#14ー5☆
九階ー
「一発当てたくらいで、調子にのっちゃって。バッカじゃないの!」
手のひらで、特攻服のホコリを払いながら、立ち上がる須田。
「何発でも…、あなたが立ち上がれなくなるまで…、打つだけです!」
「面白いジョークだね」笑いとばしながら、須田は考えていた。
こちらの動きは、見切られてるのか?まぐれ当たりだったのか?
確かめるべく
再び姿を消し、攻撃を仕掛ける須田。
数回、交錯した音が聞こえた。動きは、常人の目では捉えられない。
「なるほどね」
結果ー
須田は、マナツのスピードの迅さを認めることになった。
「須田…、もういいでしょう…。わたしは…、前田たちとの闘いを通じて、自分に恥じることのない生き方というものを教わったような気がします…。マジにはマジで応えるのが…マジだということを…」
「なんか、よくわかんないけど」
おもむろにー
「これ、なーんだ?」
須田が、銀色の鍵を、右手にちらつかせた。そして、それを、無造作にマナツに向けて、高々と投げ上げた。
「十階の鍵…?」
マナツの目線が、鍵を追う。それが、一瞬の勝負の分かれ目だった。
須田が、マナツの背後にまわり込みー
あの奥義を放った。
“発勁”をー
「『飛べ!』」
無防備のマナツが、壁まで、一直線に吹き飛ぶ。至近距離からの
常軌を逸した一撃。
「マナ…」
前田が
最後まで言い終えることなくー
マナツは、全身を壁に激しく強打し、床を転がった。
前田と峯岸が、駆け寄る。
「ま…、前田…。鍵を…」
マナツの手には鍵があった。
「マナツ!」
しっかりと、鍵を受け取る前田。それを見て、安心したのかー。
マナツは
微笑みをたたえたまま、瞳を閉じた。
前田は、うつむいた顔を素早く上げて言った。
「生徒会長…。マナツを頼む。あいつは…、おれがやる!」
もうこれ以上、目の前で仲間が傷つくのは見たくない。
前田に、そう言われては、峯岸も否はなかった。目を合わせて、うなずく。
前田が、ゆっくりと立ち上がり、振り向いて、言う。
「須田!お前に…、マジの意味を教えてやるよ!」
ほんとうのー。
司令室ー
「どちらへ?」
大矢マサナが問う。
「ちょっと…な」
高柳アカネは、考えこんだ様子で、司令室を出ていった。
(感傷…ですか)
数瞬後、
「あんたらも、まだまだやねぇ」
京風のイントネーション。
司令室の入り口にいたマサナの側近たちが、呻き声を発して、室内に倒れ込む。
「まぁ、随分と大きなネズミが入り込んだものですね」
マサナが侵入者に気付く。最上階の司令室ー。いつの間に…。
キョウト、
そしてー
ピンクのフード付きパーカーを身につけたネズミが姿をみせた。
「勝手知ったる敵本部…。お初にお目にかかります。マジすか女学園のネズミと申します」
「よく、存じ上げておりますよ。ネズミさん」
特段、驚く様子もなく、面白そうに眺めやるマサナ。
「それは、話が早いっスねー。それでは、さっそく、本題にはいりましょうか…」
マサナは沈黙をもって、それに応えた。
「一発当てたくらいで、調子にのっちゃって。バッカじゃないの!」
手のひらで、特攻服のホコリを払いながら、立ち上がる須田。
「何発でも…、あなたが立ち上がれなくなるまで…、打つだけです!」
「面白いジョークだね」笑いとばしながら、須田は考えていた。
こちらの動きは、見切られてるのか?まぐれ当たりだったのか?
確かめるべく
再び姿を消し、攻撃を仕掛ける須田。
数回、交錯した音が聞こえた。動きは、常人の目では捉えられない。
「なるほどね」
結果ー
須田は、マナツのスピードの迅さを認めることになった。
「須田…、もういいでしょう…。わたしは…、前田たちとの闘いを通じて、自分に恥じることのない生き方というものを教わったような気がします…。マジにはマジで応えるのが…マジだということを…」
「なんか、よくわかんないけど」
おもむろにー
「これ、なーんだ?」
須田が、銀色の鍵を、右手にちらつかせた。そして、それを、無造作にマナツに向けて、高々と投げ上げた。
「十階の鍵…?」
マナツの目線が、鍵を追う。それが、一瞬の勝負の分かれ目だった。
須田が、マナツの背後にまわり込みー
あの奥義を放った。
“発勁”をー
「『飛べ!』」
無防備のマナツが、壁まで、一直線に吹き飛ぶ。至近距離からの
常軌を逸した一撃。
「マナ…」
前田が
最後まで言い終えることなくー
マナツは、全身を壁に激しく強打し、床を転がった。
前田と峯岸が、駆け寄る。
「ま…、前田…。鍵を…」
マナツの手には鍵があった。
「マナツ!」
しっかりと、鍵を受け取る前田。それを見て、安心したのかー。
マナツは
微笑みをたたえたまま、瞳を閉じた。
前田は、うつむいた顔を素早く上げて言った。
「生徒会長…。マナツを頼む。あいつは…、おれがやる!」
もうこれ以上、目の前で仲間が傷つくのは見たくない。
前田に、そう言われては、峯岸も否はなかった。目を合わせて、うなずく。
前田が、ゆっくりと立ち上がり、振り向いて、言う。
「須田!お前に…、マジの意味を教えてやるよ!」
ほんとうのー。
司令室ー
「どちらへ?」
大矢マサナが問う。
「ちょっと…な」
高柳アカネは、考えこんだ様子で、司令室を出ていった。
(感傷…ですか)
数瞬後、
「あんたらも、まだまだやねぇ」
京風のイントネーション。
司令室の入り口にいたマサナの側近たちが、呻き声を発して、室内に倒れ込む。
「まぁ、随分と大きなネズミが入り込んだものですね」
マサナが侵入者に気付く。最上階の司令室ー。いつの間に…。
キョウト、
そしてー
ピンクのフード付きパーカーを身につけたネズミが姿をみせた。
「勝手知ったる敵本部…。お初にお目にかかります。マジすか女学園のネズミと申します」
「よく、存じ上げておりますよ。ネズミさん」
特段、驚く様子もなく、面白そうに眺めやるマサナ。
「それは、話が早いっスねー。それでは、さっそく、本題にはいりましょうか…」
マサナは沈黙をもって、それに応えた。