでいった。