マジすか学園3☆#2ー8☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

マジすか学園3☆#2ー8☆

東京港
芝浦埠頭ー

レインボーブリッジを見上げる絶好のロケーションに

潮風にあおられ、セーラー服の少女が二人と特攻服の少女が一人。どちらも、闇に溶け込むような灰色の影。


「前田を喰った!?」


「まったく、話にならんかったで…。全然、手、出してこんかったし…拍子抜けや」

ディーヴァ十二将
グレイの特攻服の近藤リナの報告に、キノハルは、さもありなんという表情。

「なるほどな…。まだ、喰べ頃やなかったみたいやな…」


「どうゆう意味や!?」


「そのまんまの意味やで」


「なんや!?前田が、本気やなかったってことか!?」

気の強さが、言葉にも態度にもあらわれるリナ。受け流すキノハル。

「そういうことや…。前田を熱くさせるには、それなりの準備が必要なんや…。じっくり、じっくり…な。そんでもって…、しっかり、燃えてもらったとこを…、おれが喰う!」


「前田の担当は、おれや!」


「お前じゃ、本気の前田には勝てへんわ」


「何っ!?ちょい待てや!ちょっと、総帥に気にいられとるからって…」


「やめとき!キノハル!…すまんな、こいつ、まだ、子供なんや…」

黙って聞いていた
キノハルのお目付役的な立場の岸野リカが、二人の間に割って入り、キノハルをたしなめ、リナの機先を制する。
本来、ディーヴァの軍師的な役割の少女。大人っぽい顔立ち。

キノハルは、幼顔ではあるが、実力は、十二将でもトップクラスの折り紙付きだ。ディーヴァ総帥の寵愛もあつい。

気まずい空気も
どこ吹く風。天真爛漫を絵に描いたような少女ー木下ハルナ。

「あーあ…早く、“アレ”届かへんかなー」

そしたら、始められるんやけどな…と
暗い海を、遠足前の子供のような面もちで見つめるキノハルだった。







「ぐはっ!おれたちが…、たったひとりに…」

暗い路地裏で、マジすか女学園の生徒が、数人、倒れている。
黒のニットカーディガンの少女が、
最後のひとりを倒し、冷たい視線をおくり、言う。

「うぬぼれたら、あきまへんえ」


同じく、マジすか女学園の生徒、横山ユイだった。
背後から、パチパチと手を鳴らしながら、ネズミがユイに近づく。


「作戦は、順調っスね。次は…」


「“まだまだ”なやつらばっかやねぇ。ほなね」

次の標的を聞き、つまらなそうに、ユイは、帰っていった。

ネズミは、その後ろ姿を見るともなく見送る。

顔を覆う灰色のフードの奥の、暗く、深い、底なしの…瞳。

(世界は…わたしの手のひらのなか…)