#13ー1☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

#13ー1☆


深夜の病院ー


手術室の扉の前で、手術中のランプをうらめしそうに睨みつけているシブヤ。

長椅子に座り、うなだれているトリゴヤ。

壁を背に、瞳を閉じ、腕を組んでいるブラック。
その隣には、後輩の阿部もいた。

暗い廊下には、シブヤの苛立ちをあらわす、ブーツを踏み鳴らす音だけが、むなしく響いていた。

「すいません!やっぱり、自分のせいです!」
自分との闘いのダメージが残っていたから…。

阿部が、重い沈黙を破り、口を開いた。


「お前のせいなのかよ!?」

シブヤが、阿部に詰め寄る。

「静かにしろ…ここは、病院だぞ…」

「うっせー!ブラック!やんのか!こらぁ!いつも、冷静ぶりやがって!」

ブラックとシブヤの間に、激しい火花が散る。

にらみ合う二人。

一触即発の状態。


「やめてー!」

椅子に座り、両耳をふさいで、トリゴヤが叫ぶ。
「サドが死んじゃうかもしれないんだよ!こんなとこで、ケンカしてる場合じゃないでしょ!」


「ちっくしょー!いったい誰がやりやがったんだ!?こんなむごいこと!そいつ、見つけだして、ぜってー、ぶっ飛ばしてやる!」
壁を殴りつけるシブヤ。

「気持ちは、皆、同じだ。必ず見つけ出し、地の果てまで、追い詰めて…潰す」

ブラックの言葉に、阿部も頷いた。

「で、あの強いサドさんを、あそこまで非道い目にあわせたのは、どこのどいつなんだ?」

「目撃者の情報によれば、小柄でツインテールだったらしい。阿部の話だと…」

「おそらく、あのやり方を見ても、矢場久根の新総長だと…思います」

「なるほど…」
標的は、はっきりした。

少しだけ、頭が冷えたのか、シブヤは、

「さっきは…わるかったな…」

そう言って
手術室のほうを振り返った。
そのとき、手術中のランプが、ふと、消えた。




「生命に別状はありません。ただ、頭部をかなり、強く打ってますので、意識を取り戻すまでは、決して、予断を許さない状態です」

という医師の診断にー

「予断を許さないって、どーゆーことだよ!医者だろ!治せよ!早く、治してくれよ!」

シブヤが、くってかかる。

医師は、そそくさと、その場を離れた。


(サドさん…早く目覚まして…また、叱って…よ)
膝から崩れ落ちるシブヤ。

やりきれない思いで、その様子を見守るブラック。


(サド…。みんな、待ってるんだよ…)

震える手をおさえ、
つとめて
気丈にふるまおうとするトリゴヤだった。