#14ー6☆
九階ー
「“マジの意味”…か。六階でのこと、気になってるんでしょ」
須田が、見透かしたように言う。六階での闘いで、最後にみせた須田の仕草。
「…知ってるのか?」
大島優子のことー
「わたしは、あなたのことなら、なんでも知ってるよ。あなたに関わりのあるひとも、すべてね。大島優子のことも、高橋みなみのことも…なんでも…」
(だって…、ずっと、見てきたんだから…)
「お前…、いったい誰なんだ?」
「自分でも、わからないよ…もう」
本音がもれる。聞き取れないくらい小さなつぶやき。
「『いくぞ!前田!』」口調が変わる。
いきなりの“発勁”の構え。
それに対する
前田の対応は素早かった。瞬時に、須田の右掌に、左の拳を打ち込む。発勁に合わせるようにー。
激烈な相打ちー。
両者が、すごい勢いで、反発する磁石のように吹き飛んだ。
「くっ!」
「『ぐっ!』」
「前田!」
発勁の威力は、先程、目の当たりにしたばかりの峯岸。その破壊力は、推して知るべしだった。
「大丈夫…」
前田が立ち上がる。
もう、何度となく。
倒れては、また、立ち上がる。いつ果てるともしれない闘い。
「みんなが…、おれのために闘ってくれた…そして、今でも…」
ゲキカラ、ヲタ、バンジー、アキチャ、ウナギ、ムクチ、カナ、大場、山内、生徒会長、マナツ、そして、だるま、学ラン、トモミ、アスカ。
「もう少し…だ」
もう少しで終わる。終わらせる。不断の決意。
須田も立ち上がる。
「『前田、そんなんじゃあ、わたしには勝てねーぞ』」
須田の雰囲気や顔つきが、先程までの“木本カノン”ではなくなっていた。
右手で前髪をかきあげる仕草。堂々とした風格。
「うああああ!」
臆することなく、前田が攻めこむ。
右の拳が須田の顔面に決まる。
涼しい顔。
逆に、右の拳を顔面に返される前田。意識が飛びそうになる衝撃。
「『はははははは!楽しい!』」
喧嘩を心から楽しんでいるような須田。
(あの動きは…)
峯岸は、思い出していた。懐かしい人物の面影をー。同時に畏怖の念も沸き起こる。
(勝てるのか…?)
喧嘩をするために生まれてきたような彼女にー。
しかし
すぐに、峯岸は、その考えを打ち消すように頭を振る。
そして、叫んでいた。
「前田ー!行けー!お前なら勝てる!お前は…
お前は、マジ女のてっぺんなんだー!」
「“マジの意味”…か。六階でのこと、気になってるんでしょ」
須田が、見透かしたように言う。六階での闘いで、最後にみせた須田の仕草。
「…知ってるのか?」
大島優子のことー
「わたしは、あなたのことなら、なんでも知ってるよ。あなたに関わりのあるひとも、すべてね。大島優子のことも、高橋みなみのことも…なんでも…」
(だって…、ずっと、見てきたんだから…)
「お前…、いったい誰なんだ?」
「自分でも、わからないよ…もう」
本音がもれる。聞き取れないくらい小さなつぶやき。
「『いくぞ!前田!』」口調が変わる。
いきなりの“発勁”の構え。
それに対する
前田の対応は素早かった。瞬時に、須田の右掌に、左の拳を打ち込む。発勁に合わせるようにー。
激烈な相打ちー。
両者が、すごい勢いで、反発する磁石のように吹き飛んだ。
「くっ!」
「『ぐっ!』」
「前田!」
発勁の威力は、先程、目の当たりにしたばかりの峯岸。その破壊力は、推して知るべしだった。
「大丈夫…」
前田が立ち上がる。
もう、何度となく。
倒れては、また、立ち上がる。いつ果てるともしれない闘い。
「みんなが…、おれのために闘ってくれた…そして、今でも…」
ゲキカラ、ヲタ、バンジー、アキチャ、ウナギ、ムクチ、カナ、大場、山内、生徒会長、マナツ、そして、だるま、学ラン、トモミ、アスカ。
「もう少し…だ」
もう少しで終わる。終わらせる。不断の決意。
須田も立ち上がる。
「『前田、そんなんじゃあ、わたしには勝てねーぞ』」
須田の雰囲気や顔つきが、先程までの“木本カノン”ではなくなっていた。
右手で前髪をかきあげる仕草。堂々とした風格。
「うああああ!」
臆することなく、前田が攻めこむ。
右の拳が須田の顔面に決まる。
涼しい顔。
逆に、右の拳を顔面に返される前田。意識が飛びそうになる衝撃。
「『はははははは!楽しい!』」
喧嘩を心から楽しんでいるような須田。
(あの動きは…)
峯岸は、思い出していた。懐かしい人物の面影をー。同時に畏怖の念も沸き起こる。
(勝てるのか…?)
喧嘩をするために生まれてきたような彼女にー。
しかし
すぐに、峯岸は、その考えを打ち消すように頭を振る。
そして、叫んでいた。
「前田ー!行けー!お前なら勝てる!お前は…
お前は、マジ女のてっぺんなんだー!」