#12ー2☆
六階ー
ボクシングジムのように、リングがあり、サンドバッグ、ウォーターバッグ、トレーニング機器等が充実しているフロア。
その中に、前田敦子、平松カナ、須田アカリの三人。
「カナカナは、なんで、ここにいるのカナ?」
逆に、カナに問いかけるアカリ。
「こ…このゲームを止めに来たんだ。人質をとったり、ひとりに対して、親衛隊が何人も…。こんな卑怯なこと、もう、やめようよ!」
カナが震えながら、懇願する。
「カナカナは、裏切り者なのカナ?そうなると、マサナさんは、容赦ないよー。わたしは、マサナさんに従うだけ。マサナさんの言うことは、ぜったーい!」
ははは、と可笑しそうにアカリは笑った。
前田は、カナを庇うように前に立つ。
「もう、いいよ。カナ。言っても無駄みたいだ。それに、こいつは、仲間を傷つけた」
マジすか女学園の教室でー。
そう言って
前田が、先手をとった。
途端ー
「消えた?」
アカリの姿が、見えなくなった。
一瞬後
前田の背中から、肩を、ポンと叩くアカリ。
ラッパッパ元四天王のブラックよりも、動きは迅く感じられた。チームホルモンの証言は正しかった。
前田が、振り返ると、そこに、アカリの指があった。前田の頬にふれる。軽いいたずら。
「ひっかかったー!」
アカリの無邪気な闘いぶりに、困惑する前田。
「お姉さま!気をつけて!アカリの本当の恐ろしさは…」
最後まで、言い終えることなく、カナは、アカリの背後からの頭部への手刀攻撃で、意識を失った。
「カナ!」
「おしゃべりさん。先にネタを言っちゃうと楽しくないでしょ」
と言うと、急に
アカリの目つき、顔つきが、がらりと変わった。ボクシングのファイティングポーズのような構え。上下にトントンと跳び、リズムをとる。
ひゅっと、空気を裂く音。
アカリの左ハイキックが、前田を捉えた。
「ぐはっ!」
強烈な衝撃に、吹き飛ぶ前田。
「『シュートボクシングは最強だ!』」
口調も何もかも
まるで、ひとが変わったかのようだった。
「っていうのが、この六階の親衛隊十人衆の小木曽ちゃんでーっす」
アカリの口調や、態度が、不意に、元に戻った。
前田には、何が何だか、わからない。
「じゃ、次、行きまーっす。これは、わかるかなー?」
アカリのとった構えは、中国武術の少林拳ー。
また、顔つきが変わった。武人のように真剣な眼差し。
「『須田アカリ、参る!』」
いきなりの跳躍からの、飛び蹴り。
前田が、両手でブロックする。
(まさか…)
経験したことのある攻撃。
次から次と、突きや蹴り、ヒジ、ヒザを交えた連続攻撃。
(この攻撃は、三階の…?)
前田は、受けるのが精一杯で、壁際に追い込まれた。
すると、アカリは、軽い身のこなしで、後方に跳び、距離をとって、構えた。
(あの構えは…)
左手を前に伸ばし、半身(はんみ)になり、右の掌をソフトボールを握るくらい広げ、腰にあてる。
「『別了(ビェラ)!前田!』」
アカリの右掌の前の空気が、揺らめいて見えた。
ボクシングジムのように、リングがあり、サンドバッグ、ウォーターバッグ、トレーニング機器等が充実しているフロア。
その中に、前田敦子、平松カナ、須田アカリの三人。
「カナカナは、なんで、ここにいるのカナ?」
逆に、カナに問いかけるアカリ。
「こ…このゲームを止めに来たんだ。人質をとったり、ひとりに対して、親衛隊が何人も…。こんな卑怯なこと、もう、やめようよ!」
カナが震えながら、懇願する。
「カナカナは、裏切り者なのカナ?そうなると、マサナさんは、容赦ないよー。わたしは、マサナさんに従うだけ。マサナさんの言うことは、ぜったーい!」
ははは、と可笑しそうにアカリは笑った。
前田は、カナを庇うように前に立つ。
「もう、いいよ。カナ。言っても無駄みたいだ。それに、こいつは、仲間を傷つけた」
マジすか女学園の教室でー。
そう言って
前田が、先手をとった。
途端ー
「消えた?」
アカリの姿が、見えなくなった。
一瞬後
前田の背中から、肩を、ポンと叩くアカリ。
ラッパッパ元四天王のブラックよりも、動きは迅く感じられた。チームホルモンの証言は正しかった。
前田が、振り返ると、そこに、アカリの指があった。前田の頬にふれる。軽いいたずら。
「ひっかかったー!」
アカリの無邪気な闘いぶりに、困惑する前田。
「お姉さま!気をつけて!アカリの本当の恐ろしさは…」
最後まで、言い終えることなく、カナは、アカリの背後からの頭部への手刀攻撃で、意識を失った。
「カナ!」
「おしゃべりさん。先にネタを言っちゃうと楽しくないでしょ」
と言うと、急に
アカリの目つき、顔つきが、がらりと変わった。ボクシングのファイティングポーズのような構え。上下にトントンと跳び、リズムをとる。
ひゅっと、空気を裂く音。
アカリの左ハイキックが、前田を捉えた。
「ぐはっ!」
強烈な衝撃に、吹き飛ぶ前田。
「『シュートボクシングは最強だ!』」
口調も何もかも
まるで、ひとが変わったかのようだった。
「っていうのが、この六階の親衛隊十人衆の小木曽ちゃんでーっす」
アカリの口調や、態度が、不意に、元に戻った。
前田には、何が何だか、わからない。
「じゃ、次、行きまーっす。これは、わかるかなー?」
アカリのとった構えは、中国武術の少林拳ー。
また、顔つきが変わった。武人のように真剣な眼差し。
「『須田アカリ、参る!』」
いきなりの跳躍からの、飛び蹴り。
前田が、両手でブロックする。
(まさか…)
経験したことのある攻撃。
次から次と、突きや蹴り、ヒジ、ヒザを交えた連続攻撃。
(この攻撃は、三階の…?)
前田は、受けるのが精一杯で、壁際に追い込まれた。
すると、アカリは、軽い身のこなしで、後方に跳び、距離をとって、構えた。
(あの構えは…)
左手を前に伸ばし、半身(はんみ)になり、右の掌をソフトボールを握るくらい広げ、腰にあてる。
「『別了(ビェラ)!前田!』」
アカリの右掌の前の空気が、揺らめいて見えた。