#12ー3☆ | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

#12ー3☆

『須田!勝手な真似は、今すぐ、お止めなさい!』

突如
六階の部屋の隅にあるスピーカーから、マサナの怒気を含んだ声が、響いた。


アカリは、それを耳にし、

「はーい。マサナさんの言うことは、ぜったーい!」

と、素のアカリに戻り、発勁の構えを解いた。
あっさりとー。


前田に背を向け、部屋を出ようとする。

が、いたずらっぽく振り返り

「それじゃ、最後に、もうひとつだけ」

アカリは
右手で前髪を、かきあげた。また、雰囲気が一変していた。

「『前田!マジの意味を、教えてやるよ!』」


(優子さん…?)


「じゃ、まったねー。ばいばいぴょーん」

アカリは、飛び跳ねながら
部屋を出ていった。

謎だけを残してー






「戻ってきた途端、どうしたんだ?」

マサナは、司令室に戻り、
アカリが闘ってる姿を、モニターで視認した途端、六階につながるマイクを握っていた。

「物事には、順序というものがあります。まだ、須田の出番ではなかった、ただ、それだけのことです」

アカネが、納得のいく返答ではなかった。

「前田には、七階で、地獄を見てもらいましょう。二度と、我々に敵対しようなどと思わないように…」





「カナ、大丈夫?」

脳震とうを起こしたカナを
傍で、気遣う前田。

「お姉さま…。アカリは…?」

「なんか、マサナとかいうひとが、スピーカーで闘いを止めたんだ。そしたら、出てったよ」

「そうですか…総参謀、大矢マサナ。組織の実質ナンバー2の…とても、恐ろしいひと…このゲームをはじめに考えたのも、動かしているのも、全部、総参謀なんです」

「大矢…マサナ」

「はい…。そして、総参謀が、いま一番興味を示してるのが、さっきの須田アカリ。親衛隊十人衆史上でも、最強クラスだと言われてます。本当は、九階にいるはずだったのに…。アカリの恐ろしいところは、一度、闘った相手になりきることができることです。技だけじゃなく、口調や闘い方まで…」

「そうだったのか…」

それで、前田は、理解することができた。信じられない部分はあるがー。


急に、カナのつぶらな瞳に、堪えていたものが溢れだした。

絶対泣かない、頑張るって決めたのにー

「ごめんなさい…何も…何もできなくて…マジに生きるって決めたのに…」


「カナ、お前は…マジだ。もう、その一歩を、踏み出してる。それは…自分の手で、勝ち取ったものなんだ」


「お姉さま…」


前田は、やさしく微笑んだ。

そして、感謝の言葉を残し、六階の部屋を後にした。


「神様、お姉さまを…護って…」

自らの行動により
裏切り者の汚名を着せられ、命の危機にさらされながら
それを省みず、前田の無事だけを祈るカナであった。