マジすか学園3☆#2ー7☆
「きゃー!ケンカよー!」
泣き叫ぶ塾帰りの女子高生。有名進学塾の前。午後十時。
「サワコさん!早く!」
サワコと呼ぶ少女の手を取り、泣き叫ぶ女子高生とは逆に、野次馬に加わろうとする好奇心旺盛な同じく塾生の中俣シオリ。
「君…、喧嘩が好きなのか?」
男装が似合いそうな、すらっとした美形の
秦(はた)サワコが、嘆息する。前髪をかきあげながら。茶色のブレザーは都内随一の進学校のもの。
「お互い、受験生ともなると、ストレス溜まるでしょ?わたし、プロレスとか格闘技、テレビで見るのも好きだし」
かわいらしい、いかにも女の子の中俣が、サワコを見上げるように言う。
「プロレスと喧嘩を、一緒にしてるのか、君は…」
やれやれといった表情。
野次馬の中で、頭ひとつ出ている長身のサワコ。ショートカットが小顔によく似合う。
衆人環視のなか
喧嘩をしていたのは、二人の少女。
青いスカジャンの少女。内には、マジすか女学園の制服。
マジすか女学園、二年、
松井ジュリナ。
対するはー
矢場久根女子高校、一年、
市川ミオリ。
矢場久根女子校の新総長。
サドを沈めたー
ツインテールの…悪魔。
喧嘩の原因は、通りすがりに、目があった、ただそれだけのこと。
情勢は、ミオリがおしていた。
圧倒的にー。
おそろしいものを見るように、遠巻きから眺める野次馬たち。
ミオリの背中には、どす黒いオーラが吹き出してみえた。
無秩序で、無慈悲な拳が唸る。悪魔の拳。
ジュリナの両腕のガードをすり抜ける。いとも容易く。血にまみれる顔。視界がぼやける。
(軌道が…、読めねー…)
身軽さを発揮し
距離を取ろうとするも、瞬時に詰められる。防戦一方のジュリナ。いままで、味わったことのない、迅く、そして、重みのあるパンチ。天性の勘のみが、致命傷を防いでいた。
よろめく。
ギリギリ、意識を保つ。
(も…、もっていかれる…)
「お前のほうから仕掛けといて、この程度か!お前も、サド同様、“病院おくり”にしてやるよ!」
(サド…?)
ジュリナの両腕のガードが下がる。
悪魔が、その隙を見逃すはずがなく、黒い拳がとぶ。
「死ね!」
ジュリナの
つぶれかけた瞳に光が宿る。
初めて、その拳を左掌で完全に受け止めたジュリナ。
「そうか…、お前だったのか…」
ジュリナの右拳が閃く。閃光のような右ストレート。
間一髪かわした
ミオリの左の髪の束がほどける。ツインテールがハーフツインに…。
「サドには悪いが…、お前は、おれが…ぶっ潰す!」
怒りを込めて、ジュリナは、激しく言い放った。
泣き叫ぶ塾帰りの女子高生。有名進学塾の前。午後十時。
「サワコさん!早く!」
サワコと呼ぶ少女の手を取り、泣き叫ぶ女子高生とは逆に、野次馬に加わろうとする好奇心旺盛な同じく塾生の中俣シオリ。
「君…、喧嘩が好きなのか?」
男装が似合いそうな、すらっとした美形の
秦(はた)サワコが、嘆息する。前髪をかきあげながら。茶色のブレザーは都内随一の進学校のもの。
「お互い、受験生ともなると、ストレス溜まるでしょ?わたし、プロレスとか格闘技、テレビで見るのも好きだし」
かわいらしい、いかにも女の子の中俣が、サワコを見上げるように言う。
「プロレスと喧嘩を、一緒にしてるのか、君は…」
やれやれといった表情。
野次馬の中で、頭ひとつ出ている長身のサワコ。ショートカットが小顔によく似合う。
衆人環視のなか
喧嘩をしていたのは、二人の少女。
青いスカジャンの少女。内には、マジすか女学園の制服。
マジすか女学園、二年、
松井ジュリナ。
対するはー
矢場久根女子高校、一年、
市川ミオリ。
矢場久根女子校の新総長。
サドを沈めたー
ツインテールの…悪魔。
喧嘩の原因は、通りすがりに、目があった、ただそれだけのこと。
情勢は、ミオリがおしていた。
圧倒的にー。
おそろしいものを見るように、遠巻きから眺める野次馬たち。
ミオリの背中には、どす黒いオーラが吹き出してみえた。
無秩序で、無慈悲な拳が唸る。悪魔の拳。
ジュリナの両腕のガードをすり抜ける。いとも容易く。血にまみれる顔。視界がぼやける。
(軌道が…、読めねー…)
身軽さを発揮し
距離を取ろうとするも、瞬時に詰められる。防戦一方のジュリナ。いままで、味わったことのない、迅く、そして、重みのあるパンチ。天性の勘のみが、致命傷を防いでいた。
よろめく。
ギリギリ、意識を保つ。
(も…、もっていかれる…)
「お前のほうから仕掛けといて、この程度か!お前も、サド同様、“病院おくり”にしてやるよ!」
(サド…?)
ジュリナの両腕のガードが下がる。
悪魔が、その隙を見逃すはずがなく、黒い拳がとぶ。
「死ね!」
ジュリナの
つぶれかけた瞳に光が宿る。
初めて、その拳を左掌で完全に受け止めたジュリナ。
「そうか…、お前だったのか…」
ジュリナの右拳が閃く。閃光のような右ストレート。
間一髪かわした
ミオリの左の髪の束がほどける。ツインテールがハーフツインに…。
「サドには悪いが…、お前は、おれが…ぶっ潰す!」
怒りを込めて、ジュリナは、激しく言い放った。