最終章ー1☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

最終章ー1☆

十階


先ほどまでの喧騒が嘘のような静けさ。


いつしかー


前田とアカネのまわりの者たちは、殴り合うことをやめていた。二人の闘いに目を奪われてー。


前田が、左の拳で、アカネの顔面を殴る。それを避けることなく、受けるアカネ。

今度は
アカネが、右の拳で、前田の顔面を殴る。前田も避けずに受ける。

その繰り返し。

小一時間、何十発と
意地と意地がぶつかり合う。小手先の技や小細工は必要ない。


「はぁ…、はぁ…、前田ぁ…、根性あるじゃねーか…」


「はぁ…、はぁ…、お前もな…」


ふらふらになりながら、どちらも、一度も倒れることはない。

前田の全身全霊のパンチを受け、立ち続けるアカネ。

前田も、いままで受けてきたなかで間違いなく一番激烈なパンチをくらっていた。それでも、倒れない。

お互いのプライド。

隊長としてのー。

てっぺんとしてのー。

誇り。


「あつ姐が死んでまうやないかー!」

だるまが、闘いに割って入ろうとするのを、必死で抑える学ランたち。

「バカヤロー!敦子を信じろ!」

「前田!」「姉貴!」「お姉さま!」「前田さん!」


「隊長!」「高柳さん!」「アカネさん!」


敵味方
誰もが、わかっていた。これが、最終決戦だと。この勝負に勝ったほうが、真の勝利者だと。全体のー。


「強い者が勝つ!勝った者が正義だ!」
吼えるアカネ。


「隊長!」「高柳さん!」「ぶっ飛ばせ!」「やっちまえ!」



「マジにならなきゃ…、申し訳ねーだろ!」
檄る前田。


「前田!」「前田さん!」「敦子!」「行け!」「あづ姐えええ!」



前田とアカネの呼吸が、合う。

二人だけの世界。

同時に動き出す。


「うああああ!」

「おおおおお!」


前田の左腕と、アカネの右腕が、重なる。


前田の左拳が、アカネの顔面にー


アカネの右拳が、前田の顔面にー


同時にー



きまった。


しかし、


同時ではなかったのか…


前田が…


ついに…


崩れおちた…。


完全に、意識を失って…。




「あつ姐ええええええ!」