マジすか学園2☆ #10ー5
四階ー
腐臭と死臭が、混ざり合う室内。
前田の攻撃は、動きの素早く、発達した筋肉に包まれたシノブに対し、あまり効果がないようで、
シノブからの攻撃を前田が、なんとかかわす、というジリ貧な展開が続いていた。
「ウナギ!大丈夫か!?」
前田が、シノブを睨み、牽制しながら、ウナギを気遣う。
「あ、ああ…」
芋虫と犬が苦手なウナギは、震える体を抑えることができない。犬を餌としているシノブに嫌悪感と恐怖感を拭い去れなかった。
放り投げられたバンジーと、叩きつぶされたアキチャ、そして、吹き飛ばされたヲタ。意識のない三人を、なるべく、シノブの攻撃範囲から外すように移動させ、体の具合を診るムクチ。
今度は
そのムクチたちのいるほうにシノブは突進の矛先を向ける。
ムクチは、立ち上がり、大きく手をひろげ、三人を守ろうとした。
しかし、それは無謀というしかなかった。
シノブの体当たりをモロに受け、壁に全身を強打してしまう。
「ムクチ!」
前田とウナギが同時に叫ぶ。
それでも、ムクチはよろよろと立ち上がり、また、三人を守ろうと、両手を広げる。
ムクチのそばに駆け寄り、
「無茶するな!」
と言う、前田に対し、ムクチは、笑顔で、右手の親指を立てて応じた。
「ウガァ!ガァ!」
ふたたび、シノブが、こちらに向かって、体当たりを狙っている。
「来るぞ!気をつけろ!」
前田は、ムクチと倒れた三人を庇うように対峙した。
シノブが、全速力で突進してくる。
前田も、その突進に対し、向かいうつ形で、カウンターとなる左の拳を、
シノブの顔面に
ぶち込んだ。
猛烈な突進が、止まった。
「ウガァ!」
だが
止まったのは、一瞬だけだった。
狂った怪物は
丸太のような両腕を闇雲に振り回しはじめる。
「ぐはっ」
前田とムクチが、散り散りにはじきとばされた。
そして、シノブは、今度は前田に狙いを定めた。
「ウガァァ!」
前田は、倒れたまま、起き上がれない。
一直線に
シノブの巨体が目の前まで迫る。
ぐしゃあ!
肉とコンクリートがぶつかり合う衝撃音。
何故か、シノブが、前方に、つんのめり、コンクリートの床に顔面から、つっこんでいた。自爆である。
後方では
ウナギが、
シノブの左足につながる鎖を両手で引っ張っていた。バランスを崩し、転倒を引き起こしたのだ。
勢いで鎖が滑り、手のひらの皮がずるずるに剥け、血だらけになっていた。
「おれだって…おれだって、チームホルモンの一員なんだ!いつまでも、ビビってらんねーんだよ!マジ女なめんな!ブタ野郎!」
ウナギは、手に持った血まみれの鎖を、叩きつけ、啖呵をきった。
腐臭と死臭が、混ざり合う室内。
前田の攻撃は、動きの素早く、発達した筋肉に包まれたシノブに対し、あまり効果がないようで、
シノブからの攻撃を前田が、なんとかかわす、というジリ貧な展開が続いていた。
「ウナギ!大丈夫か!?」
前田が、シノブを睨み、牽制しながら、ウナギを気遣う。
「あ、ああ…」
芋虫と犬が苦手なウナギは、震える体を抑えることができない。犬を餌としているシノブに嫌悪感と恐怖感を拭い去れなかった。
放り投げられたバンジーと、叩きつぶされたアキチャ、そして、吹き飛ばされたヲタ。意識のない三人を、なるべく、シノブの攻撃範囲から外すように移動させ、体の具合を診るムクチ。
今度は
そのムクチたちのいるほうにシノブは突進の矛先を向ける。
ムクチは、立ち上がり、大きく手をひろげ、三人を守ろうとした。
しかし、それは無謀というしかなかった。
シノブの体当たりをモロに受け、壁に全身を強打してしまう。
「ムクチ!」
前田とウナギが同時に叫ぶ。
それでも、ムクチはよろよろと立ち上がり、また、三人を守ろうと、両手を広げる。
ムクチのそばに駆け寄り、
「無茶するな!」
と言う、前田に対し、ムクチは、笑顔で、右手の親指を立てて応じた。
「ウガァ!ガァ!」
ふたたび、シノブが、こちらに向かって、体当たりを狙っている。
「来るぞ!気をつけろ!」
前田は、ムクチと倒れた三人を庇うように対峙した。
シノブが、全速力で突進してくる。
前田も、その突進に対し、向かいうつ形で、カウンターとなる左の拳を、
シノブの顔面に
ぶち込んだ。
猛烈な突進が、止まった。
「ウガァ!」
だが
止まったのは、一瞬だけだった。
狂った怪物は
丸太のような両腕を闇雲に振り回しはじめる。
「ぐはっ」
前田とムクチが、散り散りにはじきとばされた。
そして、シノブは、今度は前田に狙いを定めた。
「ウガァァ!」
前田は、倒れたまま、起き上がれない。
一直線に
シノブの巨体が目の前まで迫る。
ぐしゃあ!
肉とコンクリートがぶつかり合う衝撃音。
何故か、シノブが、前方に、つんのめり、コンクリートの床に顔面から、つっこんでいた。自爆である。
後方では
ウナギが、
シノブの左足につながる鎖を両手で引っ張っていた。バランスを崩し、転倒を引き起こしたのだ。
勢いで鎖が滑り、手のひらの皮がずるずるに剥け、血だらけになっていた。
「おれだって…おれだって、チームホルモンの一員なんだ!いつまでも、ビビってらんねーんだよ!マジ女なめんな!ブタ野郎!」
ウナギは、手に持った血まみれの鎖を、叩きつけ、啖呵をきった。