#9 | AKB48G☆マジすか学園☆乃木坂46☆欅坂46☆櫻坂46☆日向坂46☆好きな 「かつブログ☆」

#9

四階ー

鉄製の重々しい扉の前に並び立つ、前田とチームホルモン。

「さっきから、思ってたんだけど、なんか臭わないか?」

誰もが、思っていたことを、ヲタが口にした。

「ああ、なんか、腐った肉の匂いだ…」
バンジーが答えた。


「だれか、生肉持ってんのか?」
アキチャが、尋ねる。

「いや、焼いた肉だけだぜ。持ってるのは」
ウナギが言うと
うんうんと、チームホルモン全員が、さも当然という風にうなづく。

みんなが、焼いた肉を持ち歩いていることに、多少、前田は驚いた。だるまの手羽先みたいなものか。

ムクチは、笑顔でタッパーに入ったホルモン焼きを目の前に差し出していた。

「はは…あとで…ね」
と、前田は、丁重に断った。

「よし、行くぜ!」

ヲタが、リーダーらしく、リーダーっぽいしぐさで、扉を開けた。

ガチャリ


「うわっ!なんだ、この匂い!」
ヲタが、思わず、腕で鼻を覆う。
腐臭漂う室内は、照明がなく、薄暗い。
小さな天窓から差し込む星明かりだけが、頼りだ。「独房みてーだな、テレビで見た」とバンジーが言うように、コンクリートに囲まれた、味も素っ気もない部屋だった。

おそるおそる、室内に歩を進めるチームホルモンと、前田。

「ぎゃあ!」

突然、ウナギが、叫び声をあげる。何かを踏んだらしい。

「犬?」

足元には、犬の死骸のようなものが、転がっていた。血まみれで、骨が剥き出しの。暗さにまだ目が慣れないが、よく見ると、あちこちに、動物の死骸のようなものが見える。


ガチャガチャ、ガチャガチャ

部屋の奥のほうで、金属が擦れる音がする。

ガチャガチャ、ガチャガチャ


「ウガァ!ウガァァァァ!」

と、ほぼ同時に
獣の唸り声が重なり、
びくっとするチームホルモン。

部屋の隅、

暗闇に光る双眼。


ちょうど、そのとき、雲に隠れていた月が、顔を出し、室内を明るく照らし出した。


「ギャー!」


叫んだのは、ウナギだったが、心の中で思ったことは、皆、同じだった。





化け物…と。